【実例】墓じまいのトラブルと注意点!原因と対策を親族・寺院別に紹介
墓じまいのトラブルとは?徹底解説
- 墓じまいは親族や寺院、石材店とのトラブルが多いため、事前の準備と話し合いが肝心
- 親族間での意見対立を防ぐには、墓じまいの計画を共有し、全員の合意が必要
- 寺院との問題は離檀料や相談不足が原因。事前に住職との協議を
- 石材店との金銭トラブルは見積もり比較で防げる。適正価格を把握を
- トラブル時は国民生活センターや弁護士に相談が有効
この記事では、墓じまいトラブルの原因や対策方法、トラブルに合ってしまった時の対処法を紹介します。
事前に準備することで回避できるトラブルも複数あるため、これから墓じまいを行う人、トラブルに合ってしまった人は参考にしていただければ幸いです。
墓じまいを検討されている方
- 墓じまいはライフドットへ相談
- 複雑な事務手続きを代行
- 墓じまい費用を無料で見積もり
今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。
ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案・遺骨の供養まで完全サポートします。
墓じまいで悩まれている方は、一度お問い合わせください。
この記事の目次
墓じまいのトラブルと解決方法
一概に墓じまいのトラブルといっても、トラブルとなるのは業者だけでなく仲のいいはずの身内同士でも起きたり、さまざま存在します。
予想外のトラブルが起きないように事前に把握しておきましょう。
親族間でのトラブルと解決方法
親族間でトラブルとなる多くは、金銭やお墓の在り方についてです。
お墓参りをする権利、亡き人やご先祖様を供養する権利はどんな人にもあります。
墓じまいすることで、誰もが持っているお墓参りの権利を剥奪してしまうということは念頭に入れておきましょう。
このような気持ちが親族内にあるにも関わらず、誰にも相談せずに墓じまいを勝手に進めてしまうと、大きなトラブルになってしまいます。
個人の都合で墓じまいを行うのではなく、金銭や供養方法などについて「事前に」「心を込めて」親族で話し合って、全員が納得した形で執り行うことで、親族間でのトラブルを避けることができるでしょう。
親族間でのトラブルの実例が知りたい人は、「【実例】親族とのトラブル事例2つ」の章をご覧ください。
寺院とのトラブルと解決方法
墓じまいで寺院とトラブルになるのは、主に「離檀」を巡ってのことです。
離檀とは、今までお世話になった寺院のお墓を撤去して檀家を離れることを言います。
一般的に寺院にお墓を持っている人が、墓じまいをして新しい供養先に遺骨を移すとなると、寺院の檀家をやめることになります。この離檀に際して、檀家は住職に今までお世話になったお礼の意味も含めて離檀料を厚く包みお渡しします。
このときに、寺院から高額な請求をされたとトラブルに発展することがあります。
一見寺院の無理難題のようにも聞こえますが、住職もお寺やお墓の維持管理をする必要があります。
檀家が減るというのは、その費用が減るということにも繋がるのです。
それも踏まえたうえで、今までお世話になった感謝の気持ちや自分たちの気持ちも伝えながら、事前に墓じまいをする旨を住職に相談しておきましょう
そうすることで、寺院とのトラブルを回避することができるでしょう。
寺院とのトラブルの実例が知りたい人は、「【実例】寺院とのトラブル事例3つ」の章をご覧ください。
天王山安楽寺
杉本成範さん
従来の檀家制度では、会員契約のような形で書面・押印を交わしているケースは少ないと思います。
最終的には寺院側が離檀を拒否することはできないことが多いはずです。
だからこそ、初めから「墓じまいをしたいと考えています。併せて、これまでお世話になりましたが離檀をさせていただけますでしょうか。」と誠実にお話しをしていただくのが一番だと思います。
石材店のトラブルと解決方法
墓じまいをするためには石材店に墓石の解体撤去工事を依頼しなければなりません。
そのタイミングで、高額な請求をされて石材店と撤去工事費用の見積もりでトラブルになることがあります。
お墓は、石の大きさや立地(重機が入れる場所かどうか)などによって撤去費用が大きく変動します。この費用についても決まった相場がなく石材店次第では高額な請求がくるケースもみられます。
