お墓の平均費用は?お墓の種類・目的別の値段例や墓石の適正価格を判断する方法
お墓の値段とは?徹底解説
- お墓の平均費用は約100万~350万円。
- 墓石は60万~200万円、墓地代は35万~130万円が相場。
- 墓石代は産地やデザインで変わり、国内産高め、外国産は安い。
- 購入後は年間管理費や開眼供養の費用がかかることも。
- 定額墓石プランで墓石代を抑えることができる。
- 墓地代は地域や霊園の経営者によって異なる。
- お墓の支払いにローン利用が可能。
お墓を建てるためにかかる費用の相場は、総額で100万~350万円程度です。
お墓にかかる費用
- お墓の購入費用の内訳は、主に墓石代、墓地代の2つ
- お墓購入後に管理料がかかる
- お墓を購入した46%の人が、墓石に100万〜200万円かけている
お墓の購入費用のひとつ「墓地代(永代使用料)」は、お墓を建てるエリアや立地によって値段が大きく異なります。
ご自宅近くのお墓がどのくらいの墓地代なのか、まずは確認してみましょう。
自宅近くのお墓の値段を見てみる
4つの質問で見つかる!
Q. お墓は代々継いでいきたいですか?
墓石の値段を見てみる
お墓を建てる費用に大きく影響するのが「墓石」です。
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49.8万円、69.8万円、89.8万円の3つから選べ、工事代や彫刻代なども全て含んだわかりやすいセット価格となっています。
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地域別の費用相場や、詳しいお墓の費用を確認することができます。
この記事の目次
【総額】お墓の費用相場は100万〜350万円
墓石を用いたお墓にかかる費用は、総額で100万円~350万円ほどです。
墓石の彫刻や工事などを含んだ墓石代、墓地代(永代使用料)が含まれています。
お墓建立費用の内訳 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
墓石代 | 60万円~200万円 | 墓石を制作し、墓地に建立する施工工事にかかる費用。料金は石材店に支払うため、消費税がかかる。 |
墓地代(永代使用料) | 35万円~130万円 | 墓地・霊園から墓地区画の使用権を得るための費用。 |
まず墓石単体で言えば、金額によって以下のような違いが出てくることが多いです。
- 100万円前後:スタンダードタイプからデザイン性の優れたものを選べる
- 120万円〜:国産・高級感のある墓石を選べるようになる
譲れないポイントは費用?利便性?信頼性?
お墓の種類はさまざまで、種類ごとの特色は全く異なります。
- 自分に適切なお墓がわからない。
- お墓探しを行う手順がわからない。
- お墓選びで注意するべきポイントがわからない。
など、お墓にまつわる不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
お墓は一生に一度あるかないかの買い物です。
購入後に後悔しないためにも、複数の墓地・霊園を訪問して実際に話を聞き、比較してから決めることをオススメします。
当サイトには全国7,000件以上の墓地・霊園情報が掲載されています。
費用やアクセス、口コミの紹介もしていますので、
お墓をお探しの方は、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。
お墓・墓石を建てるのにかかる費用と価格相場
お墓の値段は主に以下の2つで構成されています。
お墓購入費用の内訳と相場
お墓を契約する際は、墓石代・墓地代を初期費用として支払う必要があります。
お墓の相場を100万円~350万円とした時、内訳は以下を目安としてください。
1. 墓石・工事代|価格相場は60万円~200万円
墓石を建てるための費用相場は60万円~200万円ほどです。
墓石に使用する石種、量(お墓の大きさ)、加工方法やデザイン、付属品の有無などによって価格が変わってきます。
墓石に使用する石材には価格帯がさまざまあり、中国産など海外の石は比較的安価ですが、最高級とされる国産の一部の石種などは高額です。
墓石代の実例を見てみましょう。
和型墓石/G663(中国産) 1.5㎡ | 洋型墓石/新天光石(中国産) 2.0㎡ | 和型墓石/浮金石(国産) 2.0㎡ |
---|---|---|
墓石代:69.8万円~ | 墓石代:89.5万円~ | 墓石代:162.4万円~ |
【含まれているもの】 工事費・各種彫刻費・花立一対 香炉皿・カロート(納骨室) | 【含まれているもの】 工事費・各種彫刻費・花立一対 香炉皿・カロート(納骨室) | 【含まれているもの】 工事費・各種彫刻費・花立一対 香炉皿・カロート(納骨室) |
墓石代を見ると60万円代のものから200万円近いものと、大きな金額差があることがわかりますね。
同じ2.0㎡の墓石だとしても、中国産の洋型墓石で89.5万円のケース、国産の和型墓石で162.4万円のケースなど、石の産地(中国産 or 日本産)や墓石の形(洋型墓石 or 和型墓石)によって金額が変わることがわかります。
150万円〜200万円で墓石を購入している人が最も多い
2023年に全優石が行った調査によると、墓石の購入(墓地取得費用は除く)に使った金額は、150万円以上200万円未満が最も多く、全体の22.3 %を占めています。
次いで200万円以上~300万円未満が17.2%、120万円以上~150万円未満が14.2%でした。
平均購入価格は、全国平均で170.7万円で、昨年の169.3万円よりも1.4万円アップしました。
お墓の購入金額を検討する時に、1つの指標にしてみるとよいでしょう。
付属品によってはオプション費用がかかる
一般的には、付属品を注文すると別途費用がかかります。
付属品とは、具体的には以下のようなものが該当しますが、和型墓石・洋型墓石、地域、宗教・宗派によって異なります。
墓誌(墓標)
4万円~25万円
卒塔婆立て
1万円~10万円
灯籠
4万円~20万円
お地蔵様
5万円~15万円
物置台
3万円~6万円
4つの質問で見つかる!
