家族葬1日目~3日目の流れと家族の動き|家族葬ならではの注意点あり

【家族葬 流れ】アイキャッチ

「家族葬における流れ」は、一般的な葬儀(以下「一般葬」)とほとんど同じです。しかし、少人数で行うことになる家族葬の場合、一般葬と比べて省かれる工程があったり、また一般葬よりも短い時間で行われたりすることがあります。

今回はこの「家族葬」を取り上げて、家族葬の流れと注意点について紹介していきます。

なお、今回ここで取り上げる「家族葬」は、特筆をしない限り、以下のような前提に基づいていると考えてください。

  1. 故人及び家族が信仰している宗派は浄土宗。取り立てて熱心な信徒ではない
  2. 病院で息を引き取り、一度自宅に安置
  3. 葬儀は葬儀会社の持っている宿泊可能な親族控室併設の葬儀式場で行う
  4. 家族葬は故人及び家族と仲の良かった人だけを招いて行う

このような前提に基づき、家族葬の流れを一つずつ解説していきます。

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この記事の目次

  1. そもそも家族葬とは?
  2. 家族葬1日目~3日目「全体」の流れ
  3. 家族葬1日目「ご臨終~納棺まで」の流れと家族の動き
  4. 家族葬2日目「通夜」の流れと家族の動き
  5. 家族葬3日目「葬式・告別式」の流れと家族の動き
  6. 家族葬3日目「出棺・火葬・骨あげ」の流れと家族の動き
  7. 家族葬の全体の流れに沿った【参列者】の動き
  8. 家族葬の流れを一般葬・一日葬・直葬と比較
  9. キリスト教の家族葬の流れ
  10. 神式の家族葬の流れ
  11. 無宗教葬の流れ
  12. まとめ
  13. 監修者コメント

そもそも家族葬とは?

家族葬とは、身内や、極めて親しい人だけで行う葬儀を指します。「一緒に住んでいた同居家族でのみ行う」というやり方もあれば、「親族までを呼んで行う」というやり方もあります。また、「血のつながりはなくても、故人や家族と親しかった人は招く」とするご家庭もあります。

重要なのは、

  • 家族葬の場合、呼ばれていない人は参列することができない(参列すべきではない)
  • 一般葬に比べると、その規模がずっと小さくなる

ということです。

家族葬一般的な葬儀
参列人数3名~50名50名~100名(場合によってはそれ以上)
葬儀の流れ同じ同じ
ご遺族の準備物同じ同じ

家族葬と一般葬の違いは、主に「規模」だけです。ただし、家族葬の場合は「参列者への挨拶」などが省かれることもありますし、焼香を行う人数もずっと少なくなるため、葬儀にかけられる時間は短くなります。
また、もっと日数を少なくして行う葬儀が選ばれやすくなるという特徴もあります。

では早速、家族葬の流れについて解説していきます。

家族葬1日目~3日目「全体」の流れ

一般的な葬儀の流れのフローチャート

家族葬の場合も、一般葬と流れは変わりありません。

多くの場合、ご臨終→ご遺体の安置→通夜→葬式・告別式→火葬→法要→食事→解散となります。

しかし、葬儀中の家族の動きや、葬儀の時の振る舞い方は、家族葬ならではのものがあります。なぜなら家族葬は「身内や極めて親しい人だけで行う葬儀」だからです。特に、訃報連絡の仕方、供花や供物、香典や弔電の扱い方などが異なります。よって家族葬の流れとともに、これら「家族葬ならではの動き」も解説します。

このあたりも踏まえて、詳細な流れを次の項目でお話ししていきます。

まずは家族葬の1日目、ご臨終から納棺までの流れと家族の動きについて解説していきます。
※なおここでは「ご臨終の次の日に通夜を行う」というスケジュールであるとして説明します。

家族葬1日目「ご臨終~納棺まで」の流れと家族の動き

ご臨終~納棺までの流れは以下の通りです

  1. ご臨終
  2. お迎え・安置
  3. 近親者への連絡
  4. 家族葬の打ち合わせ・段取り
  5. 枕飾り・納棺

ご臨終

ご臨終とは、人が息を引き取る直前もしくは息を引き取ることです。
厚生労働省の統計によれば、現在は8割近くの人が病院で亡くなるということですから、医師の立ち合いのもと、家族に見守られて旅立つケースがもっとも多いと思われます。

危篤の連絡を受けて病院に行きます。このときに、「末期の水(死に水)」をとらせることもあります。割りばしの先に未使用の脱脂綿をつけて、そこに水を含ませ、口を湿らせるのです(省略されることもあります)。
この後、故人は病院によって「清拭(せいしき)」が行われます。体をアルコール綿で拭き、清潔にするものです。病院によっては簡単な死に化粧などを施してくれることもありますが、このあたりは病院によって考え方が異なります。

