骨壷は質素な単色だけではない!大きさから選び方まで徹底解説

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骨壷とは?徹底解説

  • 骨壷選びは種類とポイントを押さえることが大切
  • 骨壷の持ち運びはゆうパックで、公共交通では注意を
  • 骨壷処分は2通りあり、家族との話し合いが必要
  • お洒落な骨壷や手元供養のミニサイズが増加中

骨壷を実際に眺める機会というものはあまり多くないでしょう。自分が喪主となり葬儀を行った場合でも、じっくりと骨壷を選定できたという人も決して多くはありません。

突然の不幸で意気消沈している最中、葬儀の準備を次から次へと決めなくてはいけないような状況では、骨壷の選定に神経が行かなくても当然でしょう。

しかし、できれば、事前にどんな骨壷があって、どのように骨壷を選べばよいのかを知っておきたいものです。

あまり目にする機会は少ない骨壷ですが、墓石などと同様に遺骨を保存する大切な入れ物になります。

そこで、今回は骨壷を選定する際のポイントや運ぶときの注意点などについて解説していきます。
また、お墓のお引っ越しの際に骨壷が必要なくなった人のために、骨壷の処分方法についてもご紹介いたします。

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この記事の目次

  1. 骨壷とは火葬後の骨を収めるための容器
  2. 骨壷で迷わない!選び方の5つのポイント
  3. 骨壷を運ぶときは周囲への配慮が必要
  4. 埋葬許可証は骨壷を入れる箱の中で保管する
  5. 骨壷の処分方法は主に2つ
  6. 骨壷を処分する前には親族や家族に相談しておく
  7. おしゃれな骨壷!バラエティ豊かなデザインの骨壷が増えている
  8. まとめ
  9. 監修者コメント

骨壷とは火葬後の骨を収めるための容器

骨壷は、火葬したあとに焼骨した遺骨を納めるための容器です。

場合によっては、分骨する際に新しい骨壷を利用するというケースもあるでしょう。ここでは、骨壷の歴史や材質について解説いたします。  

飛鳥時代が起源といわれる骨壷の歴史

蔵骨器(ぞうこつき)と呼ばれるものを飛鳥時代に使用していたことが骨壷の起源といわれています。神社を社とする神道では、土葬を行っていましたが、仏教とともに中国から火葬の慣習が伝来されたという話が有力です。

当時は、豪族などの有力者の間で蔵骨器が使用されていたといわれています。蔵骨器の表面には華やかな装飾がなされ、副葬品とともに埋葬されました。  

骨壷に使われる材質や形の現代までの歴史

蔵骨器に使用された材質は素焼きの土師器(はじき)、青色の焼き物の須恵器(すえき)から、木製、金属製などさまざまなものが使われていたといわれています。

当時使われていた蔵骨器の形は、壷型やお椀型、櫃型(ひつがた)などがあり、特定の形になったのは明治時代以降です。明治17年に墓地埋葬取締規則細目標準が公布され、火葬の認知が高まっていきます。

地域差はあるものの、一定の形および大きさの骨壷が使用されています。現代で使用されている材質は、土師器や須恵器などからかわり、陶磁器や大理石など耐熱性が高いものが多い傾向です。   

日本の明治から現代にかけての火葬率

所沢市立所沢図書館に所蔵されている『民族小事典死と葬送』によると、1896年(明治29年)の火葬率は26.8%、「墓地、埋葬等に関する法律」が制定された1948年(昭和23年)以降となる1955年(昭和30年)は54%と記載があります。
また、1984年(昭和59年)には火葬率が94%、2017年(平成29年)時点で99.97%です。

約120年の間で73ポイントも火葬率が高くなったことがよくわかるでしょう。
特に「墓地、埋葬等に関する法律」が制定された1948年以降、急激に普及しています。

このような経緯で日本では火葬が主流となり、骨壷は欠かせないものとなったのです。

年度火葬率
1884年(明治17年)墓地埋葬取締規則細目標準公布
1896年(明治29年)26.8%
1915年(大正4年)36.2%
1925年(大正14年)43.2%
1948年(昭和23年)「墓地、埋葬等に関する法律」
1955年(昭和30年)54%
1980年(昭和55年)91%
1984年(昭和59年)94%
2017年(平成29年)99.97%

