お墓を建てる前にチェック!相場・時期・注意点の押さえるべきポイント

先祖代々のお墓

お墓を建てる方法とは?徹底解説

  • お墓建設前には継承者、アクセス、予算を考慮することが重要。
  • 家族墓が主流だが、永代供養墓や樹木葬など多様な選択肢がある。
  • お墓作りは情報集めから開眼供養までの一連の流れを踏む。
  • お墓購入は不安大きいため、情報収集と現地確認が必要。

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お墓を建てる
目的や意味を知る
お墓を建てる
時期や手順を知る

「お墓を建てる前にもっと情報を知っておけば・・・」
「建てた後の供養のことまで考えていなかった・・・」

せっかくご先祖様のためにお墓を作っても、あとあと後悔することは避けたいですよね。

この記事では、後悔しないお墓を建てるために考えておきたい3つのポイントを解説します。

お墓を建てるときの悩みや不安を解消する手助けになるはずなので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の目次

  1. お墓を建てる意味・目的を知る
  2. お墓を建立する時期
  3. お墓を建てるメリットとデメリット
  4. お墓を購入するときに考えるべき3つのこと
  5. お墓が完成するまでの流れ
  6. 考えておきたい墓石を建てる以外の供養方法
  7. まとめ
  8. 監修者コメント

お墓を建てる意味・目的を知る

お墓には大きく2つの目的があると考えています。

  • 目的1:亡くなった人の供養塔
  • 目的2:生きている人間の祈りの場

目的1:亡くなった人の供養塔

和型の一般墓

1つ目は、遺骨の埋葬地としての墓標。死者や先祖の安寧を願う供養塔としての役割です。

土葬であった昔は、野犬などが土を掘り返さないように、また死者が再び息を吹き返さないようにと埋葬地の上に重い石を置いたと言われています。

こうした単純な理由から始まった積石にも、魂が宿るのではないかと昔の日本人は考えたわけです。

その後、石工による石材加工の技術が進化し、現在のお墓の形になりました。

目的2:生きている人間の祈りの場

供花が供えられた墓前で合わせている両手

2つ目は、生きている私たちの幸せを願う祈りの場としての役割です。

亡くなった方の遺骨が礼拝の対象となるのは、日本や東アジア一帯に古くから続く先祖祭祀の慣習の表れですが、遺骨はいつか土に還ります。だからこそ、目に見える形のシンボルとして、昔からお墓を建ててきたのです。

また、日本人は死者をホトケに、ホトケをカミにしてきた民族です。供養することで死者を救う行為は、いつしか、成仏された神仏に救ってもらう、という逆転が起きるものです。

私たちはお墓参りの際、故人に近況報告をしながら、自身の平穏を祈っているとも言えます。

「おじいちゃん、息子が大学受験に合格するようがんばっているよ。」という近況報告は、
「おじいちゃん、息子の大学受験一緒に応援してね。」の同意になり、
「おじいちゃん、息子を絶対に合格させてよ。」という祈りになる、というお話です。

死者の供養と生者の幸せはつながっているという思想を、お墓は体現してくれているのです。

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お墓を建立する時期

お墓を建立する時期に決まりはありません。

ただし多いケースとして、故人が亡くなった後の「一周忌法要」で納骨できるようにお墓を建立する人はいらっしゃいます。

お墓が完成した後の「納骨式」と「法要」のタイミングを同時にすることで、参列者への負担、お坊さんへ依頼する負担が減らせるからです。

一周忌法要に納骨する図

また最近では生前に自分のお墓を建てる人も増えていますこのように生前墓を建てることを「寿陵」と言います。

生きている間に、自分の「死」に向き合うのは抵抗があるかもしれませんが、寿陵には「長寿」「子孫繫栄」「家内安全」といったおめでたい意味があるのです。

お墓を建てる時期の当たり前や常識はありませんから、自分たちが建てたいと思ったタイミング、心が落ち着いたタイミング、負担を軽減させられそうなタイミングを検討しましょう。