家族がすべきこと

この段階で、家族がすべきことは主に以下の2つです。

  1. 親族への連絡
  2. 葬儀会社への連絡
  1. 親族への連絡
    病院からの連絡は、多くの場合、「同居の家族」あるいは「連絡先」と指定された家族に対して行われます。そのため、家族から「臨終の際に居合わせてほしい親族」などに連絡をすることになります。

  2. 葬儀会社に連絡をする
    故人が息を引き取った後で、葬儀会社に連絡をすることになります。病院の霊安室にご遺体を安置することはできますが、長くそのまま置いておくことはできません。故人は自宅や葬儀会場にお連れしなければなりません。

あらかじめ葬儀会社を決めてあれば、そこに連絡します。そうではない場合は、近場の葬儀会社に連絡をするとよいでしょう。ご遺体を搬送するときに使った葬儀会社にそのまま葬儀の依頼をするのがスムーズですが、「失礼なことを言われた」「見積もりで折り合いがつかなかった」などのような場合はお断りしても構いません。
また手順1:親族への連絡、と葬儀会社への連絡は遺族が手分けをして同時に行うことが多いです。

お迎え・安置

手配した葬儀会社が故人を迎えに来てくれます。葬儀会社は365日24時間いつでも電話を受け付けしていますから、すぐに駆け付けてくれるでしょう。

家族がすべきこと

ご遺体の搬送においては、家族が行うべきことは基本的にはありません。葬儀会社のスタッフに、安置希望場所を言えば手配をしてくれます。
なお、故人を自家用車でお連れするのは極めて難しいので、特段の事情がない限りは、葬儀会社の車を利用してください。

自宅にお連れすると、布団の上に故人を寝かせることになります。また、その宗教に応じた枕飾りがなされます。ご遺体の保管のためのドライアイスの用意は葬儀会社が行ってくれます。

ほとんどが葬儀会社の手によって行われますから、家族が行うべきことは極めて限られています。
「ご遺体の安置場所を伝えること」はご家族にしかできませんので、まずはこれを行いましょう。また、安置する部屋を指示することも、家族のするべきことだといえます。
故人を寝かせる布団ですが、これは新しい布団が使われることもあれば、故人が生前使っていた布団を用いることもあります。もし葬儀会社の方から、「生前に使っていた布団を出してほしい」と言われればそれに従います。

近親者への連絡

近親者への連絡を行います。

「家族葬には参加してもらいたいけれど、遠方に住んでいる親戚」「血のつながりは薄いが、家族葬には参列してほしい親戚」にはこのタイミングで連絡します。

また「故人と仲が悪かった」「血はつながってはいるが、ほとんど没交渉である」という人は、親戚であっても、家族葬に呼ばないこともあるでしょう。そのような場合は連絡を控えるのが一般的です。

なお、葬儀の連絡はあらゆることに優先されます。このため真夜中であっても、電話で連絡して構いません。現在はメールなどでも連絡ができますが、家族葬に参加をお願いするくらいの関係性であるのなら、「電話」を使う方が望ましいといえます。

家族がすべきこと

この「連絡をする」という工程では、「家族葬」と「一般葬」の大きな違いがみられます。

家族葬においては、基本的には、「連絡をした人以外の参列は受け付けない(控えてもらう)」というスタンスをとります。このため、連絡しない人には基本的には参列は遠慮してもらうことになります。
参列予定のない人には連絡しないだけでなく、連絡をした人に対しても、「家族葬なのでほかの人には言わないでほしい」ということを伝える必要があります。多くの人にむやみに知れ渡ってしまうことがないように注意してください。

「家族葬」といっても、現役世代の場合は忌引きを申請するために、会社や学校に連絡をする必要が出てきます。この際も「家族葬であること」を強調し、「参列などはお控えください」と伝えるようにしてください。また、会社への連絡も学校への連絡も必要最小限にとどめておくべきです。

香典や供物と供花、弔電について

家族葬の場合は、葬儀の規模も小さいため「香典を辞退する」というご家庭も多くみられます。家族葬であっても、香典を受け取ることは可能です。しかし香典を受け取るとお返しをしなくてはなりません。
もしも「香典を辞退したい」という考えが家族の間であるのならば、このタイミングで香典は辞退する旨を伝えるようにしてください。

供物・供花についても、原則として香典と同じように考えます。ただ、供物・供花に関しては、「家族葬に参加してくれる人からのみ受け取る」などのように考える人もいます。

対して、「弔電」に関しては、香典や供物・供花よりも扱い方がゆるやかであるといえます。弔電はお返しが必要のないものであり、かつ場所もとりません。そのため、家族葬でも、「香典や供物・供花はお断りするが、弔電は断らない」としているケースもあります。

