お墓参りの持ち物セットを紹介!あせらずお参りできるよう準備しよう
お墓参りの持ち物セットとは?徹底解説
- お墓参りには専用の道具セットが便利。掃除用具は別売り。
- 参りセットにはろうそく、マッチ、線香が含まれ、花や供物は別。
- 掃除セットには洗剤やブラシがあり、ほうきや軍手は別途必要。
- セットはホームセンターやネットで販売。歯ブラシや虫除けも役立つ。
- お墓参りは地味な服で、挨拶から後片付けまでの手順を守る。
突然ですが・・・お墓参りに出かけるとき、必要なものをすぐに揃えられるでしょうか?
子どもの頃は両親についていくだけで良かったお墓参りも、大人になると、自分で準備をしなければなりません。
お墓参りに必要なものが、セットで手に入ればとても便利ですよね。
実際、「お墓参りセット」という商品を売っているお店はたくさん見られます。
この記事では、お墓参りに必要なものを全てご紹介します。
そのうえで、どんなお墓参りセットを買うのがよいか、便利グッズにはどのようなものかを解説します。
最後にはお墓参りのマナーについてもご案内しますので、より安心してお墓参りに臨めるようになりますよ。
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お墓参りに必要なのは「お参りの道具」と「掃除道具」
お墓参りに必要なものは、「お参りの道具」と「掃除道具」です。
こまごまとした準備品が多いので混乱しがちですが、この2つに分けると整理しやすくなります。
販売されているお墓参りセットのなかには、必需品なのに入っていないものもたくさんあります。
まずはどのようなものが必要なのか、お墓参りセットに入っているものは何かを一覧でチェックしておきましょう。
お参りの道具一覧
お参りのために必要な道具は、以下の通りです。それぞれ見ていきましょう。
- ろうそく
線香につける火を灯しておくためのものです。
お墓参り用の短くて細いろうそくが売られています。 - マッチやライター
ろうそくに火をつけるための道具です。
実際には、一瞬で火がつき、風が吹いても炎が消えないチャッカマンなどを利用する人が多いでしょう。 - 線香
お墓参り用には、束になっている線香が便利です。
チャッカマンなどで束線香へそのままじかに火をつけ、火がついた線香を一人ひとりに配ると効率的なためです。 - 花(仏花)
3本から5本程度の細い花束を2つ用意し、花立てへお供えします。 - 供物
故人の好きだったお菓子や季節の果物などをお供えします。 - 湯呑
水やお水茶をお供えします。
水鉢がある場合、そこへ水を満たせば故人にお水を供えたことになり、湯呑は必要ありません。
ただし、水鉢がない場合や、水出しのお茶をお供えするしきたりがあるなら、湯呑を用意しましょう。
水鉢に直接お茶を入れてしまうと、墓石が傷む原因になります。 - お茶の葉が入った急須
水出しの茶をお供えするしきたりのある家や地方では、お茶の葉が入った急須を持参し、霊園の水場で急須に水を入れます。 - 数珠
仏式の場合は、最後に手を合わせて祈るときに数珠を持ちます。
掃除をせず、ただお墓参りをするだけなら、以上の持ち物を準備するだけで済みます。
ろうそくやマッチ、線香は霊園内の売店で手に入るケースも多いでしょう。
また、花については、霊園の近くの花屋さんで求める人もいます。
ただし、お墓が納骨堂の場合は、屋内につき火気厳禁となっている場合があり、その際は線香をあげることができません。
納骨堂に問い合わせてみましょう。
お墓参りセットに入っているお参りの道具
「お墓参りセット」に入っているお参りの道具は、主に以下の通りです。
- ろうそく
- マッチやライター、あるいはチャッカマン(火をつけるための道具)
- 束線香
つまり、以下のものは、通常はお墓参りセットに含まれていません。
- 花
- 供物
- 湯呑
- 急須
- 数珠
セット用品の内容をよく確認して、足りないものは個別に買うようにしましょう。
掃除道具一覧
お墓掃除のために必要な道具は、以下の通りです。
- ほうき
お墓周りの枯葉などを掃きます。 - ちりとり
ごみをまとめ、ごみ袋に入れます。 - 手桶やペットボトル
水掃除のために水を汲んで使います。 - 雑巾
お墓の汚れを拭き上げます。 - 軍手
草抜きのときに手を保護します。 - ゴム手袋
水掃除のときに手を保護します。 - ごみ袋
ごみを入れて持ち帰ります。
ほうきやちりとり、手桶などは、霊園に備品として置かれてあることも多いので、確認が必要です。