お墓を建てるメリットとデメリット

メリットとデメリットを考える男性

お墓を建てるということは、人生の中でも大きな買い物をすることになります。

「どんなお墓をどこに建てるのか?」「お墓を建てたあとの管理や継承する人は誰か?」など、考えるべきことや不安は尽きないでしょう。

これらをふまえたうえで、お墓を建てることにはどのようなメリットやデメリットがあるのかを考えてみましょう。

これらをしっかり知ることが、失敗しないお墓の建立につながります。

お墓を建てるメリット

  • 家族の納骨場所ができる
  • 故人に会える安心感
  • 寺院墓地では僧侶に相談できる

現在、日本で一番ポピュラーなお墓は、家墓と呼ばれる先祖代々継承されていくタイプのものです。

家墓のメリットは、家族などが亡くなるたびに、改めてお墓を建てる必要のないところにあります。

またお墓という象徴的なものがあることで、いつでも亡くなった人と会える安心感があります。実家を離れて遠くで暮らしていても、必ず帰って来ることのできる場所があるというのは、大きな安心に繋がるでしょう。

もしお墓を寺院墓地に建てる場合は、そのお寺の檀家となることで、お寺がお墓を守り続けてくれます。 法事や法要もお寺で執り行えますし、慣れないしきたりなど、すぐに僧侶に相談することができます。

お墓を建てるデメリット

  • お墓の承継者が必要
  • お墓のメンテナンスが必要
  • 金銭的な負担

メリットの裏には必ずデメリットも存在します。デメリットを無視して安易に決めると、あとで後悔しかねません。

お墓を建てるには、そのお墓を今後も継承するための、後継者が必要となります。

最近は少子化が進み、この継承者不足が問題となっています。自分の子供や孫が、この先負担とならない方法を考えなければいけません。

そしてお墓の管理についても考える必要があります。

墓石は何もしなくても、永遠にそのままの姿でいてくれるわけではありません。定期的に手入れをする必要があります。

遠くで暮らしていると、お墓のメンテナンスがおろそかになってしまいがちです。お墓の維持・管理についても考慮すべきでしょう。

またお墓を建てたら「年間管理費」が必要ですから、金銭的な負担がかかります。

もしも寺院墓地の檀家になれば、その寺院の金銭的な支援を行うことになりますので、お寺の改修工事や行事がある度に、お布施や寄付をする必要も出てきます。


以上メリットとデメリットについてお伝えしました。 では、これらを踏まえて、お墓を購入するときには何を考えるべきなのでしょうか?次の章でまとめました。

お墓を購入するときに考えるべき3つのこと

お墓を購入する前に考えるべき3つのポイント

お墓を購入する前に、これら3つのことは家族で話し合ってみてください。

その①:お墓を守り続けられるか考える

【お墓参りにいつまで行けますか】

お墓を建てる時は元気でも、いつしか高齢になるとお墓参りが困難になります。

そのような時に誰か手伝ってくれる人、あるいは自分に代わってお墓参りをしてくれる人がいますでしょうか。お墓を建てる前に、今一度考えてみましょう。

【墓守してくれる人はいますか】

家墓や継承墓は、世代をまたいで継ぐことを前提に作られています。

よって子や孫、あるいは墓を守ってくれる人がいるかは大切です。やがて跡が絶えてしまうことが分かっているのであれば、お墓を建てなくてもよいでしょう。永代供養など別の方法も選択肢のひとつです。

その②:お墓参りがしやすい場所かを考える

【これからずっと通う霊園、通いやすいですか】

故人様にとっても、石塔を建てるだけでなく、お墓に家族が会いに来てくれることが一番の喜びでしょう。

家からの距離が近い、車で行きやすい、電車やバスなど交通の便がいいなど、お墓参りしやすい場所を選びましょう。

その③:お墓にかける予算は適切かを考える

【予算の準備は整いますか】

お墓を建てるためには、墓地を使用するお金、墓石を購入するお金が必要となります。

金額は墓地の面積や、墓石の種類やボリュームによって大きく増減しますが、150万円~300万円が1つの相場です。

自分ひとりでなくとも、家族や親戚とお金を出し合ってお墓を建てることもできます。お墓を建てるお金がしっかりと用意できるか、家族で話し合いましょう。

【お墓には維持費用がかかることはご存知ですか】

またお墓を維持していくためには、管理料を支払うことが一般的です

管理料とは、お墓を維持するために墓地のメンテナンスや休憩所などの管理のために使用するための費用で、墓地の管理者に支払います。 費用相場は年間5,000円程度です。