いずれの場合であっても、「辞退か、それとも受け取るのか」は、家族のなかで話し合ってしっかり決めておかなければなりません。「Aさんからは受け取ったけれど、Bさんのものは断った」ということになれば、後々トラブルになることもあるからです。

一通り連絡が終わったら、今度は家族葬の打ち合わせ・段取りを決めていくことになります。

家族葬の打ち合わせ・段取り

家族葬の打ち合わせ、段取りは、ご逝去後~通夜の前までに葬儀会社の会場もしくは自宅で喪主及び喪家と葬儀会社のスタッフが行います。なお、かけられる時間に関しては1時間程度ですぐに決めるご家族もいますし、逆に半日以上の長い時間をかけて決めるご家族もいます。これは葬儀会社のスタンスによっても異なります。

家族がすべきこと

このときに決めるべきことは、大きく分けて以下の通りです。

  1. 葬儀の開催場所と開催日時を決める
  2. プラン(規模)を決める
  3. 予算を決める
  4. 遺影等の準備をする
  5. 死亡届を提出する
  1. 葬儀の開催場所と開催日時を決める。
    こちらはもっとも重要な項目です。もしも「菩提寺の住職の予定が最優先である」という場合は、この前の段階で住職に連絡を取っておくとよいでしょう。
    「絶対に来てほしい親戚がいる」「住職の予定がつかない」「葬儀ホールがふさがっている」「火葬場が休みである」などの特段の事情がない場合は、臨終の翌日~3日後までに通夜を行い、その翌日に葬儀を行うというスケジュールで決めましょう。
    開催場所は、現在では葬儀ホールがよく選ばれています。ただ、寺院や自宅を会場にすることもできます。自宅で葬儀を行う場合は、ある程度の広さが必要です。

  2. プラン(規模)を決めます。
    この段階で、「家族葬にすること」を伝えます。

  3. 予算の話をします
    現在の葬儀会社はきちんとした見積もりを出してくれますが、事前に「予算がこれくらいである」と伝えておけば、その費用の範囲内で収まる葬儀プランを提案してくれます。

  4. 遺影の準備などを行います。
    遺影はカラーで笑顔のものが主流ですが、加工もできます。なお加工には1日程度の時間がかかります。

    また、葬儀に使いたい写真などがある場合はこのときに用意するとよいでしょう。

  5. 死亡届を提出します。
    医師から受け取った死亡診断書を受け取ることになりますが、これ以外にも、「死亡届」を作り出さなければいけません。これがなければ、火葬などを行うことはできないからです(死亡届と死亡診断書を提出すると、火葬許可申請書が渡され、火葬(埋葬)許可書が発行されます)。

    この手続きは家族が行うこともできますが、葬儀会社を通す場合は葬儀会社が代行してくれることが多いといえます。

枕飾り~納棺

枕飾りに関しては実際には安置のタイミングで行われることが多いといえます。このときには、死装束が用意され、枕団子などが枕元の小さな祭壇に供えられます。
枕飾りとは、故人の安置場所で葬儀会社のスタッフが小さな祭壇を人をお守りするために作ります。

打ち合わせなどが終わり、僧侶が到着したら、枕経(まくらぎょう)を挙げてもらい、納棺を行います。

家族がすべきこと

枕飾り・納棺ともに、原則としてすべて葬儀会社のスタッフが動くため、家族が行うべきことは何もありません。
ただし、地域・葬儀会社・親族の希望により、納棺を家族(親族)が手伝うこともあります。もっともこのときの「手伝い」は、手を添える程度の形式的なものが多く、「家族が手伝わなければ、納棺ができない」というようなことはありません。

唯一家族がすべきことは「故人の棺に入れたいもの」を選出し、棺の中に入れることくらいでしょう。

ただ、このときまでには自分の「宗派」も把握しておく必要があります。

ここまでが、臨終~1日目までに行うべきことです。
なお現在、家族葬の場合は特に日数・時間をかけずに行うやり方がよくとられるようになっています。たとえば、通夜を行わない「一日葬」や、通夜も葬儀も行わない「直葬」がそれです。しかし火葬は死後24時間を経過しないと行えないことになっていますから、最低でも2日間をかけて行われることになります。