骨壷で迷わない!選び方の5つのポイント

骨壷を選ぶ際には主に5つのポイントを意識しておくと迷わず選ぶことができます。ここでは、5つの視点から骨壷の選定方法について解説します。

  • 東日本と西日本では選ばれるサイズが異なる
  • 性別で大きさに違いはない・骨壷を置く場所のサイズに合わせる
  • 湿気が溜まりにくい切立タイプのフタを選ぶ
  • 改葬などで、遺骨を合葬する場合は8寸以上の骨壷

1.東日本と西日本では選ばれるサイズが異なる

東日本と西日本で使用される骨壷には大きさに違いがあるのが特徴です。

なぜなら、地域によって「部分収骨」「全部収骨」など風習が異なるからです。東日本と西日本の焼骨の慣習についてみていきましょう。     

東日本は7寸が多い傾向

東日本は、7寸サイズの骨壷を利用することが多い傾向です。
東日本の慣習としては、遺骨を焼骨した際に「すべての遺骨を骨壷に入れる」というのが特徴になります。そのため、西日本よりも大きめのサイズが選ばれているのです。     

西日本は6寸以下が多い傾向

西日本は、6寸サイズの骨壷を使用することが多い傾向です。
西日本の慣習としては、「遺骨を部分収骨する」というのが特徴になります。地域によっても差がありますが、西日本の場合は、足から頭にかけて少しずつ骨壷へ収骨していくのです。

すべての焼骨を骨壷に入れず、残った骨は火葬場で供養するため大きな骨壷ではなく東日本よりも小さめの骨壷を用いることが多いといえます。

項目6寸(西日本)7寸(東日本)
高さ約20.5cm約25.5cm
直径約18.2cm約21.7cm
容量約5,390cc約9,430cc

2.性別の違いで大きさに違いはない

男性か女性かといった性別の違いで骨壷の大きさに違いはありません。
そのため、男性だから大きめの骨壷を選ぶといったことは考えなくても大丈夫です。

もちろん、遺骨の量自体は、個人差があります。高齢や病気などで骨がもろくなっていると焼骨の際、骨が崩れやすくなってしまい、量が少なくなりがちです。

また、子どもの遺骨の場合は大人より遺骨の量は少なくなります。しかし、基本的に7寸サイズ以内で納まることがほとんどです。   

3.骨壷を納骨する場所のサイズに合わせる

骨壷を選ぶ際は、納骨する場所のサイズに合わせる必要があります。一般的なサイズの6寸、7寸サイズを選んでいても場所によっては入らないこともあるため注意が必要です。

ここでは、一般的なお墓納骨堂という2つについてみていきます。     

一般的なお墓

一般的なお墓の場合、カロートと呼ばれる納骨スペースを設けることがほとんどです。
少なくとも複数の骨壷が安置できるスペースになっているため、入らない心配は少ないでしょう。

心配な場合は、自分で墓石を注文する際に手元にある骨壷の大きさで納骨が問題ないかを確認しておくと安心です。ただし、公営墓地などの場合はカロートがすでに設置されているケースもあります。

そのため、公営墓地でカロートが設置されている場合は、「高さが合わない」といったことがないよう事前に自治体へサイズの確認をすることが賢明です。

納骨堂

納骨堂とは、コインロッカーのような納骨スペースがあるものです。

コインロッカータイプのものが多い傾向ですが、なかには仏壇型などさまざまなタイプがあるためサイズの確認はしておいたほうがよいでしょう。せっかく契約ができても遺骨が入らないのでは本末転倒です。   

4.湿気が溜まりにくい切立タイプのフタを選ぶ

湿気が溜まりにくい切立タイプのフタの骨壷を選ぶのがおすすめです。
骨壷は、長期間保存をしていると想像以上に湿気の影響をうけます。

骨壷内の湿度が高くなりすぎると、カビの原因になったり、遺骨の状態が悪くなったりしていまいかねません。できるだけ、湿気が溜まりにくいフタの骨壷を選ぶことでリスクを低くすることができます。       