高額な費用で撤去工事を行った後に、他の石材店から「うちだともっと安く工事できたよ」と言われ石材店に感情的になってしまっては、その他の予想外なトラブルになりかねません。
そうならないために、可能な限り複数の石材店から見積もりを取って比較検討をしましょう。墓石の工事の作業方法によって費用は異なりますが、相場は1㎡あたり8万円〜15万円と言われています。
民営墓地や寺院墓地では、指定石材店が決まっており選べない場合もあるので、事前にお墓の管理者にも聞いておきましょう。
石材店とのトラブルの実例が知りたい人は、「【実例】石材店とのトラブル事例2つ」の章をご覧ください。
墓じまいのことで悩まれている方
今のお墓を撤去するのにかかる費用や手続きに関する疑問は、プロに相談するのがおすすめです。
ライフドットでは、墓じまいに関する一連の流れをサポート。
「なるべく負担をかけずに墓じまいしたい」という方は、ぜひライフドットにご相談ください。
次の章からは、実例をもとにトラブル事例と解決法について紹介します。
【実例】親族とのトラブル事例2つ
今回紹介するトラブル事例は以下の2つです。
- 墓じまいに対して親戚からの苦言を呈されてしまった
- 本家の墓を受け継ぐことの負担
まずは、親族とのトラブルの具体的な事例を見ていきましょう。
墓じまいに対して親戚からの苦言を呈されてしまった
トラブル事例
祭祀承継者である自分には跡取りがないため、お寺とも相談して、元気なうちに墓じまいをして先祖や両親の遺骨を永代供養にした。すると叔父や叔母から、「お墓参りができない」と苦言を呈された。
アドバイス・解決方法
お墓をどのように維持管理するかは祭祀承継者の権限なので法的にはとがめられません。
しかし、法律で割り切れる問題ではないことも言うまでもありません。
お墓をどのように管理するかは祭祀承継者の権限ですが、お墓参りの権利は誰にでもあるからです。
この事例の場合、祭祀承継者だからと言って墓じまいを勝手に行うのではなく事前に叔父や叔母に相談して、全員が納得した形で墓じまいをすればよかったかもしれません。それでも解決し無い場合は、石材店や住職に相談することも1つの手段です。
あなたにとって親を大切に思うのと同じで、叔父や叔母にとっても兄弟(あなたの親)は大切な存在なのです。
本家の墓を受け継ぐことの負担
トラブル事例
数代続くお墓の墓守りが精神的にも金銭的にも厳しい。しかし、墓じまいしたいことを親戚に相談してみると激しく怒られた。
アドバイス・解決方法
本家のお墓は代が下れば下るほど、兄弟が多ければ多いほど、影響を及ぼす範囲が大きくなります。つまり、分ける子孫の数も多いことを意味します。
本家のお墓を承継してしまったら、なおのことお墓の維持管理には慎重にならなければいけません。
今はあなたが祭祀承継者ですが、物理的・金銭的に墓守りが困難であるならば、まずは承継者の権利を他の人に譲る相談をしてみましょう。
それでも引き受け手がいない時にはじめて墓じまいを検討してはどうでしょうか。
【実例】寺院とのトラブル事例3つ
すべての寺院との間でトラブルが起きるわけではなく、理解のある寺院の方が多いでしょう。
トラブルの原因は、寺院側だけにあるのではなく、お互いの意志疎通がとれていない事も少なくありません。
今回紹介するトラブル事例は以下の3つです。
- 墓じまいで高額な離檀料を請求された
- 魂抜きをせずに墓じまいをしたら菩提寺に非難された
- 寺院に何も伝えず墓じまいをしようとしたら工事を拒否された
1つずつ紹介します。
墓じまいで高額な離檀料を請求された
トラブル事例
田舎の菩提寺の境内にある墓石を墓じまいして、都会のお寺に永代供養をしてもらおうと思う。事前にその相談を住職にしに行ったら高額な離檀料を請求された。不当だ。
アドバイス・解決方法
高額請求を防ぐには、墓じまいの検討をするとき、お寺に相談をしながら進めることが一番です。
お寺からしても、墓じまいの相談を何一つせず急に伝えられたら、少し腹立たしい思いをするかもしれません。これまでお墓をちゃんと守ってくれたお世話になったお寺だからこそ、墓じまいの旨を急に伝えるのではなく「これから墓じまいをしよう思っている理由や事情」について相談し、お互いが納得した形で墓じまいを行いましょう。