Q. お墓は代々継いでいきたいですか?
「墓石代」に関する豆知識
墓石代と呼ばれるものの中には、墓石本体の値段だけでなく、墓石に文字を彫刻する費用や、墓石の工事に必要な費用も含まれている場合が多いです。
よって実際に墓石を購入する石材店からの請求に関しても、墓石と墓石の加工を合わせた金額を「墓石工事代」という形で提示されます。
しかし、場合によっては工事費が墓石代に含まれていないケースもあるので、事前の確認は必須です。
ここまで記事を読んでいただき、
「墓石の価格が想定以上に高い…」
「できれば安めの墓石を探したい…」
といった感想を持たれる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
墓石の価格をなるべく安く抑えたい場合におすすめなのが「定額墓石」です。
49.8万円、69.8万円、89.8万円から選べるプランで、工事代や彫刻代といった経費も全て込みの安心価格となっています。
2. 墓地代(永代使用料)|費用相場は35万円~130万円
墓地代とはお墓を建てる土地にかかる費用のことで、35万~130万円が相場となります。
墓地代を支払うということは、利用者が「墓地を買う」のではなく、「墓地の永代使用権を買う」ということになります。
よって、万が一墓地が不要となった場合は管理者に返還しなければならず、誰かに貸したり、転売したりすることはできません。
このように「墓地を買う」のではなく「墓地を使用する権利買う」という意味から、墓地代は永代使用料と呼ばれます。
お墓の購入費用を調べる
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実際にお墓の購入を検討されている方は以下より希望エリアの霊園・墓地を検索してみてください。
さらに霊園のパンフレットをご請求いただくと、より正確な価格情報を知ることができますので、ぜひご活用ください。
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お墓購入後にかかる費用
年間管理費以外にもお墓の購入後、以下の費用が必要になる場合があります。
年間管理費(墓地の維持・管理に必要)
お墓の建立後、霊園が墓地の管理・メンテナンスを行うための「年間管理費」を支払う必要があります。
定期的に管理者に支払うもので、一般的には年に一度支払いが発生します。
年間管理費は、霊園の共有スペースの清掃や共有設備の改修などに使用されます。
ただしご自身のお墓の区画内・墓石は、ご自身で管理する必要があるので注意が必要です。
年間管理費の相場は以下の通りです。
年間管理費の費用相場(経営主体別)
- 寺院墓地…年間1万円前後
- 民間墓地…年間5,000円~1万5,000円程度
- 公営墓地…年間4,000円~1万円程度
また管理費は区画面積に応じてかかってくる場合が一般的です。
お墓の区画面積が広くなればなるほど、管理費も高くなる傾向にあります。
区画面積 | 年間管理費 |
---|---|
1㎡ | 6,600円(税込) |
1.5㎡ | 9,900円(税込) |
1.8㎡ | 11,880円(税込) |
2.25㎡ | 15,180円(税込) |
3㎡ | 16,500円(税込) |
生前購入の場合、納骨前から年間管理費が必要なケースがある
近年では生前にご自身のお墓を契約する人が増えています。
生前購入の場合、遺骨を納骨する前から年間費用が必要となる霊園もあります。
納骨前の年間管理費が必要な霊園とそうでない霊園が存在しますので生前墓を検討している人は確認しましょう。
納骨する時の「開眼供養」のお布施
「開眼供養」とは、新しい墓石に魂を入れる儀式のことです。
開眼供養を行う際は、僧侶に読経などを依頼してお布施を渡すことになります。
お布施の相場は3万円~5万円ほどです。
ただし、お布施金額に決まりはありません。
入檀料(寺院墓地で檀家になる場合)
入檀料とは、お寺の檀家になる場合に必要な費用のことです。
寺院墓地でお墓を建てる際、お寺の檀家になることが条件となっている場合に支払います。
入檀料はお気持ち代なので相場はありませんが、一般的には10万円~30万円ほどと言われています。
この費用は必須ではありませんが、準備する方もいらしゃいます。
【種類・目的別】墓石の値段・価格の参考例4選
実際によくある墓石金額のモデルケースを4つご紹介します。