5.改葬などで、遺骨を合葬する場合は8寸以上の骨壷

墓じまいなど、改葬(お墓のお引っ越し)をする場合の骨壷は8寸以上が良いでしょう。

なぜなら、改葬時はもともとあったお墓の遺骨をすべてまとめてしまうことがあるからです。長期間経過した遺骨は傷んでいたり、湿気が溜まりやすいと水分で骨が溶けてしまったりすることがあります。

そのため、改葬するときかさが減ってしまっている場合もあるのです。それらを改葬時に大きめの骨壷へ一つにまとめて納骨することがあります。

骨壷を運ぶときは周囲への配慮が必要

骨壷を運ぶときは、周囲の人の目につく場合がありますので配慮が必要です。

自家用車などで運ぶ場合は問題ありませんが、電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合、遺骨を持ち込んでも問題ないのでしょうか。

ここでは、公共交通機関への遺骨の持ち込みの可否や、業者に遺骨を送ってもらうことができるのかについて解説します。   

電車などの公共交通機関への持ち込みはOK

電車やバスなど、公共交通機関へ骨壷を持ち込みすることはまったく問題ありません。
ただし、骨壷を裸で持ち歩いたり周りが骨壷とわかるような状態で持ち歩いたりすることはできるだけ避けましょう。

日本人は、亡くなることを忌み嫌い、縁起が悪いというイメージを持っている人も少なくありません。骨壷が持ち込み制限されていないとはいえ、周りの人への配慮は必要です。

例えば、風呂敷に包んだり大き目のバッグに入れて運んだりするなど周りから骨壷とわからないような配慮をするとよいでしょう。   

骨壷を業者に依頼して送る場合はゆうパックのみ可

骨壷(遺骨)を業者に依頼して送りたい場合は、ゆうパックしか利用できません。多くの業者で骨壷は引き受けしていないというのが実情です。
なぜ骨壷を送ることができない業者が多いのでしょうか。

ここでは、主要な配送業者別に骨壷の取り扱いについて解説していきます。

ヤマト運輸

ヤマト運輸では、骨壷(遺骨)の発送は受け付けていません。ヤマト運輸の「宅配便利用約款」第6条6項3によれば、遺体、遺骨は、運送の引き受けを拒絶するとあります。

引き受け拒絶とする理由は、「万が一の際に補償できかねる内容のものだから」ということです。

佐川急便

佐川急便では、骨壷(遺骨)の発送は受け付けていません。「佐川急便約款」第6条7項イによると、遺骨、位牌、仏壇は引き受けを拒絶するとあります。

引き受け拒絶理由はヤマト運輸と同様で、代わりのもので代替したり、補償できなかったりする運送物という理由です。

日本郵便

日本郵便のゆうパックでは、骨壷(遺骨)の発送が可能です。

ゆうパック約款の第7条に引受拒絶の項目があり、同条7項イで「その他当社が特に定めて表示したもの」という文言があります。

具体的に遺骨の引き受けが不可という記載はありません。そのため、現実的に商品名に遺骨と記載すれば引き受け可能です。ただ、ゆうパックの補償はあくまでも骨壷や箱のみになります。遺骨の補償はできないことを窓口で承知のうえで引き受けしてくれます。

遺骨を送りたい場合は、日本郵便のゆうパックの一択であることがよくわかりましたね。
郵送で送ることができるものの、大切な故人の遺骨になります。

万が一紛失をしても代わりのものはこの世に2つとないため、できるだけ自分で責任をもって運ぶことが安全ですね。

埋葬許可証は骨壷を入れる箱の中で保管する

納骨する際に必要となる埋葬許可証は、骨壷を入れる木製の箱の中で保管するのが一般的です。

埋葬許可証は、火葬許可証と兼用されているため、火葬のとき火葬場の人へ許可証を提出すれば、火葬後に骨壷を入れる箱に入れてもらえることが多いでしょう。

もちろん、別の場所で保管してはいけないということはありません。しかし、どこにしまったかわからなくなってしまったり埋葬許可証を失くしてしまったりすると納骨ができなくなります。