次は、家族葬2日目、「通夜の流れ」を解説していきます。

家族葬2日目「通夜」の流れと家族の動き

葬儀受付の女性

2日目の流れは以下の通りです。

  1. 受付(省略されることもあります)
  2. 通夜(僧侶入場~喪主挨拶)
  3. 通夜振る舞い

当日受付

受付を行います。家族葬の場合はそもそも参列者が少なくそれほど多くの人数は来ません。また、親族しか呼ばないあるいは参列者が非常に少ない家族葬の場合、受付自体が省略されることもあります。

家族がすべきこと

一般葬においては、受付は「家族以外の人間」が担当するのが一般的です。会社関係や近所の人などが担当することが多いです。ただ、家族葬の場合は参列者の数が少ないため、家族が担当するケースもあります。受付は2人以上で行うのが望ましいですが、受付自体を設けず、親族控室で香典の受け渡しを行うこともあります。

家族葬の場合、「香典や供物・供花、弔電をどうするか」ということをあらかじめ決めておかなければなりません。
一般葬の場合はこれらを受け入れるのが基本ですが、家族葬では「お返しの手間もあるので受け取らない」とすることもありますまた、もし受け取った場合は以下のような対応をしましょう。

【+α】香典や供花・供物を受け取った時の対応

  • 香典:3分の1返し~2分の1返し、もしくは即日返し
  • 供花/供物:3分の1返し~2分の1返し
  • 弔電:お返しの必要なし
  • 香典を受け取ったときの対応
    半返し~3分の1でお返しをします。現在は「即日返し」としてその場ですぐにお返しをお渡しすることもありますが、親族から寄せられる香典は多額になるケースが多いため、後日のお返しが必要になってくることが多いといえます。
    ただし、「親族間で、香典は出すがお返しはしないと決めている」「大黒柱が亡くなったので遺児の養育費にあててほしい」などの事情がある場合は、お返しはしなくても構いません(お礼状は必要となります)。

  • 供花や供物受け取った時の対応
    香典と同じように、2分の1~3分の1程度でお返しします。供花・供物のお返しは、1000円~3000円程度の品物がよく選ばれます。
    「家族(喪家)の名前で出して会場をある程度賑やかにしたい。しかしお金を払うのは家族(喪家)側で、名前だけ使う」などの場合は、お返しは不要です。
  • 弔電を受け取ったときの対応
    弔電にはお返しは必要ありません。お礼状をお返しするだけです。また、供花・供物のように場所をとることもありません。このため、「香典と供花・供物は辞退するが、弔電は受け付ける」というスタンスをとるケースも多いといえます。
    頂いた弔電は、葬儀の最中で読み上げられるのが一般的です(ただし、家族葬の場合は特に省略されることも多いといえます)。

「断るならばすべて一律で断る、受け取るならば一律で受け取る」が基本ではありますが、「断ってはいたけれど、どうしても断り切れずに香典や供花・供物を受け取ってしまった」という場合も同じように対応します。
また、家族葬の場合、葬儀後に仏壇に手を合わせに来てくれる人もいますが、そのような場合も同じようにします。
なお、自分が家族葬に参加する場合で、相手が「辞退する」と言っている場合は、決して無理に押し付けないようにしましょう。

一同着席・僧侶入場・開式

開式の案内がなされます。一同は着席して待ち、僧侶の入場を待ちます。

読経・焼香

僧侶による読経と焼香が行われます。焼香は読経の最中に行われる場合もあります。焼香の順番は、喪主→家族→親族→友人の順番です。
また、家族葬で会場が狭い場合は、立礼焼香(立って行う焼香)ではなく、座って行う焼香(回し焼香や座例焼香)が行われることもあります。
宗派によって焼香のやり方は異なりますが、喪主のやり方を真似すれば問題ありません。また、そこまで厳密に決められているものでもありません。

焼香の詳しいマナーはこちらをどうぞ。

僧侶説法・僧侶退場・喪主挨拶

僧侶による説法が行われます。仏教の死生観を説くものです。僧侶が退場するのでそれを見送った後、喪主による挨拶が行われます。喪主の挨拶の例文や内容はこちらで確認できますが、家族葬の場合は挨拶自体が省かれることもあります。

この後で、通夜振る舞いの案内がなされます。通夜振る舞いの案内は葬儀会社のスタッフによって行われるのが原則ですが、喪主が簡単に案内をすることもあります。

通夜振る舞い

通夜振る舞いが行われます。多くの場合、親族控室で料理が振る舞われます。仏式の場合はお酒が出されることが多いです。
料理は、原則としては精進料理です。しかし地域やご家族によっては、魚や肉などが入っているものを選ぶこともあります。
通夜振る舞いは故人の思い出話をし、長居をせずに辞去するのが基本です。ただ家族葬の場合、「そのまま親族控室に宿泊する」というケースも多く、また親しい人しかいない葬儀の形態であるため、夜遅くまで行われることもあります。

