ペット葬儀の流れを解説!愛する家族との後悔しない別れ

ペット葬儀の流れを解説!愛する家族との後悔しない別れ

ペットが亡くなってしまうかもしれないと思うと、とても辛いですよね。
辛いなかでも考えなければならないのが、火葬はどうするか、納骨はどこにするかということです。

ペット葬儀の流れについてこのような疑問を解消!

  • もうすぐペットが亡くなりそう。亡くなってから納骨までの流れを知っておきたい
  • ペットも、お葬式をすることがあるの?
  • 火葬後は、遺骨をどうすればいい?

この記事では、以上のような悩みや疑問を抱えた人に向けて、ペット葬儀の流れや納骨までの段取り、ペットのお葬式の内容などについて解説します。飼い主として立派にペットを送ってあげられるよう、基本的な知識を身につけておきましょう。

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この記事の目次

  1. ペット葬儀の選択肢を考える
  2. ペットの死から埋葬までの流れ
  3. 代表的な3つのプランと価格相場
  4. まとめ
  5. 監修者コメント

ペット葬儀の選択肢を考える

骨壷とロウソクが並べられているテーブル

ペットの死から埋葬までの流れをご案内する前に、ぜひ考えておいてほしいことがあります。それは、火葬やお墓においてどんな選択肢を取るかです。

選択肢が違えば、ペット葬儀の流れがまるで変わってしまうことがあります。

次の4つの点について、まずは自分なりの方針をあらかじめ決定してみましょう。

  • 火葬するかそのまま埋葬するか
  • お葬式は行うか
  • 遺骨は家で保管するか、霊園等に埋葬するか
  • 火葬する場合の火葬場はどうするか

具体的にどのようなことを決めたほうが良いのか、紹介します。

小動物は火葬かそのまま埋葬するか

多くの場合、衛生上の理由から犬や猫は火葬をします。

しかし、小鳥やハムスターといった小動物は、持ち家のある人なら埋葬という選択肢もあり得ます。

小動物を火葬せず、家の庭に埋葬するなら、火葬場などへ出向くことなく、家族の手だけで葬ることが可能です。持ち家で広い庭がある人は埋葬も検討してみましょう。

お葬式は行うか

人間同様にお葬式を行いたいと考えたなら、お葬式を行ってくれるペット火葬場を探す必要があります。

ペットのお葬式の多くは、火葬前に式場備え付けの祭壇へペットを安置し、飼い主が見守る中、お経を唱えてもらうというものです。

自宅へ迎えに来てくれるペット火葬場のなかには、簡単な旅立ちの儀式を行ってくれるところもあります。
自宅で末期の水を飲ませたり、最後に身体を拭いてあげたりなどするのです。

上記のようなサービスは、全てのペット火葬場で行われているわけではないため希望のお別れを行ってくれる火葬場を探さなければなりません。

全体の流れや所要時間も変わってくるため、あらかじめ検討しておきましょう。

家に遺骨を迎えるか、他にお墓を設けるか

火葬をした後は、遺骨が残ります。遺骨の行方を決めておかなければなりません。

もちろん、そのまま家にペットの遺骨を持ち帰り、自宅で供養することが可能です。他の選択肢としては、次のようなものがあります。

  • 火葬場併設の合祀墓に納骨してもらう
    火葬が終わったら、そのまま他のペットと一緒に合祀してもらう方法です。
    合祀墓を持っている施設を選ぶ必要があります。
  • 火葬場併設の納骨堂へ預ける
    火葬が終わったら、お墓の件が決まるまで、ひとまず納骨堂へペットの遺骨を預ける方法です。
    納骨堂を併設している施設を選ぶ必要があります。
  • 家に遺骨を迎え、庭に埋葬する
    持ち家がある人は、ペットの遺骨を庭に埋葬できます。
  • 家に遺骨を迎え、ペットのお墓を作る
    家に遺骨を迎えた後、ペット霊園と相談して、ペットのお墓を作る方法です。