非常に大切な書類になるため、誰もがわかる骨壷を入れる木製の箱の中に保管しておくことが賢明です。

骨壷の処分方法は主に2つ

骨壷を処分する方法は主に2つあります。 骨壷を処分するときとはどんなタイミングでしょうか。例えば、改葬などで新しい骨壷に遺骨をまとめるときなどは、古い骨壷が不要になります。

仏壇などの仏具同様に骨壷の処分方法はどのようにしていいかわからない人は多い傾向です。ここでは、「一般的な不燃物として処分する」「菩提寺や業者に依頼する」といった2つの処分方法についてみていきましょう。   

1.一般的な不燃物として処分する

骨壷は一般的な不燃物として処分することが可能です。骨壷の材質に合わせた自治体の処分方法を参照のうえ、対応しましょう。

自治体によっては費用がかからず処分できる方法といえます。そのまま処分することが気になってしまう人は、僧侶などに供養を依頼してから処分することも方法の一つです。

ただし、僧侶へ供養を依頼する場合は、お布施の費用などがかかります。   

2.菩提寺や葬儀社などの業者に供養や処分を依頼

菩提寺や葬儀社、石材店などに供養や処分を依頼することも方法の一つです。葬儀社や石材店の中には、サービスの一環として無料で処分を引き受けてくれるところもあります。

また、散骨業者などによっては2,000円前後で骨壷や骨箱の処分が可能です。
しかし、どこに処分を依頼しても基本的に僧侶の供養後に処分となるため、僧侶へのお布施やそれに相当する費用がかかる可能性があることを理解しておきましょう。

骨壷を処分する前には親族や家族に相談しておく

骨壷を処分する前には、しっかりと親族や家族に相談をしておくことが重要です。
なぜなら、親族や家族内で骨壷に対する価値観や思い描いている処分方法が異なる可能性があるからです。

例えば、処分する側は費用をかけないようにと不燃物として供養もせず、ごみに出してしまったとします。しかし、親族からすると供養もせず、しかも先祖が収まっていた骨壷をごみ扱いしたことに憤りを感じる人もいるかもしれません。

事前に処分の方法や希望などをヒアリングしておくことで、価値観の相違を減らし歩み寄った処分方法を検討することができます。
そのため、面倒がらずに親族や家族には相談したり、一報を入れたりしておくとよいでしょう。

おしゃれな骨壷!バラエティ豊かなデザインの骨壷が増えている

近年は、おしゃれなものなどさまざまなデザインの骨壷が増えてきています。
なんとなく骨壷は白一色など地味なイメージを抱いていたり、あまり派手ではないほうが良いと思っていたりする人も少なくありません。

ここでは、バラエティ豊かな骨壷事情について解説します。

花をあしらったさまざまなデザインの骨壷

さまざまな花言葉がある花をあしらった骨壺は魅力的です。
可憐なデザインから、優雅なイメージの花など一つの芸術作品として見られるような骨壺がたくさんあります。ここでは、いくつか花の種類をご紹介します。    