お墓の後継ぎが誰もおらず、管理料の支払いができなくなった場合には、いずれそのお墓の土地は返上しなければいけなくなります。


お墓を建てる前に考えるべき3つのことをお伝えしました。

  1. そのお墓を守り続けられるかを考える
  2. お墓参りに通い続けられる場所を考える
  3. お墓に支払う予算を考える

これらを考えたうえで、お墓探しを始めましょう。

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お墓が完成するまでの流れ

お墓の開眼法要

この章では、お墓を建てるまでの流れについて解説します。

墓地・霊園情報を調べる

まずは墓地や霊園の情報を入手しましょう。
折り込みチラシ、インターネットなど、さまざまな方法で情報は入手できます。
情報入手の場合は以下の点を注意しましょう。

  • 場所
  • 宗派や宗旨
  • 墓地面積と費用
  • 墓石の費用

気になる霊園があれば、実際に現地まで出向いてみましょう。

なお、お墓の選び方については「お墓の選び方は難しくない!選ぶ際に押さえておきたい6つのポイント」でも詳しく解説しているので参考になさってください。

お墓を建てる予算を決める

お墓を建てるのに必要な予算は150万円~300万円だと言われています。
このなかには、墓地代と墓石代が含まれています。

自分たちの予算をきちんと決めておいて、墓地にどれくらいの費用をかけるか、墓石にどれくらいの費用をかけるか、またお墓を建てるときの工事費についても前もって、しっかりと見積もりをしてもらっておくようにしましょう。

そうしたうえで全体的な予算を組んでおくことが大切です。

墓地面積が広くなると、全体的に費用がかさむでしょう。面積が広い分、墓地の価格が高くなるだけでなく、墓石の工事もより広くなり、外柵材もより長いものを用意しなければならないからです。

石塔を建てるだけであれば1㎡前後で充分です。
霊標を据えたり、玉垣と呼ばれる外柵の装飾などを施したい場合は3㎡以上が必要でしょう。

お墓を建てる場所を決める

お墓を建てる場所を決める際に、下記2点に気をつけましょう。

【墓地の費用は地価に比例する】

おおまかな予算を決めたら次にお墓を建てる場所を決めます。
墓地には、公営墓地、民営墓地、寺院墓地、共同墓地などがありますが、墓地の価格はこうした墓地の種類よりも、地価に比例しています。

ですから、公営墓地であろうと寺院墓地であろうと、市街地の方が高く、郊外の方が安いという分かりやすい傾向にあります。

【平米単価を把握しておく】

その墓地が相場に対して相応かどうかは、平米単価で測ります。

たとえば、「1区画30万円」「1区画60万円」と謳われると、当然前者の方が安く見えます。

ところが、「1区画30万円 1㎡」「1区画60万円 4㎡」となると、前者は㎡に対して30万円。後者は15万円になります。

墓地単価を知りたい場合は、このように価格を面積で割り出して、平米単価を測ってみましょう。

区画がわかるお墓

墓石の種類を決める

墓石の種類は実にたくさんのものがあります。
流通しているもの、していないもの、国産のもの、外国産のもの、すべてを合わせると100200種類もの石材が出回っていると言われています。

墓石の種類の決め方は、好みの色や目合い、石の耐用年数、産地、値段、などで判断します。
国産石材が重宝されますが、人気銘柄に似た目合いの外国石材もよく出回っています。

たとえば、愛媛県の大島石に似たAG98中国福建省算や、佐賀県の天山石に似たK-12中国黒龍江省産など。
さまざまな観点から墓石の種類を決めたらいいでしょう。

筆者のお勧めの石材をいくつか列挙しました。

【国産】

庵治石(香川県)国内最高級石材です。庵治石の中でも「細目石」の斑の紋様は他に例を見ず、日本中で使用されています。
大島石(愛媛県)瀬戸の銘石。青みがかった均等のとれた端正な目合がなんとも上品です。
真壁石(茨城県)関東を代表する青御影石です。
本小松石(神奈川県)淡い緑色という特殊な目合い。徳川家、北条家などの墓石に用いられる銘石。