    火葬後の遺骨をどうするか、決定してからペット火葬場を選びましょう。

火葬場は公営か民営か

ペット火葬場には、公営と民営があります。
それぞれ、次のような特徴があります。

公営のペット火葬場の特徴

公営のペット火葬場は、民営のペット火葬場よりも料金相場がかなり安く、数千円程度です。
ほとんどの場合、他のペットと同時に火葬されるため、遺骨を持ち帰れません。

また、「火葬」というよりも「焼却」のための施設なので、お葬式ができないのはもちろん、じゅうぶんなお別れができない可能性があります。

民営のペット火葬場の特徴

民営のペット火葬場は、公営のペット火葬場よりも料金相場がかなり高く、1万円から5万円程度です。
一体ずつの火葬なので、遺骨を持ち帰れる場合がほとんどです。

お葬式のできる火葬場があるのも、民営ならではのことです。
自分の望むお別れができるかどうかを検討し、公営か民営かを決めましょう。

以上、ペット葬儀について、あらかじめ決定しておきたいことをご案内しました。
次はいよいよ、ペットの死から埋葬までの流れを解説します。

ペットの死から埋葬までの流れ

遊ぶ犬の白黒写真

ペットの死から埋葬までの流れは、以下の通りです。

  1. ペットを看取る
  2. ペット対応可の火葬場又はペット葬儀社に連絡する
  3. 火葬(葬儀)をする
  4. 骨壷へ収骨する
  5. お墓へ埋葬もしくは家へ遺骨を持ち帰る

自分の希望するペット葬儀が、どんなパターンに当てはまるかを考えながら読み進めてみてください。

1. ペットを看取る

ペットの死はとても辛いですが、なるべく家族みんなでお別れしたいものです。
ぎゅっと抱きしめてあげたいところですが、亡くなった直後は、脱力のため体液が漏れる危険があります。

古タオルを用意し、ペットのお尻部分にあてがいながら、みんなで順番に抱きしめてあげましょう。
事故などで血液が出ているときは、無理に抱き上げず、横たえたままお別れをします。

臨終から数十分後には硬直が始まってしまうため、なるべく早く両肢を揃え、楽に横たわっているような姿勢に整えてあげましょう。

いつも使っていたペット用ベッドやクッションなど、お気に入りの場所に安置します。

2. ペット対応可の火葬場かペット葬儀社へ連絡する

安置が終わったら、ペット対が可能な火葬場へ連絡しましょう。
お葬式やお墓に関する家族の希望を確認し、近場にみんなの希望を叶えてくれる火葬場がないか探します。
このときのために、いくつかペット火葬場の候補をピックアップしておくと便利です。

火葬場から火葬時間をいくつか提案してもらい、家族と相談して時間を決めます。

余りに時間が空いてしまうと、遺体の腐敗が進む心配がありますが、お別れに間に合わない家族がいる、一晩は一緒にいたいなど、さまざまな事情、心情があることでしょう。

翌日になるなど、火葬まで時間が空いてしまうときには、保冷材を胸に抱かせて腐敗の進行を抑えましょう。

自宅でお別れの儀式を希望する場合は、火葬場の職員の案内に従って済ませます。
所要時間は、10分から30分程度とみていいでしょう。

また、ペット葬儀社によっては専用車で火葬をしてくれたり、合同火葬を行っているところもあります。
自分たちの手で遺体を運んで、というのが苦痛な場合は葬儀を行いたい場合は、ペットの葬儀を行っている業者やお寺に連絡し、お願いするのをおすすめします。