桜の花言葉は「精神美」です。桜の上品かつやわらかい印象が骨壺をやさしく包んでくれるでしょう。    

梅の花言葉は、「澄んだ心」です。故人を思いながら、澄んだ心で思い忍んでいきたい場合は梅の骨壷はよいかもしれませんね。    

もみじ

もみじの花言葉は「自制」です。紅葉としても見応えがあるもみじですが、豪華絢爛な印象が強い骨壺にはぴったり。    

菊の花言葉は「清浄」です。国の花、皇室の象徴にもなっている菊。清らかに洗浄された魂が成仏するにはうってつけの骨壷でしょう。   

手元供養用の骨壷は小さめで形やデザイン性の高い

近年は、手元供養用など小さめの骨壷などデザイン性が高いものが豊富です。
ミニ骨壷と呼ばれるようなものは手のひらサイズで、一見すると骨壷にみえないものもあります。

卵のような形をしたものや、三角形のおうちのような形のもの、スワロフスキーをあしらった小瓶のようなものなどさまざまです。

まとめ

骨壷の歴史や選び方、処分方法などについて解説してきました。葬儀前に骨壷をゆっくりと選んでいる時間はあまりありません。

しかし、事前にポイントを把握しておけば故人にとっても自分にとっても後悔のない骨壷を選ぶことができるでしょう。また、骨壷を処分するときはどう扱っていいのか悩んでしまいがちですが、無料であったり、格安で引き受けてくれたりする業者もあります。

骨壷の知識を深めていくことで、楽しく骨壷選びをしていくことが期待できます。
それでは、記事の内容を一緒に再度おさらいしていきましょう。

    • 骨壷の起源は飛鳥時代の蔵骨器(ぞうこつき)といわれている
    • 明治以降は火葬率が上がり、「墓地、埋葬等に関する法律」制定後は急激に火葬が普及
年度火葬率
1884年(明治17年)墓地埋葬取締規則細目標準公布
1896年(明治29年)26.8%
1915年(大正4年)36.2%
1925年(大正14年)43.2%
1948年(昭和23年)「墓地、埋葬等に関する法律」
1955年(昭和30年)54%
1980年(昭和55年)91%
1984年(昭和59年)94%
2017年(平成29年)99.97%
    • 火葬の普及に伴い、骨壷も一定の材質や形が主流になる
項目6寸(西日本に多い)7寸(東日本に多い)
高さ約20.5cm約25.5cm
直径約18.2cm約21.7cm
容量約5,390cc約9,430cc
  • 改葬などで遺骨をまとめる場合は8寸以上の骨壷がよい
  • 骨壷が入らないということがないよう納骨する場所の広さをチェックする
  • 切立タイプのフタは、湿気が溜まりにくいのでおすすめ
  • 性別の違いで骨壷の大きさは変わらない
  • 公共交通機関に骨壷を持ち込んでも問題はない
  • ただし、マナーとして周囲の人に骨壷とわからないような配慮は必要
  • 骨壷を送りたい場合はゆうパックのみ可能
  • ゆうパックで発送はできるが、遺骨自体の補償はされない
  • あくまで、補償されるのは骨壷や骨箱のみ
  • 埋葬許可証の保管に定めはないが、骨箱に入れておくことが賢明
  • 骨壷の処分方法は「自分でごみとして破棄する」「業者に依頼する」の2つ
  • 骨壷を処分する前には必ず親族や家族へ相談しておく
  • 骨壷は単色ばかりではなく、花をあしらったきれいなデザインも多い
  • 手元供養用のミニ骨壷なども豊富で一見すると骨壷に見えない

火葬率がほぼ100%に近い日本の葬儀事情では、ほとんどの人が亡くなったあと骨壷を使うことになります。たとえ、海洋散骨や永代供養の樹木葬を選択したとしても火葬後に骨壷へ遺骨を入れることは必要です。

また、改葬などで遺骨をまとめる際には処分だけでなく、新しい骨壷を用意しなくてはいけません。これらのことを考えてみると、思った以上に骨壷が自分の身近な存在であることが理解できるのではないでしょうか。


監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

骨壺は火葬時には必要なものですから、通常は葬儀社のほうで手配します。

火葬場によっては使用する骨壺が指定されていることがあります。
もし事前に手配をしていたり、別の骨壺を使いたい場合は、後に入れ替える作業が必要となります。地域によって異なりますので、葬儀社に確認するようにしましょう。

なお、納骨する際に必要な書類は「火葬済印が押された『死体胎埋火葬許可証』」です。
これは死亡届と火葬申請書を提出するのと引き換えにもらえる「死体胎埋火葬許可証」に火葬済印が押されたもの。納骨するために必要な書類は「埋葬許可証」ではないのですが、便宜上このように表現している媒体が多いのでご注意ください。