料理の手配や配膳はすべて葬儀会社のスタッフが行いますから、特段の事情がない限り、家族が用意することはありません。ただし、お酌などは親族同志で行います。
通夜振る舞いの詳しいマナーはこちらから。

棺守り

故人の棺に寄り添い、その眠りを守ります。
棺が置かれている場所は親族控室が多いでしょう。棺のある部屋で一緒に過ごすのが一般的ですが、現在は「夜通し起きて火の守りをする」という価値観は薄れてきています。ろうそくも電気式のものが使われていることが多いため、家族親族もそのまま就寝してしまって構いません(もちろん、お別れが名残惜しいということであれば、夜通し見守っていても問題ありません)。

家族葬3日目「葬式・告別式」の流れと家族の動き

家族葬の3日目にあたる「葬式・告別式」では、以下のことが行われます。

  1. 受付
  2. 葬式・告別式(僧侶入場~お花入れ・閉式)

それぞれ見ていきましょう。

当日受付

通夜に準じます。香典を受け取る場合、通夜で香典を寄せた人からは葬式・告別式のときには香典は受け取りません。

一同着席・僧侶入場・開式

着席して僧侶の入場を待ち、開式します。

読経・焼香

読経が行われ、焼香をしていきます。焼香のやり方は、通夜のときと同じです。

弔辞・弔電の奉読

弔電の奉読が行われます。弔電の奉読は葬儀会社のスタッフ、あるいは葬儀会社からの依頼を受けたアナウンサーが担当します。
弔電は、家族葬の場合はあまり行われることはありません。、しかし弔電がある場合はこの段階で披露されます。

お花入れ~閉式

棺の中にお花を入れていきます。納棺の段階で入れられなかった思い出の品物も、この段階で入れて構いません。
お別れが終わると、閉式です。
この後出棺へと続きますが、その前に、喪主からの挨拶が行われるのが一般的です。

家族葬3日目「出棺・火葬・骨あげ」の流れと家族の動き

出棺は、葬式・告別式の閉会後、間を置かずに行われます。
流れは以下の通りです。

  1. 出棺
  2. 火葬~お骨上げ
  3. 繰り上げ初七日法要
  4. 精進落とし~解散

出棺

棺が霊きゅう車に積まれます。また、地域やご家族の考え方、あるいは葬儀会社によっては、親族の男性が棺を持ち、霊きゅう車に入れることもあります。
一般葬においては、このあと一般参列者が霊きゅう車を見送り出棺を見送ることになります。しかし家族葬の場合は、特段の事情がないかぎり、「参列者=火葬にも参加する人」であるため、全員で移動することになります。
遺影や骨壺を持った家族が霊きゅう車に乗り、それ以外の親族はマイクロバスあるいは自家用車で移動することになります。

火葬

火葬場に行くと、炉の前に案内されます。ほとんどのケースでは、到着後、すぐに炉の前に案内されることでしょう。
そこで最後のお別れを行います。これが、「肉体を持っている故人」との最後のお別れの場となります。僧侶が同行している場合、ここで短いお経があげられることもあります。
炉に棺が入れられますが、火葬開始のためのスイッチは火葬場の職員が押すのが一般的です。しかし地域ごと・火葬場ごとによって違いがみられますし、ご家族が特にと希望された場合は喪主がスイッチを押すこともあります。

火葬にかかる時間は、平均して1時間~2時間程度でしょう。体の大きさなどによって多少前後することがあります。その間は、火葬場に併設された控室で待ちます。このときには軽食が振る舞われることもよくあります。お菓子や飲み物が基本で、供物をばらしたものがセッティングされていることもあります。また、昼時で、かつ精進落としの席が設けられない場合などは、おにぎりなどの軽い食事が振る舞われることもあります。

お骨上げ

火葬が終わると、火葬場の職員から案内があります。お骨上げを行うために移動します。お骨は、足の骨から骨壺に入れていき、最後に頭がい骨を置き、蓋をします。ただしこれも地域によって多少の違いがみられます。
この後、火葬場からマイクロバスで法要のための場所に移動します。

還骨法要・繰り上げ初七日法要

会場に戻り、還骨法要を行います。また現在は、このときに一緒に初七日法要までを行うやり方がよくとられます。本来、初七日法要は7日目に行われる法要でした。しかし休みがとりにくいなどの事情もあり、同じタイミングで行うやり方が主流となりました。

精進落とし

法要が終われば、食事の席に移動します。「精進落とし」も本来は49日のタイミングで行われるものでしたが、現在はこれも火葬当日に行われるのが一般化しています。
このときに肉や魚を取り入れるか、それとも精進料理にするかは、ご家族ごとで考え方に違いがみられます。
喪主の挨拶から始まり、喪主の閉会の挨拶をもって終わりとなります。