それでも話がこじれて、墓じまいが思うように進まないのであれば弁護士などの専門家に相談しましょう
魂抜きをせずに墓じまいをしたら、菩提寺に非難された
トラブル事例
寺院に魂抜き(閉眼供養)をしてもらわずに墓じまい工事をしてしまった。あとからそれを知った菩提寺や親戚たちから非難された。
アドバイス・解決方法
墓石の解体撤去前には、寺院に閉眼供養をしてもらいます。
閉眼供養とは、お仏壇やお墓などを撤去や改葬(墓じまい)する時に、寺院にしてもらう供養の事です。
墓石の中には亡くなった人やご先祖がいると考えられていますし、長年にわたって、たくさんの家族や親戚が、亡き人やご先祖様の供養を祈ってきたわけで、いわば「念」が込められています。
魂とはそもそも目に見えないものなので、魂抜きが不要と考える人にとっては寺院を呼ぶ必要はありません。
ですが、閉眼供養を行っていないと墓じまいの撤去工事を行ってくれない石材店も存在します。
菩提寺や親族から閉眼供養をしないことに対して非難された場合は、石材店や親族に相談することも1つの手でしょう。
寺院に何も伝えずに墓じまいしようとしたら、工事を拒否された
トラブル事例
石材店との契約も済み、工事当日にお寺に出向いたら、住職に工事を拒絶された。石材店は境内に入れてもらえず、「こちらは何も聞いていない」と言われた。先に相談しておけばよかった。
アドバイス・解決方法
寺院の境内にあるお墓を撤去するのであれば必ず事前に住職に相談しましょう。
この事例には3つの大きな問題が潜んでいます。
- 職人や工事用重機が寺院の境内(いわば人の土地)を出入りするその許可を当日まで取っていなかった
- 閉眼供養をすることなく墓じまい工事に臨もうとした
- 改葬許可申請のための申し出を改葬元の墓地管理者である住職に相談していなかった
(1)は、まずなによりも境内でそれだけの大掛かりな工事をするのであれば、事前に住職やその家族に相談しておくのが一般常識です。
(2)に関しては、前の章段でも触れた通り、墓じまいの前には閉眼供養をすることが仏事の慣例になっています。
(3)は、法律に触れかねません。墓じまいをして遺骨を移す時には、改葬元の墓地管理者(この場合は住職)の署名と捺印が必要です。今回の件では改葬許可手続きを怠ったわけです。
以上3つの理由から、住職は墓じまい工事を拒絶したのです。
天金山常楽寺
今小路覚淳さん
住職と檀家様の間で認識齟齬があり、墓じまいを進められない事例がありました。
私の方から現住職に事情を説明したところ、快く応じていただきました。
僧侶であればどちらの事情もよく分かりますので、今お世話になっているお坊さんなどに間に入っていただくと、よりスムーズに住職と意思疎通できるのではないでしょうか。
以上、お寺とのトラブルを紹介しました。次に石材店とのトラブル事例について紹介します。
墓じまいを検討されている方
- 墓じまいはライフドットへ相談
- 複雑な事務手続きを代行
- 墓じまい費用を無料で見積もり
今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。
ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案・遺骨の供養まで完全サポートします。
墓じまいで悩まれている方は、一度お問い合わせください。
【実例】石材店とのトラブル事例2つ
石材店との間に起こるトラブルは以下の2つを紹介します。
- 相場よりも高い墓石工事の費用を請求された
- 指定石材店があり複数見積もりが出せなかった
詳しく紹介します。
相場よりも高い墓石工事の費用を請求された
トラブル事例
石材店に50万円で墓じまい工事をしてもらった。あとから別の石材店にその工事内容を話すと「うちなら30万円だよ」と言われた。後悔している。
アドバイス・解決方法
墓じまいの費用は定価がありません。仕入れがなく、石材の運搬や処分費などを含めた職人の手間賃がほとんどだからです。
消費者としてできることは、可能な限り複数の石材店から見積もりを取って比較検討することです。
業者同士を競合させることで見積もり価格の抑制につながるでしょう。
ただし、石材店が指定されている場合、相見積もりはできません。