金額に開きがある理由として、お墓を建てる地域や面積、使用する石材の種類や産地、墓石の形状やデザインなどの違いが挙げられます。
費用を最小限に抑えた例:総額94.8万円
墓地利用料(永代使用料) | 450,000円 |
---|---|
墓石工事代 | 498,000円 |
総額:94.8万円
/ 年間管理費:5,000円
外国産の墓石を用いたスタンダードな例:総額200万円
墓地利用料(永代使用料) | 700,000円 |
---|---|
墓石工事代 | 1,300,000円 |
総額:200万円
/ 年間管理費:8,000円
国産の墓石を用いた比較的価格を抑えた例:総額210万円
墓地利用料(永代使用料) | 600,000円 |
---|---|
墓石工事代 | 1,500,000円 |
総額:210万円
/ 年間管理費:6,000円
国産和型墓石で立派なお墓を建てる例:総額520万円
墓地利用料(永代使用料) | 2,000,000円 |
---|---|
墓石工事代 | 1,200,000円 |
外柵・墓誌 | 1,700,000円 |
特殊加工 | 300,000円 |
総額:520万円
/ 年間管理費:1万円
お墓を建てるエリアにもよりますが、墓石を外国産のものにして費用を安くおさえると、100万円以下(別途、年間管理費は必要)で購入できることもあります。
墓石を国産のものにすると、墓石代だけで100万円以上かかるケースが一般的であり、最低でも200万円はかかるでしょう。
例をいくつか見ていただき、金額に開きがでてしまうことはお分かりいただけたのではないでしょうか。
墓石の産地や大きさ、また地域によっても、購入にかかる金額は変わるのです。
譲れないポイントは費用?利便性?信頼性?
お墓の種類はさまざまで、種類ごとの特色は全く異なります。
- 自分に適切なお墓がわからない。
- お墓探しを行う手順がわからない。
- お墓選びで注意するべきポイントがわからない。
など、お墓にまつわる不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
お墓は一生に一度あるかないかの買い物です。
購入後に後悔しないためにも、複数の墓地・霊園を訪問して実際に話を聞き、比較してから決めることをオススメします。
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お墓をお探しの方は、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。
希望エリアから霊園を探してみる
霊園探しを始めると「気になる霊園でお墓を建てる時の費用はいくら?」と疑問に思うこともあるでしょう。
実際に希望エリアの霊園の値段を見てみたいという人は以下から検索できます。
さらに正確な金額が知りたい場合は、霊園のパンフレットを請求し、見積もりをとることをおすすめします。
お墓の値段相場について理解していただいたところで、次の章では、お墓の値段の内訳を見ていきましょう。
お墓の購入費用を節約するためのポイント
お墓の購入費用を抑えたい方は、それぞれ以下の項目に着目すると良いでしょう。
墓石代の価格を抑える3つのポイント
墓石の値段に幅がでる理由は、以下の3つです。
費用を安く抑えたい方は、これらの項目を見直しましょう。
1. 石の産地・種類
費用の変動幅に一番大きく影響するのが、墓石の産地・種類です。
石材の使用量が同じで、産地・種類が異なる墓石の価格を比較すると、その差がわかりやすいでしょう。
産地 | 石種 | 価格の目安 |
---|---|---|
国産 | 庵治石(香川県) | 500万円 |
国産 | 浮金石(福島県) 本小松石(神奈川県) | 300万円 |
国産 | 羽黒青糠目石(茨城県) 大島石(愛媛県) | 200万円 |
インド産 | インペリアルレッド | 100万円~150万円 |
国産 | 稲田石・真壁石(茨城県) | 100万円 |
中国産 | 黒龍石(k-12や1704) | 80万円前後 |
中国産 | 青御影石(AG-98やG654) | 50万円前後 |
※同じ石材量で比較した場合の金額の目安であり、必ずしもこの金額が相場にはなりません。
傾向としては国産墓石が比較的高価で、外国産のものが比較的安価となります。
このような値段の違いは、石材の希少性によるものです。
