お墓参りのマナーを詳細解説!時期や頻度などの疑問を解消

お墓参りのマナーを詳細解説!時期や頻度などの疑問を解消

お墓参りのマナーとは?徹底解説

  • お墓参りはお盆やお彼岸などの特別な日に行うのが一般的
  • 掃除、お供え、お参りの順でお墓参りの手順を踏む
  • お墓参りには掃除道具や線香が必要だが、場所によっては提供されることも
  • 服装は控えめにし、宗教の違いを尊重し、適切なマナーを守る

ご先祖様や故人の冥福をお祈りし、家族の近況を報告にいく場といわれているお墓参り。

お墓参りに関するマナーに明確な決まりはありませんが、実際のところ、いつお墓参りに行くのが正しいの?なにをするべきなの?と疑問に思ったことも多いはず。

この記事では、お墓参りの方法や時期について分かりやすく解説します。
お墓の掃除方法や霊園管理者への対応など、お墓参りの際に合わせて気にしておきたいこともご紹介。

最後まで読んで心置きなくお墓参りをしましょう!

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この記事の目次

  1. お墓参りは節目を大事におこなう!
  2. お墓参りの手順は3つ
  3. お墓参りで用意するもの
  4. これだけはおさえたい掃除のポイント
  5. 他にも配慮したい3つのポイント
  6. まとめ

お墓参りは節目を大事におこなう!

お墓参りには、節目となる時期を意識して行くのがよいでしょう。
一年のうちに、お墓参りをしてはいけない日はありませんが、よりふさわしいとされる日はあります。
この章では、最適なお墓参りの時期についてお伝えします。

一般的なお墓参りの時期

まずは、一般的なお墓参りの時期について説明します。
きっと、多くの人がその時期にお墓参りへ訪れたことがあるはずです。

お盆

お盆の時期には、親から離れて暮らしている人も実家へ里帰りをして、多くの人がお墓参りに行きます。

お盆には死者の霊があの世からこの世に帰ってくるといわれているためです。
8月13日から16日までが、多くの地域においてお盆とされており、

初日の13日や、中日の15日にお墓参りをする人が大半です。

ただ、東京の一部など、7月の13日から16日をお盆とする地域もあります。
また、沖縄では、旧暦の8月13日から16日までをお盆としているため、お盆の時期は毎年変わります。

お彼岸

お彼岸も、多くの人がお墓参りをする時期です。
お彼岸は、あの世とこの世が最も近くなる時期であるといわれているためです。

お彼岸にあたる時期は、太陽が真西に沈みます。
そして、先祖が仏になって暮らす浄土は、真西にあるとされています。

よって浄土のある方向が正確に分かるお彼岸は、あの世とこの世が最も近づく時期であるとされているのです。

お彼岸の時期は、年に2回あります。

春のお彼岸は春分の日を中日とした7日間、秋のお彼岸は秋分の日を中日とした7日間です。
都合がつけば、中日にお墓参りをするのが一般的です。

ただ、お盆のようにたくさんの人が実家へ里帰りをする習慣はありません。

お墓の近くに住んでいる人はお墓参りに行きますが、
そうではないなら、無理には行かないとする人が多いようです。

正月

正月もまた、お墓参りにはふさわしい時期です。
新しい年を迎え、最初にご挨拶するのがご先祖様ということにつながるからです。

ただ、お墓参りの後に、神社へ初詣に行ってはいけないという考え方があるため、気をつけましょう。

お墓参りに行った足で初詣に行くことは、神社に死者のけがれを連れてきてしまうことにつながるためです。
神社の神様は、けがれを嫌います。

命日

故人の命日も、お墓参りにふさわしい日です。

とくに亡くなってから間もない場合には、月命日と言って、命日とは違う月でも同じ日にちにお墓参りをすることがあります。

例えば、8月5日に亡くなったのだとしたら、9月5日、10月5日などにお参りをするという意味です。

人生の節目にも報告に行きましょう

人生の節目も、お墓参りにはふさわしいとされます。
進学、就職、結婚、出産などは、ご先祖様にとっても喜ばしいことだからです。

節目となる出来事に決まりはありません。
自分にとって転機となる出来事があったら、お墓参りをしてご先祖様に報告しましょう。

お墓参りは午前中にいくのが一般的

お墓参りにタブーな時間帯はありませんが、お盆以外は午前中に行くのが一般的です。
8月13日の迎え盆には、午後3時、4時など、夕刻に近い時間帯にお墓参りへ行く風習があります。

