仏壇台の選び方!注意点や費用相場を紹介
仏壇台という言葉、耳慣れない人もいるかもしれません。
しかし「仏壇を置くための棚が欲しい」と考えているなら、まさにその欲しいものが「仏壇台」です。
小型の上置仏壇を購入した人は、とくに仏壇台をどうするか悩みがちですよね。
この記事ではこのような疑問を解消!
- 「新しく買った小さい仏壇にぴったりの台が欲しいけど、どこで売っているのだろう?」
- 「仏壇台はたくさん売られているけれど、どれを買えば我が家の仏壇に合うのか?」
- 「仏壇も高かったのだから、高い仏壇台を買いたくない。なんとか費用を抑えられないか?」
この記事では、以上のような疑問を持つ人のために、仏壇台の購入方法や選び方、専用台以外に仏壇を上置する方法などについてご紹介します。
自分の家のインテリアや家族の気分、理想のお参り方法にぴったりな仏壇台を選ぶことができるようになりますよ。
仏壇台とは上置タイプの仏壇を置くための専用台
仏壇台とは、上置タイプの仏壇を置くための専用台をいいます。
上置タイプの仏壇とは、高さ40センチから80センチ程度の仏壇を指します。
従来の仏壇の上半分だけを切り離した形といえば、イメージしやすいでしょうか。
上置仏壇はコンパクトで狭小住宅でも圧迫感がなく、最近人気のタイプです。
しかし、じかに床の上へ置くとお参りが困難なため、基本的に台の上に置いて飾ります。
上置仏壇は必ず仏壇台に置かなければならないかといえば、そういうわけではありません。
専用台である仏壇台の種類や、仏壇台以外の代用品について順次ご案内します。
仏壇台の種類
「置き台」などとも呼ばれることがある仏壇台の種類は、大きく分けて3つあります。
- ローチェストタイプ
- ハイチェストタイプ
- ドレッサータイプ
それぞれ解説します。
ローチェストタイプ
2~3段の引き出しがついていて、高さが40~60センチ程度と低めなのが、ローチェストタイプです。
正座してお参りするのにちょうどよいサイズです。
ハイチェストタイプ
高さが80~100センチあり、腰の高さのタンスと見た目が変わらないのが、ハイチェストタイプです。
立って、中腰で、あるいは手前にイスを置いてお参りするのにちょうどよいサイズです。
ドレッサータイプ
引き出しがない、あるいは浅い引き出しが一段だけついていて、下にイスをしまっておくことができるのがドレッサータイプです。手前に座ってもヒザが仏壇台にぶつかることなく、ゆったりお参りできます。
仏壇を置く台は仏壇台でなくともよい
仏壇を置く台は、なにも仏壇台でなければならないわけではありません。
手持ちの家具の上にも置くことができ、特別なスペースをとらなくてもよいのが、上置仏壇の魅力です。
タンスの上、電話台の上、テレビ台の脇など、日常空間に仏壇を調和させることができます。
仏壇を置く台は、お参りするときの高さにさえ気をつければ、どのようなものでもいいのです。
以上、仏壇台の種類についてご紹介しました。お参りのスタイルに合わせて選べることが、お分かりいただけたと思います。
次章では、そんな仏壇台がどこで買えるのかをご案内します。
仏壇台を買える店
仏壇台を買える店は、次の3種類です。
- 仏壇・仏具店
- 通販
- ホームセンター
それぞれの特徴をご紹介します。
仏壇・仏具店
仏壇に関するものは、仏壇・仏具店に行けば買えます。仏壇台もまたしかりです。
現物を見て選ぶことができるため、自宅にある上置仏壇とイメージを揃えるのが容易です。
高さや材質について迷いがあれば、その場で専門知識のある店員に尋ねることができますし
不足している仏具も一気に揃えられます。
ただ、お店に並べられる現物には限りがあるため、通販に比べて種類が少ないのが難点です。
気に入るものが見つかるまで、いくつもお店を周らなければならないかもしれません。
通販
仏壇台は、通販でも販売されています。
発送料がやや高めですが、仏壇そのものや、不足している仏具とあわせて購入すれば、発送料が節約できる場合があります。
たくさんの通販サイトに膨大な種類があり、根気良くチェックしていけば気に入ったものが必ず見つかるでしょう。
ただ、現物を見ることができないので、サイズや材質は必ず確認してから購入するようにしなければなりません。高さなどに関して悩みがあれば、お店にメールで質問できます。
ホームセンター
仏壇台は、ホームセンターで取り扱っている場合があります。
仏壇・仏具店よりも気軽に出かけられますね。
ただ、展示されている種類に限りがあったり、お彼岸やお盆などに特設されているだけという店舗があったりします。
メモリアルコーナーとして大々的に展開しているホームセンターなら豊富に商品がありますが、数は少ないのが現状です。
通販サイトでめぼしいものを見つけておいて、現物を仏壇・仏具店で確かめると、イメージ通りの買い物ができます。
ひとまず仏壇・仏具店やホームセンターで高さや材質の雰囲気を掴み、イメージができたところで通販を利用するのもおすすめです。
次章では、仏壇台を具体的に選ぶときの注意点をお伝えします。
仏壇台の選び方
仏壇台を選ぶときには、4つの注意点があります。
- お参り方法を決める
- デザインを決める
- サイズを確認する
- 返品方法を確認する
順番に説明します。
お参り方法を決める
まずは、どのようにお参りするかを固めましょう。