そのため、外国産の安い石材だからといって強度が弱い、さびなどが付きやすいという訳ではありません。
費用をなるべく安く抑えたい人は、外国産の石材を選ぶことをおすすめします。
中でも中国産の石材は50万円〜80万円程度と、国産の数百万円台と比べて手の届きやすい価格帯のものが多く、選ばれる方が多くいらっしゃいます。
「セット価格で49.8万円均一の墓石もある
今では「格安墓石」とよばれる、セットで49.8万円、69.8万円といった墓石もでています。
使われている石材の大半は中国産で、希少性が高い石種は見られません。
また同じ形の墓石を量産しているため、低価格が実現できていると言えます。
1つ注意点として、このような安い墓石を購入する場合は、石材店の実績や、使われている石材の利用実績を確認しましょう。安い墓石の中には、今まで「墓石」として使われた実績がない石材が売られているケースがあります。
過去に利用実績がないと、30年・50年先にお墓がどのような状態になるかがわかりません。もしかしたら、お墓には適さない石材である場合もあります。そのため安い墓石を購入する場合は、その石種がお墓として使われることが多いか?を確認しましょう。
高級墓石~格安墓石まで、墓石の種類について更に詳しく知りたい方は、「【墓石の基礎知識】価格・種類・選び方から見積もり方法まで徹底解説」をご覧ください。
2. 墓石の大きさ
墓石の値段を抑えるために着目すべき2つ目の項目は墓石の大きさです。
費用を安く抑えたい人は、なるべく小さい区画を選ぶとよいでしょう。
小さい区画面積でよく見られるのは0.8㎡、1.0㎡などです。
参考として、同じ石種を用いて作られた大中小3つのお墓を比較した時の金額を紹介します。
1.5㎡ | 2.0㎡ | 3.0㎡ |
---|---|---|
1,445,000円 | 1,624,000円 | 2,171,000円 |
ここで注意したいのは、墓石の価格は、加工前の石材の大きさで価格が決まることです。
ユニークな球体型のお墓を建てたいと思った場合、加工後の石材量は多くなくても加工前の石材量が多ければ、その分値段は高くなります。
3. 墓石のデザイン
墓石の値段を安くするために見直すべき項目の3つ目は、墓石のデザインです。
「量産されているデザインの墓石」と「特注品として作られるデザインの墓石」、この2つを比較すると、特注品の後者の方が高い費用になるのも納得ですね。
なるべく費用を抑えたいという方は、セットで売られているようなスタンダードな形を選ぶと良いでしょう。
また最近は石だけでなく、好みに応じてガラス素材のものや、鉄や銅などの鉱物が使われることもあります。
その場合も、一般的な「和型墓石」「洋型墓石」と比べると費用が高くなる傾向にあります。
墓石の形に限らず、墓石に彫る文字彫刻についても同様です。
定型デザイン以外のものを注文すると、値段は上がります。
墓石についてもっとたくさんの種類を知りたい・墓石のカタログを見たい、という方は、以下の記事をご覧ください。
番外編|定額墓石を検討する
墓石の値段を安くしたい人は「定額墓石」を検討してみてはいかがでしょうか。
定額墓石とは、49.8万円、69.8万円、89.8万円とあらかじめ決まった価格プランの中から選べる墓石のことです。
工事費や彫刻費もすべて込みの価格ですから、一般的な墓石と比較するとかなり費用をおさえられます。
定額墓石について詳しくは「ライフドットで建てるお墓づくり」にて紹介しています。
墓地代を安く抑える3つのポイント
墓地の値段に幅がでる理由は、以下の3つです。
1. 墓地のある地域
墓地代を抑えたい場合、まずは墓地のあるエリア・地域を見直しましょう。
以下の図は地域別の墓地代の相場です。
関西・関東エリアの墓地代は、高い傾向にあります。
墓地代は地価に比例して決まります。そのため、都心部では高く、地方では値段が抑えられる傾向にあるのです。
費用をなるべく安くしたい人は、都心の一等地にある墓地だけでなく、郊外にある墓地も見積もりを出し、比較をしてみるとよいでしょう。
また、各主要都市の墓地代の相場は以下の通りです。
主要都市 | 墓地代の相場 |
---|---|
東京都 | 134万円 |
大阪府 | 92万円 |
神奈川県 | 102万円 |
愛知県 | 55万円 |
福岡県 | 56万円 |
2. 墓地の大きさ
墓地を安くしたい場合に着目すべきポイントとして、墓地の区画面積の大きさがあります。