解散

食事が終われば解散です。引き出物を持たせてお帰りいただくことが多いです。この後家族は家に戻ります。後飾りを葬儀会社のスタッフにしてもらい、これで家族葬の工程はすべて終わりとなります。

家族葬における家族の動きを丁寧に見てきたので、ここからは、参列者の動きについて見ていきましょう。

家族葬の全体の流れに沿った【参列者】の動き

祭壇の前で焼香する男女

「家族葬に招かれる参列者」の立場になったときは、できるかぎりご家族のお気持ちに配慮し、そのご意向を大切にするように振る舞わなければなりません。

訃報の知らせを受けた時の動き

訃報の知らせを受けたら、以下のように対応します。

  1. お悔みの言葉を伝える
  2. 葬儀日程を聞く
  3. 供花・供物を出したい場合それを申し出る
  4. 手伝えることがないかどうか聞く
  5. 通夜の準備をする

以下で詳しくご説明します。

お悔みの言葉を伝える

まずはお悔みの言葉を伝えましょう。仏教ならば「お悔やみ申し上げます」などのような言葉を使うとよいでしょう。葬儀の日程が決まっていればそれを聞きます。

葬儀日程を聞く

日程を聞き、書き留めます

供花・供物を出したい場合それを申し出る

供花・供物を出したい場合、「親族と親しく付き合っている」といった場合はご家族に直接「出したい」と言っても構いません。しかし、友人などの立場の場合はご家族に問うのではなく、葬儀会社に訪ねるようにしてください。葬儀会社の方ではご家族のご意向を把握しているはずですし、忙しく心が沈んでいるご家族に余計な手間をかけなくて済むからです。

手伝えることがないかどう聞く

お手伝いできることがあるかを聞いておくとよいでしょう。

通夜の準備をする

通夜の用意をします。喪服、もしくは地味な色のスーツを選ぶとよいでしょう。その際には、

  • 数珠
  • 袱紗と香典袋(必要な場合)
  • ストッキングと靴下(黒が無難)
  • 金具のついていない黒い靴

を用意します。
ただし、「親族であり、お手伝いすることが多い」「打ち合わせ自体にも参加する」という場合は、黒や灰色などの平服で行き、通夜の前に着替えることもできます。
詳しくは「お通夜に参列する時の服装まとめ」に目を通してください。

【注意】家族葬の場合、周囲に訃報の知らせを広めない

「家族葬である」と告げられたのならば、ほかの人に訃報を伝えることはやめておきましょう。親族であっても声をかける・かけないがあるので、むやみに広げることは慎みます。
また、香典や供物・供花の受け取りに関してのご意向がご家族から示されているのであれば、それに従います。

通夜の動き

会場についた後の行動について解説していきます。

  1. 受付をする
  2. 焼香をする
  3. 通夜振る舞いをいただく

受付をする

「受付をする」には、2つのケースがあります。

  1. 自分が受付業務を頼まれたケース
  2. 一般の参列者として足を運び、香典などを渡すケース

自分が受付を頼まれた場合は開場の2時間ほど前にはついておくようにします。香典を受け取るのかなどについてご家族の気持ちを確認しておきます。葬儀会社の方で受付の道具一式を用意しているのが普通ですし、受付のやり方も教えてくれるケースが多いかと思われますが、念のために筆記用具を持っていきましょう。

一般の参列者として足を運ぶ場合は、芳名帳(現在は芳名カードを使うこともあります)に自分の名前を記載します。香典を受け取らないとしている場合でも、芳名帳に名前を記すことが多いといえます。
受付では簡単にお悔みの言葉を述べることもありますが、長居はしないようにしましょう。ただし、ご家族から話したいと言われたのなら、それに従います。

【ポイント】香典は拒まれたら無理に押し付けない

香典は弔意を示すためのものですが、家族葬の場合は「受け取らない」としている場合も多くあります。
受付をする側の場合はきちんと拒みましょう。また、参列する側の場合は断られたら押し付けないようにしてください。

焼香をする

焼香を行います。焼香は、喪主→家族→親族→それ以外の参列者の順番で行います。
詳しくはこちらにどうぞ。

通夜振る舞いをいただく

通夜振る舞いの案内があったのならば、それに従います。通夜振る舞いに案内されたのなら、時間がなくても一口は口をつけるのがマナーです(ただし車で来ている場合は、それを理由としてお酒を断るのは問題ありません)。
参列者の場合は長居せずに1時間~1時間半ほどで退席するのが基本ですが、ご家族に引き留められた場合はその限りではありません。
親族の立場の場合はそのまま泊まることもあります。貸し布団の関係などもあるため、事前にご家族と打ち合わせをしてください。