墓石工事の費用やその他費用について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
指定石材店があり複数見積もりが出せなかった
トラブル事例
知り合いの石材店に工事を依頼しようとしたが、お寺が決まった業者を紹介してきた。しかも費用も高く、相見積もりをしたいと伝えても「うちの境内ではこの石材店以外の出入りは認めていない」と受け付けてもらえなかった。
アドバイス・解決方法
施主が希望する石材店にしたいものですが、墓石業界の場合はそれができないことがあります。
民間霊園や寺院墓地の場合、指定石材店制度がごく当たり前のように取られていて、施主は自由に業者の選択ができません。
相見積もりが取れないため費用も言い値になってしまうのが現状です。
指定石材店制度を敷く理由は主に3つあります。
- 墓地の造成段階で、石材店が出資している
- 他の業者の施工によって境内が荒らされることを懸念する寺院側の希望
- 石材店側からの営業によるもの(マージンの可能性あり)
墓地使用契約書に指定石材店の条項が記載されている場合は、その条件を飲むしかありません。
また、契約書のない寺院墓地でも住職の意に反することで、改葬許可証が取得できない可能性もあります。
【実例】その他トラブル事例2つ
寺院・石材店・親族とは関係しませんが、その他墓じまいをするときによくあるトラブル事例は以下の2つです。
- お骨を取り出そうとしたら正体不明のお骨が出てきた
- 骨壺から水が漏れて車の中が水浸しになってしまった
では詳しく見ていきましょう。
遺骨を取り出そうとしたら正体不明の遺骨が出てきた
トラブル事例
ご遺骨を元のお墓から取り出す日、自分では3つしか把握していなかったご遺骨が、なんと全部で4つ出てきた。一つは正体不明の骨壺である。
石材店に協力してもらい、再度自治体で改葬許可証を発行。正体不明のご遺骨も無事新しい供養ができた。
アドバイス・解決方法
古くから先祖代々のお墓がある場合は、今回のように正体不明のお骨が出てくることがあります。古い時代の遺骨については、火葬された焼骨かどうかを確認する必要があります。
古い遺骨になると、骨壺に水が溜まっていたり遺骨にカビが生えていることがあります。そのため、専門の業者に洗骨(せんこつ)をお願いして埋葬し直しましょう。また自治体に申請をすることで、遺骨の再火葬を行うこともできます。
これらの手続きは、石材店や地方自治体に協力・相談をして進めましょう。
骨壺から水が漏れて車の中が水浸しになってしまった
トラブル事例
お墓から取り出した骨壺を車の中に入れて運んでいたところ、骨壺の中から水が出てた。車の中も濡れてしまい、非常に焦った。
アドバイス・解説
骨壺は、墓石の「カロート」と呼ばれる納骨室に埋蔵されています。
長年開けられていなかったカロートの中にある骨壺は、結露しやすいのです。中には雨水が入ってしまったのではないか、というほど水が溜まっていることもあります。
よって骨壺を取り出した際は、一度蓋を開けてみましょう。もし水が染みていた場合は骨壺の中の水を捨て、外気でご遺骨を自然乾燥させるとよいでしょう。
以上、墓じまいのトラブル事例を複数紹介しました。次の章では墓じまいのトラブルを回避するための相談先について紹介します。
墓じまいの遺骨の取り出し方や運び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
墓じまいに関するトラブルの相談先
ここでは、トラブルが大きくなることを避けるために、2つの相談先を紹介します。
国民生活センターへ相談する
生活のトラブルや困ったことは、国民生活センターに相談すると良いでしょう。国民生活センターでは、お墓やお葬式でよくあるトラブルが掲載されており、悩み相談だけでなく事例も参考にすることが出来ます。
実際の例では「価格やサービス内容について十分な説明がない」「質素な葬儀を希望したのに高額な料金を請求された」などの相談もされており、墓じまいのトラブルで困っている方は、一人で悩まず1度相談してみると良いでしょう。
電話番号 | 188 |
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相談可能日 | 年末年始(12月29日~1月3日)を除く毎日 |