墓地代は、区画の広さに比例します。
面積が大きければ大きいほど、墓地代が高くなることは容易に想像できるでしょう。
よって、費用を安く抑えたい方は、0.6㎡~1.0㎡といった小さな区画を選ぶことをおすすめします。
区画の広さ | 墓地代(永代使用料) |
---|---|
一般墓所 1.00㎡(1.0×1.0m) | 38万円~ |
一般墓所 1.50㎡(1.2×1.25m) | 57万円~ |
一般墓所 1.80㎡(1.2×1.5m) | 68.4万円~ |
一般墓所 2.25㎡(1.5×1.5m) | 85.5万円~ |
一般墓所 3.00㎡(1.5×2.0m) | 114万円~ |
3. 霊園の経営主体(公営/民間/寺院)
霊園の経営主体も墓地の価格に影響します。
まず、管理主体によって霊園は以下3種類に分けられます。
- 公営霊園
- 民間霊園
- 寺院墓地
この中では、「公営霊園」の墓地代が一番安くなる傾向にあります。
よって墓地にかける費用を削減したい方は、公営霊園、民間霊園両方の見積もりをもらい、比較検討することをおすすめします。
例として、神奈川県横浜市内の「公営霊園」「民間霊園」の墓地代をご紹介します。
【墓地の種別】霊園名(区画面積) | 墓地代・永代使用料 |
---|---|
【公営】久保山墓地(1.4㎡~1.9㎡) | 203,000円~275,500円 |
【公営】日野公園墓地(1.9㎡~2.3㎡) | 273,500円~333,500円 |
【民間】都筑まどか霊園(1.2㎡) | 1,020,000円 |
【民間】公園墓地 川井聖苑(1.2㎡) | 670,000円~750,000円(税込み) |
なお例外として、東京都の「都立霊園」については、霊園によっては墓地代(永代使用料)が民間霊園よりも高額になる場合があります。
特に「都立青山霊園」は立地が良く、地価が高い場所にあるため、墓地代は全国トップレベルです。
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費用を軽減する方法 〜墓石を建てない選択肢〜
お墓にそこまでお金をかけたくないという考えの方もいらっしゃるでしょう。
そこで、「墓石を建てない選択肢」もご紹介します。
予算に合わせてお墓を購入するために、候補を広げることも検討してみてください。
納骨堂(相場:40万~100万円)
納骨堂とは、骨壺や遺骨の一部を専用スペース内に安置する供養方法のこと。
樹木葬(相場:20万~80万円)
樹木葬とは、樹木や花などの植物を目印とし、遺骨をその下に埋葬する供養方法のこと。
合葬墓(相場:10万円前後)
合葬墓とは、初めから供養塔などへ納骨し、他の遺骨と一緒に供養すること。
それぞれのお墓の特徴と、費用相場を見ていきましょう。
屋内に遺骨を収蔵する納骨堂
納骨堂は、実際に墓石を建てずに屋内の施設に設けられたロッカーや棚などに骨壺を設置します。
納骨堂の相場はタイプによって異なり、以下の表が目安になります
納骨堂のタイプ | 費用の相場 |
---|---|
ロッカー型 | 約20万~80万円 |
仏壇型 | 約50万~150万円 |
自動搬送型 | 約80万~150万円 |
位牌型 | 約10~20万円 |
墓石を建てない分、購入費用は安く抑えられます。
しかし一方で、近年納骨堂は人々のニーズに合わせて、豊富な種類が誕生し、グレードもかなり上がってきています。
高級なタイプの施設では100万円を超えるようなタイプのものもあります。
納骨堂ついてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
樹木や草花を目印とする樹木葬
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を用いたり、納骨場所の周りに草花が植えられたりするお墓のことです。
樹木葬の費用の相場は、20万~80万円程度となっています。
納骨できる人数が制限されますが、墓石代が不要なため比較的費用を安く抑えることができます。
他の人と一緒に眠る永代供養墓・合葬墓
遺骨を他の人のものと一緒に埋葬する方法のことを合葬(合祀)と言います。
またこのような方法をとるお墓を、合葬墓・共同墓と言います。
永代供養墓という呼ばれ方をすることもあり、これは寺院などで永代に渡り遺骨を供養をしてくれることから名前がつけられました。