葬式・告別式の動き

葬式・告別式のときの動きは、基本的には通夜のときと変りません。ただし、弔電の披露や弔辞の読み上げが行われることがあります。

弔辞の奉読

家族葬において、弔辞を頼まれる機会はそれほど多くはありません。しかしその分、「頼まれる」ということは特別な意味を持っています。頼まれた場合は、特段の事情がない限り引き受けるようにしてください。
そのときには、故人の思い出や故人の人柄に注目した弔辞をつくるようにします。

詳しくはこちらをどうぞ。

出棺・火葬・お骨あげの動き

ここからは、出棺~お骨あげまでの流れを紹介します。

出棺

出棺の前に、棺にお花を入れていきます。葬儀会社にもよりますが、家族葬の場合は参列者が参加して行うケースも非常に多いといえます。
この後出棺となります。「参列だけで、火葬などには立ち会わない」というケースもありますが、家族葬に招かれるほどの立場の場合は、火葬にも立ち会うケースが比較的多いといえます。

火葬

火葬にまで付き合い、お骨あげまでを行った場合は、その後会場に戻り法要~食事までを行うことが多いでしょう。ただし、「親族ではないから途中で失礼する」という場合もあります。このあたりはケースバイケースだといえます。いずれにせよ、誘われたのならば特段の事情がない限りは同行します。

以上、家族葬の流れと、家族・参列者がどのように動けばいいかを解説していきました。ここから先は、家族葬以外の葬儀の流れについて、家族葬と比較して解説します。

家族葬の流れを一般葬・一日葬・直葬と比較

家族葬の流れと一般葬、一日葬、直葬ではそれぞれ流れが少し異なります。

なお、本来の言葉としては、「家族葬」の形態のひとつとして「一日葬」「直葬」がありますが、ここでは「家族葬=2日間をかけて行う、近親者のみを呼んで行う葬儀」とし、一日葬と直葬とは区別します。また、一日葬や直葬では近親者のみを呼んで行う葬儀とします。

一般葬とは

ほかの参列者も受け入れて行う葬儀です。この場合、訃報を近所などにも知らせ、新聞にのせることもあります。
また、弔辞や弔電を広く受け入れること、特段の事情がない限りは香典などを受け入れることなどが、家族葬との違いです。供花や供花も受け入れるため、家族葬に比べると葬儀の規模は大きくなる傾向にあります。香典や供花・供物を受け取るということで、お返しの手配も必要となります。
また、参列者が多くなることから焼香のための時間が長くとられます。
出棺~火葬は家族や近親者のみが行い、ほかの人はその場で解散となります。
それ以外の流れに関しては、家族葬とほとんど変わりありません。

一日葬とは

一日葬とは、通夜を行わず、1日だけで終わらせる葬儀の形態をいいます。通夜がないため、通夜の工程がごっそりとなくなります。
1日分の工程がなくなるわけですが、納棺~安置は行われます。また、葬儀会場も利用します。ご遺体の搬送→安置→納棺→翌日の葬式・告別式→火葬→法要→精進落としとなり、非常にコンパクトなお式です。ただ、一日葬の場合は宗教的儀式が含まれることも多く、単純に「通夜をしない」というだけの違いにとどまることが多いといえます。
体力や精神力、日程的な余裕がなく、参列者の数が少ないと思われる場合は、一日葬を選んでもよいでしょう。

直葬とは

直葬とは、通夜も葬式・告別式も行わないスタイルの葬儀です。このスタイルの場合、流れが大きく異なります。
ご遺体の搬送→安置→納棺までは基本的に変わりませんが、そのまま棺を火葬場に運び、そこでお別れとなります。葬儀会場を使わないことが多く、無宗教葬儀となることが非常に多いため、読経や焼香、お別れの儀式の一切が省略される可能性がとても高いです。

時間もお金もかからないスタイルですが、葬儀における流れをすべて省略するスタイルでもあるため、家族間での話し合いは必須です。

キリスト教の家族葬の流れ

キリスト教では、カトリックかプロテスタントで家族葬の行われ方も異なります。
基本的には、納棺式を行い、出棺式を行い、通夜の集いが行われ、そのあとで葬儀ミサ(カトリック)もしくは葬儀式(プロテスタント)が行われます。
キリスト教の葬儀においては、焼香の代わりに、お花をささげる「献花」が行われます。
なお、日本においてはキリスト教の葬儀はそれほどメジャーではありませんから、家族は参列者が戸惑わないように誘導してあげる必要があります。