【海外】

K-12(中国)少し濃いめの青御影石です。ここ10年の一番のトレンドです。
クンナム(インド)黒の石は国内には少なく、インド材が質量ともに安定しています。
その中でも代表的な石材。

墓石の種類については「墓石の種類は300種類以上!定番墓石やおすすめ石材をピックアップ」でも詳しく解説しています。
石の種類は調べれば調べるほど豊富にあるので、色んな石を見比べてみてください。

石材店の見積りを比較し、業者を決める

石材店は複数社から見積もりを取って比較検討するのがいいでしょう。
ただ金額だけで決定するのは危険です。

石材はどのように厳選するのか、工事はどのような工程で行われるのかなどきちんとした説明があるかないか。
見積書は分かりやすいかなど、お客様目線に立った石材店であるかどうかは大切な要素です。

石材店にて墓石の相談

また、営業マンの人柄も判断材料にしましょう。
石材業界は、どうしても職人気質の抜けない少し時代遅れな業界で、施主の都合抜きで案件が進んでしまうことがしばしばありがちです。

だからこそ、施主の立場に寄り添った営業マンに担当してもらい、きちんとした案件管理、現場監督が望まれます。
よく「ひとりの社員が会社を背負っている」「目の前の社員を見れば、会社が見える」などと言われます。

営業マンの立ち居振る舞い、言葉遣い、礼儀、誠実さなども判断材料に含んでよいでしょう。

施工を進める

施工は業者が行うので、基本立ち会う必要性はありません。
もちろん、立ち会って職人の仕事を見ても構いません。
施主が立ち会うことができない場合も、きちんと工程を写真に収めておくようお願いしておきましょう。

工事は主に3回に分けれられます。

  1. 基礎工事地盤をしっかりと固めます。
  2. 外柵工事外柵と呼ばれる、墓地の境界に沿って枠となる延石を据えます。
  3. 石碑工事石碑を据え付けて完成となります。

契約から完成までの期間は、すでにできあがった製品を墓地に据え付けるのであれば1ヶ月。
オーダーデザインで、墓石の調達から進める案件であれば2〜3ヶ月を要するでしょう。

完成したお墓を確認する

お墓が完成すると、石材店も同行の上で工事の完了確認をします。見積もりや図面通りかをきちんと確認しましょう。

お墓が完成したら開眼供養をする

お墓がいよいよ完成したら、次に開眼供養を行います。

開眼供養というのは、お墓や仏壇、位牌などを、新しくした場合に行うセレモニーのことです。

購入したばかりのお墓は空っぽで、まだ何も入っていない状態です。たとえそこに遺骨を納骨したとしても、空っぽのお墓に物体を入れただけに過ぎないという考え方なのです。

そこで開眼供養を行って、お墓に命を吹き込まなければならないのです。そのため、開眼供養はまた「魂入れ・御魂入れ(みたまいれ)」とも呼ばれています。

仏像を作り上げる際、最後に目を描き込んで完成になるのですが、この目を入れる作業の時に、盛大な儀式を行うのが習わしとされていました。仏像に目を入れた瞬間に、仏像には霊験が宿るものとされていたのです。そしてこの儀式のことを開眼供養と言いました。

ちなみに、お墓を引っ越しする場合や、墓じまいをする場合には、閉眼供養を行います。

開眼供養の儀式には、僧侶に読経を行ってもらいます。納骨式と同時に行われることが多いですが、生前墓などの場合には、完成した時に行います。

このときに僧侶には開眼供養のお礼としてお布施を渡します。お布施の金額の相場は、宗派や地域などによって大幅に違いますし、納骨式を同時に行う場合などによっても変わります。わからない場合は、前もって僧侶に確認をしておくことをおすすめします。