合葬墓・共同墓は全て永代供養墓である、と解釈していただいて構いません。
合葬墓の金額の相場は地域や宗教や寺院や霊園などによってさまざまですが、基本的には10万円程度からの取り扱いが一般的となっています。
永代供養墓の場合は、墓石や納骨堂のような個別のスペースがありません。
よって埋葬の方法として永代供養墓はかなり安く抑えることができます。
お墓の費用の支払い方法
お墓の費用について理解を深めたところで、次は「いつ」・「誰が」・「どのように」お金を支払うのか?も気になるところですね。
支払うタイミングは「契約時」と「完成時」が多い
お墓にかかる初期費用(墓地代・墓石代・その他付属品)は、「契約時」と「完成時」二回に支払いが分かれて支払いを行う場合が多いです。
石材店によっては分割払いができる場合もあります。加えて継続費として「年間管理費」は、毎年支払う必要があります。
もし初期費用を契約時に支払えない場合は、お墓のローンを組む場合もあります。
費用を負担する人は「承継者」が多い
お墓の支払いを負担する人は、そのお墓の承継者にあたる人が一般的です。
なぜならば、将来的に自分もそのお墓に入ることになるためです。
とはいえ、自分の親のお墓を購入する時、兄弟でお墓の費用を分割して支払うことは、もちろん構いません。
しかし兄は将来そのお墓に入るが、弟は将来そのお墓に入らないとなった場合、後々トラブルにならないように、しっかりと話し合いをして、誰が支払うかを決めるとよいでしょう。
支払い方法は「銀行口座から振り込み」が多い
お墓の購入費用の支払い方法は、銀行口座からの振り込みが一番多いです。
支払う金額が大きいため、現金での支払いやクレジットカードよりも、銀行口座から振り込むことが多いようです。
お墓の費用はローンで支払うこともできる
お墓は100万円を超えることも多い高い買い物です。
そのため、ローンで購入する人も中にはいらっしゃいます。
具体的な方法は以下の2つです。
- 金融機関でお墓のローンを組む
- 墓石ローンがある石材店でローンを組む
各機関やローンの種類によって特徴は異なります。
お墓のローンについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
なぜ石材店は墓石の値段を明記していないのか?
墓石の値段にまつわるトラブルが起きる一つの要因として、多くの石材店が石材の値段を明記していないというものがあります。
しかし、石材の値段が明記されていないことは仕方がないことでもあるのです。
それがなぜかというと、墓石は基本的には契約してから発注をかけるオーダーメイド型で、ひとつひとつ見積もりが必要だからです。
お墓は一生モノなのでサンプル通りにそのまま買う方が少なく、オプションや追加彫刻などによって価格が変わってきます。
お客様の墓地サイズ、石種、加工、オプションパーツ、彫刻の仕様、どれか一つでも変われば販売価格が変わります。
そのため、値段を明記してしまうと、逆にお客様を混乱させてしまうこともあるのです。
またもう一つの理由に、他社石材店との相見積もりで利益を削るか争いをしたくないというものもあります。
ただし公営霊園と民営霊園では事情が少し違ってきます。
公営では石材店同士の自由競争で、値引き合戦になりがちです。
激安店以外はより値段をオープンにしたがらない傾向にあるでしょう。
民営霊園の場合は、最安墓石は定価が決められています。
そのため、最安墓石だけはどこの石材店も同じ価格を明記します。
監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
お墓はだいたい200万円くらいを予算として検討する人が多いのですが、この予算内で購入できる広さは場所によって異なります。
例えば東京23区内でトータル200万円以内を検討するなら、0.16㎡~0.36㎡くらいが妥当。しかし0.5㎡以上となると探すのはかなり難しくなります。
一方で地方に行けば、数㎡もある区画がリーズナブルに手に入りますが、その分、石材の量が増え、工事費も加算されますので石種にこだわると大幅に予算オーバーということも。
限られた予算内で、立地、区画の大きさ、墓石のデザイン、墓石の種類など、どこにこだわって何を重要視したいか、家族間で共有しながら考えていくことが大切です。
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