詳しくは「キリスト教の通夜・葬儀の流れや服装、マナー、献花について解説」を参考にしてください。

神式の家族葬の流れ

神式の葬儀は、仏教の葬儀とよく似ています。臨終~納棺までは仏教とほとんど同じ流れをとります。しかしご遺体の安置方法や飾り付けは異なります。
通夜や葬式・告別式も行われますが、神式の場合は「焼香」は行いません。焼香の代わりに玉串奉奠が行われます。また、仏教と神式では死生観が異なるため、「ご冥福をお祈りします」などの言葉は使いませんし、読経も行いません。代わりに、遷霊詞が述べられます。

詳しくは「神式の葬儀を徹底解説!何をするのか・持ち物などを紹介」をご覧ください。

無宗教葬の流れ

無宗教の葬儀は、非常にバリエーションに富んでいます。音楽でお見送りをする場合もありますし、花に包んでお見送りをする方法もあります。一切の飾りを廃し簡潔にお見送りする方法もあります。

無宗教葬の場合、

  1. とにかくお金をかけずにこぢんまりと行いたい
  2. 故人らしさを出した葬儀にするために、あえて無宗教葬を選択する

のどちらのスタンスかによって、流れも大きく異なってきます。特に後者の場合は、「その葬儀会社がどこまでできるか」を把握しなければなりません。

まとめ

家族葬であっても一般葬であっても、葬儀の流れは大きくは異なりません。

【1日目】
1.ご臨終
2.ご遺体の搬送~安置

【2日目】
3.納棺
4.通夜
5.通夜振る舞い

【3日目】
6.葬式・告別式
7.出棺
8.火葬~お骨上げ
9.法要
10.精進落とし
11.解散

となります。

ただ、

  • 香典や供花・供物の受け取り
  • 挨拶
  • 弔辞の有無
  • 受付の有無

など、細かい点が異なってきます。また、一日葬や直葬の代表されるような、「通夜を丸ごとカットする」「通夜も葬式・告別式も行わない」といった葬儀の形態が選ばれることもあります。一般葬と似たかたちをとる家族葬であっても、焼香にかける時間が短くなるなどの違いがあります。

家族葬をする場合は、あまり周りの人に広めないようにします。会社や学校関係への連絡も必要ですが、その際は家族葬であることを伝えましょう。また、香典や供花・供物を辞退するつもりであるのならば、その点も伝えるようにしてください。

現在、「小さな規模で行う葬儀」が注目されています。家族葬もまた、そんな「小さな規模で行う葬儀」のうちのひとつだといえるでしょう。費用も抑えられますし、ゆっくりとお見送りができるというメリットもあります。ただ、その反面、呼ばれなかった人からの不満が出ることもありますし、親戚に理解されにくいかたちであるといったデメリットもあります。このため、家族葬を行うかどうかの判断は慎重にしていくべきだといえるでしょう。

家族葬の費用は50万円~100万円程度

家族葬は、一般葬に比べて費用を抑えられるという特徴があります。だいたい50万円程度で挙げることができます。しかし実際にはここにさらに「飲食代」「寺院へのお布施」が加わるため、総額は100万円ちかくになることを覚悟しておいた方がよいでしょう。
「家族葬が50万円以下で」というのは、あくまで「葬送儀式にかけられるお金」であって、「葬儀全体にかかる費用の総額」ではないのです。

予算があればそれを葬儀会社に伝えるとよいでしょう。できるかぎり、その予算内での葬儀にしてくれるはずです。

詳しくはこちらから。

家族葬のメリット・デメリット

家族葬のメリット

  • 気の置けない人だけでお見送りができる
  • 費用を抑えられる
  • 周りに気を遣うことなく、自分たちのペースでお見送りができる

家族葬のデメリット

  • ほかの人からの反対がある可能性も高い
  • 「呼ばれなかったのでお別れができなかった」となってしまう人が出てくることある
  • どこまで声をかければよいかの判断がつきにくい

家族葬にはメリットもデメリットもあるので、これを計りにかけたうえで選ぶとよいでしょう。

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監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

家族葬といっても、人によって家族だけをイメージする人と、家族・親戚まで含めるとする人、また家族・親戚と親しい友人・知人が集う葬儀をイメージする人もいます。どのようにお知らせするべきか悩む人も多いのですが、「家族だけで執り行う」という旨を伝え、参列を遠慮するべきか連絡を受けた側が判断できるようにすると良いでしょう。

よほど断る理由がない限り、「参列をご遠慮ください」と否定的な断り文句はおすすめしません。故人とお別れをしたいという人は、家族だけではなく、家族以上に故人と親しい間柄であった友人・知人もいることでしょう。そういった周囲の人達のお別れの場もぜひ提供してあげて欲しいものです。

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