その習慣が民間にも広がっていって、いつしかお墓が完成したおりにも、この儀式が行われるようになりました。

考えておきたい墓石を建てる以外の供養方法

海洋散骨

さまざまな事情でお墓建てられない人もたくさんいます。ここではさまざまな供養の方法についてまとめました。

永代供養墓~墓守や跡取りがいない人に~

跡取りや墓守がいないと分かっている人は、はじめからお寺の永代供養を利用します。お寺が存続する間、永代に渡って供養をしてもらえます。

納骨方法はさまざまで、最初から合葬される場合と、一定期間(主に13年や33年)個別納骨でその後合葬される場合があります。

永代供養の手続きは、寺院によってさまざまですが、一般的には前もって寺院に申し込みを行っておいて、その際に、いろいろと手続きのことを聞いておきます。

そして納骨法要の方法は、持参した骨壺を受付に収めたあと、寺院などであればその際に僧侶の読経が行われます。

期限付き墓~しばらくの間は個別のお墓にお参りしたい人に~

お墓は世代を超えて受け継がれるものということにこだわらないお墓です。
ゆくゆくは永代供養にすることを前提にお墓を建てます。

13年や33年などの一定期間を過ぎると墓じまいし、遺骨は合祀することが契約段階で盛り込まれています。
いつかは墓守が困難になるけど、元気なうちはお参りしてあげたいという人に選ばれています。

合祀墓~とにかく費用を抑えたい人へ~

一定期間の供養がなく、いきなり合祀をすることもできます。
費用も安く済みますが、個別の供養がありません。

納骨堂~堂内でお参りできて、寺院にも供養してほしい人へ~

納骨堂とは、遺骨を堂内の棚やロッカーなどで預かる施設のことです。
こちらも個別に礼拝できる納骨壇と、収納だけの機能を果たす遺骨ロッカーとがあります。
お墓とお仏壇を屋内に設けた施設、と考えればよいでしょう。

樹木葬~お墓を建てずに土に還りたい人へ~

樹木葬とは、墓標を石ではなく樹木にするスタイルです。
石材という加工物を用いないことから、墓じまいのような大きな負担がなく、ゆくゆくは永代供養の形をとるために、墓守ができなくなる人たちに多く選ばれています。

散骨~遺骨を遺さないスタイルをとりたい人へ~

散骨とは、粉骨(パウダー状にした遺骨を自然に撒く葬法です。
海洋散骨が主流で、さまざまな業者が取り組んでいます。

手元供養~大切な人をいつも身近に感じていたい人へ~

オシャレな骨壺や遺骨ペンダントなど、身近なところに遺骨を置いて故人様と寄り添うという方法もあります。
遺骨の一部を埋葬して、一部を手元供養にしておく人もいれば、火葬場から引き取った遺骨をずっと手元に置いておく人もいます。

まとめ

お墓を建てる前に知っておきたい様々なポイントを紹介しましたがいかがでしたか?

お墓の役割は、亡くなった人を偲ぶことなので決して建てることだけを目的としてはいけません。
その後の関わり方も含めて考えておくことが大事です。

あなたの大切な人によいお墓を建て、よい供養ができるように、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

「葬」という字は、敷物の上に死体をのせ草の中に安置したことからつくられたといわれています。
人類は亡き人を丁重に葬りたいと、さまざまな葬送文化がうまれて変化してきました。

そのひとつがお墓です。
〇〇家先祖代々のお墓が日本のお墓文化のスタンダードのように捉えられがちですが、家族墓の登場は18世紀以降。明治に制定された旧民法での「イエ制度」により、また火葬率の上昇もあってひとつの石塔をシンボルとする〇〇家先祖代々の墓が全国的に普及していきます。

現在、その家族墓は少子化、生涯未婚率の上昇等を背景に、多様化しています。
納骨堂、散骨、樹木葬墓地、永代供養システムのお墓など、新たな文化がうまれています。

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終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。

  • お墓を建てるのにかかる費用・相場が知りたい
  • 自分の希望するお墓を建てられるかどうか知りたい
  • お墓を建てるまでの流れを知りたい

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

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