なぜ、午前中にお墓参りへ行くのが一般的なのでしょうか。
それは、「神様やご先祖様への挨拶は、1日の用事のうち、最優先にすべきだ」という考え方があるためです。

あまりに遅い時間にお墓参りに行くと、「ご先祖様への挨拶を後回しにした」と言われてしまうことがあります。

また、照明設備の少ない墓地の場合は、夜になると足元が見えない危険性がありますし、真っ暗な中を懐中電灯でお墓参りしていると、近隣住民が「誰が何をしているんだろう」と不安になってしまう恐れがあります。

また、きちんと管理されている霊園のなかには、開園時間を定めているところが多く、閉まってしまう恐れもあります。

宗教によるお墓参りの違いもチェック

宗教によって、お墓参りの方法も違います。
神道やキリスト教ではどのようなお墓参りをするか、仏式との違いをみてみましょう。

神道のお墓参り

神道のお墓参りで特徴的なのが、線香の代わりに榊(さかき)をお供えすることです。
お供え物は、米と塩を中心とします。

また、お参りの仕方は、「二礼、二拍手、一礼」とします。
墓石に向かって2回礼をしたあと、2回柏手を打ち、1回礼をするという意味です。
50日祭までは、柏手は手を打たず、手を打つふりだけをします。これを「忍び手」といいます。

キリスト教のお墓参り

キリスト教のお墓参りでも、線香を立てることはしません。

また、基本的にお花以外のお供え物はあまり行いません。
礼拝は、胸で両手を合わせて祈ります。
このように、キリスト教のお墓参りはいたってシンプルです。

以上、お墓参りの時期と、宗教によるお墓参りの違いを解説しました。

「そもそも、お墓参りの手順ってどういうものだっけ?」と気になった人もいることでしょう。
次章では、とくに仏式のお墓参りの手順についてお伝えします。

お墓参りの手順は3つ

お墓参りの手順は、大きく分けて3つです。
それぞれ詳しく解説しましょう。

お墓の掃除をする

まずは、きれいな状態でお参りができるよう、お墓の掃除にとりかかります。
雑草を抜いた後、敷地内をほうきではき、墓石のふき掃除を行いましょう。
花立や選考立といった取り外しできる小物は水洗いします。

お供え物をする

掃除が終わったら、花立にお花を飾り、墓石の前に供物を並べます。
供物は、故人の好きだった食べ物などを用意しましょう。

お参りをする

お供えを済ませたら、線香をあげてお参りをします。
線香の数に決まりはありませんが、一人2~3本とすれば、人がたくさんいても線香立があふれません。
線香をあげたら、合掌し目を閉じて故人の冥福を祈ったり、近況報告をしたりしましょう。

以上、お墓参りの手順を紹介しました。
お墓参りが終わったら、供物を持ち帰るようにしましょう。

なかには、お花の持ち帰りを推奨している霊園もあります。
次章では、お墓参りで用意するものをまとめます。

お墓参りで用意するもの

お墓参りで用意するものはたくさんありますが、3つの手順に分けて考えれば簡単です。
先ほどの手順に従って、用意するものをそろえましょう。

お墓掃除のために必要なもの

お墓掃除には、次のものが必要になります。

  • 庭ほうき
  • ちり取り
  • 雑巾
  • スポンジ(墓石をきれいにするときに便利)
  • ひしゃくと手桶
  • ペットボトル(水を持ち歩いたり、お墓の上から注いだりするのに便利)
  • 使い古しの歯ブラシ(部品の細かい汚れを書き落とすのに便利)
  • ゴミ袋