3. 火葬(お葬式)する

火葬場でのお葬式を希望する場合は、火葬場についてからす具のお葬式となります。
所要時間は、10分から30分程度とみていいでしょう。

炉の前でお線香を焚くなどしてお別れをしたら、火入れとなります。
火葬時間は、ペットの体重にもよりますが、30分から1時間半程度をみておきましょう。

4. 骨壷へ収骨する

火葬が終わると、炉から遺骨を取り出し、骨壺へ収骨します。
立ち会う家族が長い箸で遺骨をつまみ、骨壺へ納めていくのは、人間のときと同じです。

5. お墓へ埋葬もしくは家へ遺骨を持ち帰る

収骨を終えたら、そのままペット火葬場の納骨堂や合祀墓で供養してもらうか、家に遺骨を持ち帰ります。

骨壺を家に持ち帰った後は、遺影とともにリビングに飾ったり、ペット仏壇を買ってその中へ納めたりするのがいいでしょう。
または、持ち家であれば庭へ遺骨を埋葬します。

以上がペットの死から埋葬までの流れです。
臨終から埋葬まで、早ければ1日で全てが行われます。

火葬場に行って立ち会うことがどうしてもできない場合は、火葬場からペットだけを迎えに来てもらう方法もあります。

さて、ここで気になるのが、料金のことでしょう。
次章では、ペット葬儀の価格相場についてお伝えします。

代表的な3つのプランと価格相場

電卓で計算する手

この章では、ペット葬儀の代表的な3つのプランと価格相場についてご案内します。

なぜプランで相場を説明するかといえば、ペット葬儀にはさまざまな選択肢があるため、全体の相場をズバリ出すのは無理があるからです。

例えば、ハムスターを自宅の庭へ埋葬して墓標に石を使えば、0円で済んでしまうでしょう。

一方で、人間と同様にたくさんの人を呼んで葬儀を行えば、かなりのお金が必要です。
ここでは、一般に利用する人の多いプランをもとに、価格相場を割り出します。

火葬料金は、猫や小型の室内犬をモデルにしています。

体重が重くなるほど料金が高くなるため、大型犬を飼っている人は、プラス2万円~3万円ほどの出費になると考えてください。
また、立ち会いをしない火葬では、やや料金が安くなる傾向があります。

火葬後、火葬場併設の合祀墓へ納骨するワンステッププラン

民営の火葬場を利用し、火葬後はそのまま併設の合祀墓へ納骨するプランです。
料金相場は以下の通りです。

項目料金
火葬3万円
合祀墓への納骨無料~3万円
(合祀墓への納骨料金が火葬料金に含まれている場合がある)
合計3万円~6万円

立ち会う時間がなければ、ペットを自宅に引き取りに来てもらい、そこでお別れとすることもできるため、働き盛りの忙しい人におすすめです。

また、事情があって遺骨を家に持ち帰れない人にも需要があります。

火葬後、遺骨を持ち帰り自宅で供養をするプラン

民間の火葬場を利用し、火葬後は骨壺を持ち帰って、自宅で供養するプランです。
料金相場は以下の通りです。

項目料金
火葬3万円
ペット仏壇1円~10万円
(仏壇のほか、仏具をすべてそろえると10万円程度になる)
合計4万円~13万円

自宅で供養するプランは、死後もペットを生前のように愛でたい人におすすめです。

お葬式、火葬、個別墓への埋葬を行うフルプラン

民間の火葬場を利用し、簡単なお葬式を行った後に火葬して、ペット専用のお墓を作るプランです。

項目料金
お葬式2万円
火葬3万円
ペット墓10万円~30万円
(+年間使用料1万円程度)
合計15万円~45万円

より手厚く供養をしてあげたいという人におすすめです。

以上、代表的な3つのプランを使って、ペット葬儀の料金相場をご案内しました。

あまり経験のないペット葬儀も、相場があらかじめ分かっていれば安心できますね。かけがえのないペットのために、家族と話し合って自分たちだけのプランを作り上げましょう。

具体的にどのようなペット葬儀社があるのかが気になる人は、「VOICE NOTE MAGAZINE|ペット葬儀社おすすめ人気ランキング」をご覧ください。※外部のメディアへ移動します

まとめ

この記事では、ペット葬儀について、その流れや考えておきたいこと、料金相場などをお伝えしました。
飼い主として、きちんとペットを送ってあげられる自信が湧いてきたなら幸いです。

いつも家族に笑顔をもたらしてくれた愛しい子のために、家族らしい葬儀で見送ってあげましょう。

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監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

築地市場の近くにある波除神社には、変わった碑があります。すし塚、鮟鱇(あんこう)塚、海老塚、活魚塚、昆布塚など、神社なので正確には「供養」という表現は使いませんが、いかにも築地らしい供養等です。

このように、私たちは生を全うした生物、役割を終えたモノに対して感謝をする意味で、丁寧に供養する文化を継承してます。ペットの弔いも同様、慰霊の場は昔からありました。近年は、「ペットも家族」として人間と同じように火葬し、納骨するという文化が定着しつつあります。

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