正座して行うか、立って行うかによって、仏壇台のサイズが大きく変わってくるためです。
カーペットなどへ直に座る生活をしていて、リビングのテーブルや家具に背の低いものが多いなら、ローチェストタイプを選び、お参りは正座をして行うのがおすすめです。
立ってお参りするタイプの仏壇台を選ぶと、部屋のなかで仏壇ばかり背が高くなり、悪目立ちしてしまうことがあるためです。
低い目線で生活をしていると、背の高い家具は圧迫感を覚えるからという理由もあります。
イスや背の高いソファに座る生活をしているなら、ハイチェストタイプやドレッサータイプがおすすめです。
いつもの目線の高さに仏壇をとらえることができます。
また、畳で生活をしているとしても、足の悪い高齢者などがいる場合は、椅子に座ってのお参りが楽なので、ドレッサータイプがおすすめです。
デザインを決める
上に置く仏壇になじむようなデザインの仏壇台を選びましょう。
上置仏壇がシンプルなモダンタイプであれば、下に置く仏壇台もシンプルなものがおすすめです。
伝統的な装飾が施された仏壇を選んだなら、仏壇台も漆塗りなど和を感じさせるものを選びます。
通販なら、例えば「花見月」といった商品などは、シンプルながら和を感じさせ、どんな仏壇にもなじむでしょう。
また、上置仏壇と色味を合わせるのはもちろんですが、可能であれば素材も同じものを選びましょう。
グッと統一感が出ます。
サイズを確認する
タイプとデザインで候補をいくつかピックアップしたら、詳細なサイズを確認してください。
高さはもちろんですが、横幅や奥行が上置仏壇より狭くないものを選びます。
上置仏壇より極端に幅や奥行が広いものも、バランスが悪くなってしまうので避けましょう。
返品方法を確認する
通販で仏壇を選ぶならとくに、返品方法を確認しておきましょう。
サイトに載っている画像と現物の印象は、どうしても多少違ってくるものです。
許容範囲、あるいは理想以上なら問題ありませんが、あまりにイメージが違う場合は返品可能なサイトを選びたいものです。
以上、4つの注意点を参考に仏壇台を決めましょう。
仏壇台の料金相場については、なかなか詳しいことが言えません。
小さくて安価なものなら1万円ほどからあり、大きくて高価な素材なら30万円を超えることがあるためです。
お参りのための大切な仏具ですから、「安いと思って買ったら、想像よりチープ感があった」とがっかりするようなら返品し、少しだけでも予算をアップさせてもう一度選び直すのがおすすめです。
次は、仏壇台が壊れてしまったときの対処法をお知らせします。
壊れた仏壇台への対処法
仏壇台が壊れたら、対処法は以下の3つです。
- 購入した仏壇・仏具店に修理または引き取ってもらう
- ネットで修理や引き取りを行っている仏壇・仏具店を探す
- 今ある仏壇台は自分で処分し、新しくdiyする
順に解説します。
購入した仏壇・仏具店に修理または引き取ってもらう
仏壇台を買った仏壇・仏具店を覚えていれば、修理や引き取りを依頼しましょう。
仏壇台だけではなく、仏壇そのものや仏具の傷みに悩んでいるなら、
相談して家に来てもらえば、一挙に手直ししてくれることがあります。
修理するよりも新しく購入したほうが安い場合もあるので、見積もりをもらうのが大事です。
ネットで修理や引き取りを行っている仏壇・仏具店を探す
仏壇台を買った仏壇・仏具店が不明だったら、ネットで修理や引き取りを行っている仏壇・仏具店を探すのもいいでしょう。
やはり仏壇そのものや仏具についても手直ししてくれるところが大半です。
必ず見積もりをもらい、新しく買う場合と料金を比べてみましょう。
今ある仏壇台は自分で処分し、新しくdiyする
仏壇台は、自分で処分することもできます。
自治体の粗大ごみに出せるからです。
粗大ごみの区分に従って処分用シールを貼り、粗大ごみの日に戸外など指定された場所へ出しましょう。
また、仏壇台は自分で作ることもできます。
diyが好きな人なら、単純な棚を作るのは簡単なはずです。
上置仏壇のサイズを測り、奥行きや幅を合わせ、好みの高さで台を手作りしましょう。
今ある仏壇台は、きっと前の世代から大事に使われてきたものでしょう。
修理できれば安心ですが、処分するときにも、今までの感謝の気持ちを込めて送り出したいですね。
仏壇の買い替えを検討している方はこちら!
まとめ
以上、仏壇台について、購入方法や選び方、処分の仕方などをご案内しました。
仏壇台は、仏壇と同じように、インテリアの一部です。
自分も家族も見ていてホッとするような、家になじむ仏壇台を手に入れましょう。
監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
仏壇台とは、コンパクトな仏壇の下に置く家具のことです。
もともとチェストやサイドテーブルなどの台があって、その上に置くことを前提として購入する場合は必要ないのですが、ない場合、直置きとなると仏壇が足元にある感じになってしまうので台があった方が良いでしょう。
台について、特別な決まり事はありません。安定感があって、仏壇と同じ大きさ、もしくは少し大き目が良いでしょう。
経本や線香が入る引き出しが付いていたり、お盆に飾る提灯を保管できるようなスペースがあれば尚可です。
仏壇はロウソクや線香など火を使いますから、地震が起きたときなどに備えて固定できる構造にしたり、防炎マットなど使用するなどの備えも忘れずに。