お墓掃除に必要なものは、霊園に用意されていることも多いので、事前に確認してみましょう。
墓石は傷つきやすいので、タワシなどは避けたほうが無難です。

お供えのために必要なもの

お供えには次のようなものを持っていきましょう。
「花・水・食べ物」の3点があれば、全て揃えなくても構いません。

  • 仏花1対(花立が1つのときは1束だけ)
  • コップ(あとで水を入れる)
  • 湯呑(後でお茶を入れる)
  • お茶の葉を入れた急須(後で水を入れてお茶を作る)
  • 故人の好物だったお菓子や飲み物

仏花は、霊園近くの売店で売られている場合があります。

お参りのために必要なもの

お参りのために必要なのは、次のようなものです。

  • マッチやライター
  • ろうそく
  • 線香

お参りのために必要なものは、霊園近くの売店にそろっている場合があります。

以上、お墓参りに必要なものをご紹介しました。
次に、掃除のポイントについておさえておきましょう。

これだけはおさえたい掃除のポイント

お墓掃除のポイントは、以下の3つです。

墓石を傷つけない

汚れがこびりついていても、ゴシゴシと力強く墓石をこすってはいけません。
墓石の傷の原因になってしまうためです。
スポンジや雑巾でやさしくふきあげましょう。

墓石の裏側までチェックする

見落としがちなのが、お墓の裏側の傷みです。
裏にまで回ってきれいにふきあげ、ひびなどがないかをチェックしましょう。

文字の色がはげかけていないかどうかをチェックする

彫刻部分に白いペンキなどを入れていた場合、色がはげてくる恐れがあります。
はげかけていたら、お墓を建てた石材店に相談し、修理を依頼しましょう。

以上、お墓掃除のポイントをお伝えしました。
しかし、配慮が必要なのは、お墓周りのことばかりではありません。
そのほかに配慮したほうが良いことについて、次章にまとめました。

他にも配慮したい3つのポイント

お墓掃除のとき、お墓周りのほかにも配慮が必要なポイントがあります。
それぞれ詳しく解説します。

派手な服装は避ける

お墓参りをするときには、派手な服装は避けましょう。

法事の際のお墓参りなどは、喪服のままで構いません。
法事ではないタイミングでお墓参りに行く際は、赤や黄色、光沢のある服などは極力避けます。
肌をあらわにする服装も避けましょう。

ただ、人生の節目についてご先祖様へ報告に行く際は、節目にふさわしい恰好を披露するのも一つの手です。
就職時ならスーツ、結婚なら両親にあいさつに行った時のような服装、成人式なら振り袖姿を見せに行くのもいいでしょう。

ただ、足元には十分に気を付け、晴れ着を汚さないようにしましょう。

お寺のご住職や霊園管理者への挨拶

管理事務所があれば、お墓参りに行く前に挨拶をしましょう。
お寺の敷地内であれば、ご住職の姿が見えたら一言声をかけるのもマナーです。

知人のお墓参りへいく場合の対応

知人のお墓参りに行くときには、必ず事前に故人のご家族へ連絡を入れましょう。
迷うことのないよう、霊園の場所や墓所の詳しい位置を聞いておきます。

知人のお墓参りに行く際に持っていくべきものは、以下の通りです。

仏花

あまりに大きな花束は花立てに入らないので避け、多くとも10本程度の花束を選びます。

供物

故人が好きだった食べ物や飲み物を中心に選びます。

ビニール袋

供物を持ち帰るためのビニール袋を用意します。

コップ

水をあげるときに使います。

お墓参りが済んだら、故人のご家族に報告しましょう。

まとめ

以上、お墓参りのマナーについてお伝えしました。

たくさんのマナーや持ち物があり、戸惑うかもしれませんが、基本的に明確なルールはありません。

故人を敬い、供養したいという気持ちをささげることが大事です。
節度ある対応を心がけていれば、マナーあるお墓まいりは、きっと自然にかなうでしょう。