相談受付時間 | 10時~16時 |
詳しくは消費者庁のホームページをご覧ください。
弁護士などの専門家へ相談する
トラブルの中で、「もう自分だけじゃトラブルを解消できない」という場合は、弁護士に相談してもよいでしょう。ただし弁護士への相談は5万円~10万円程度費用がかかる可能性があります。
しかし、何回も遠方まで足を運び、話がまとまらないのでは、その費用もばかになりません。また、感情的になってしまい交渉ができないような場合も、弁護士などへ依頼すると短期間で解決できる可能性が高まります。
さまざまな要因でどうしても自分では解決が難しい場合は、弁護士などの専門家へ依頼することも検討しましょう。
弁護士だけでなく、国の公的機関である日本司法支援センター法テラスの相談窓口もあるため、そちらも参考にしてみてください。
電話番号 | 0570-079714 |
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相談可能日 | 日・祝を除く平日 |
相談受付時間 | 平日:9~21時 土曜日:9時~17時 |
まとめ
墓じまいのトラブルの多くは、人間関係に帰結します。
普段からのコミュニケーションがどれだけとれているかで、相手のこちらへの理解度は大きく変わります。
もしもそれができないにしても、こちらの一方的な考えやペースで墓じまいを進めるのではなく、相手への説明や相談をきちんとしていくことで、トラブルは大きく軽減されるでしょう。
では最後にこの記事のポイントをまとめます。
- 墓じまいのトラブルのほとんどは親族、寺院、石材店に対してのもの
- 親族に対しては、自分自身が祭祀承継者であることを前提にして、周囲の気持ちを逆なでしないように、こちらの想いや事情を話して理解してもらう
- 寺院に対しても、普段からのコミュニケーションや事前の相談があれば、トラブルは回避できる
- 石材店に対しては、契約前に複数の業者を比較検討することで、見積もり価格を抑制し、よい石材店を身極める
- 指定石材店制度がある場合は、契約書の有無を確認。無い場合はそれに従う必要はない。しかし、契約書がなくても泣き寝入りしなければならないことが多いため、菩提寺を通じて石材店を監視することで抑止力となる。なにかあれば、直接石材店にだけではなく、寺院に苦言を呈し、あるいはクレームを出す
この記事の制作に協力いただいたみなさま
天王山安楽寺 | 小学校はカトリック・中高大はプロテスタントの学校を経験したハイブリット僧侶。 |
天金山常楽寺 今小路覚淳 | 3つのお寺の住職・副住職・仏教学院宗学堂の仏教講師も務める。 |
監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
墓じまいの件数がデータとして出ているわけではありませんが、改葬(遺骨の移動)件数や、各石材店の受注件数などから判断すると、増加傾向にあると言えるでしょう。
墓じまいでよくあるトラブルとして、「寺院から離檀料を要求された」という事例が出されますが、多くの寺院は離檀料どころか、お布施として金銭の要求をするところはありません。ただ、お世話になったお礼として、寺院を護持加護することを願ってお布施を包むのはごく自然な流れです。金額もあくまで「気持ち」で、法要等でお渡しする額の2~3倍程度で良いのではないでしょうか。
墓じまいの工事費については、墓所によって異なります。1㎡あたり、8~15万円程度といわれていますが、実際に工事がはじまってみないとわからない点もあります。
墓じまいを検討されている方
- 墓じまいはどこに相談するのかわからない
- 複雑な事務手続きをやりたくない
- 墓じまいにいくら必要なのか知りたい
親族や知人などに墓じまいを経験した人がおらず、不安に感じる人もいるかと思います。
また、今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。
ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案までサポートします。
墓じまいで悩まれている方は、まず一度ライフドットにお問い合わせください。