なお、お墓が納骨堂の場合は、日々の掃除は管理者が行うため、掃除道具を持っていく必要はありません。
お墓参りセットに入っている掃除道具
お墓参りセットに入っている掃除用具は、以下のようなものです。
「お墓参りセット」という商品名の場合、ろうそくや線香などお参りのためのセットであることが多いため、実際には「お墓掃除セット」といった名称で、お墓参りの掃除道具が売られています。
- たわし
墓石を優しく洗い上げるための、傷をつけないたわしです。 - 花立て洗い用ブラシ
細長い花立てのなかを楽に掃除できるブラシです。 - 雑巾
マイクロファイバーなど、汚れが落ちやすく傷がつきにくい素材の雑巾です。 - 墓石専用洗剤
墓石を劣化させない、専用の洗剤です。
つまり、お墓掃除セットに入っているものは、お墓掃除を簡単に、便利に行うための道具であり、お墓掃除のときに必要な、以下のものが入っていないことになります。
- ほうき
- ちりとり
- 手桶やペットボトル
- 軍手
- ゴム手袋
- ごみ袋
いずれも家にあるもので十分ですし、どこでも手に入る日用品です。
お墓参りに行く前に、揃っているかどうか確認しておきましょう。
ここまで、お墓参りに必要な道具についてご紹介しました。
セット用品には、意外と必要なものが入っていないことをお分かりいただけたかと思います。
次章では、「セット用品と、他に必要なものをまとめて一つのお店で買いたい」という人のためにお墓参りセットを買う方法と注意点についてお伝えします。
お墓参りセットを買う方法と注意点
お墓参りセットと同時に必要なものをすべて揃えられるお店には、以下の3つがあります。
それぞれ注意点がありますので、順にご紹介します。
また、必需品とはいえないまでも、あったら便利なグッズについてもご案内します。
ホームセンター
お墓参りに必要なものがすべてそろう可能性があるのは、墓石店でも、仏壇仏具店でもなく、ホームセンターです。
とくにお盆やお彼岸などお墓参りの時期には、お墓参りの特設コーナーが設けられていることがあります。
ほうきやちりとりなどの日用品はもちろん、線香やろうそく、花立専用のブラシのようなグッズも手に入ります。
ただ、ホームセンターは店舗規模がかなり大きいのが特徴で、必要なものが一つのコーナーにまとめて置いてあるとは限りません。
買い逃しのないよう、買い物リストを作っておきましょう。
ネット通販
種類豊富ななかから選べるネット通販は、お店による価格の比較もできておすすめです。
ただ、お墓参りのためのグッズはいずれも価格帯が安いので、送料が発生する恐れがあります。
なるべくまとめて買えるよう、幅広い商品を取り扱っているお店を選びましょう。
100円ショップ
お墓参りのための道具は、100円ショップでも揃えることができます。
お墓専用クリーナーなどの便利グッズを扱っているところは少ないですが、必需品を揃えるだけで良いなら、かなり安上がりです。
ただ、早くに劣化する恐れがあるので、消耗品以外の道具を買うときには、その場しのぎのものと割り切りましょう。
お墓参りの便利グッズ
お墓参りの必需品とはいえないまでも、あれば便利なグッズをご紹介します。
- 歯ブラシ
お墓の隅や線香立てなど、細かい部分を掃除するときに便利です。 - 新聞紙
線香がしけっていて、なかなか火がつかないときに、焚き付けとして使うことができます。
ただ、火事発生の恐れがあるため、風の強い日には利用しないほうがいいでしょう。 - 蚊取り線香
夏は、お墓掃除をしている間、蚊に襲われやすくなります。蚊取り線香があれば安心です。 - 虫よけスプレー
お墓掃除をせず、お参りだけの場合でも、夏は虫よけスプレーがあると便利です。 - 花切ばさみ
草木の手入れをするほか、花束の茎が長すぎたときに調整できます。
これらの便利グッズは、ついでに買っておくと、思いのほか重宝します。
以上、お墓参りセットを買うときのお店や注意点についてご紹介しました。
必要品を揃えたら、いよいよお墓参りに出かけましょう。
お墓参りのマナーについてご案内します。
お墓参りのマナー
お墓参りのマナーには、服装のマナーと手順のマナーがあります。
それぞれご紹介します。
お墓参りの服装
お墓参りの服装のポイントは、以下の3点です。
地味めな色味の服を着ること
お通夜などと比べれば、お墓参りの服装は自由ですが、なるべくなら地味めな色味を心がけましょう。
黒や紺、グレー、ブラウンなど落ち着いた色の服を選びます。
他に用事のある日などは、白いシャツやパステルカラーの服を着ても差し支えありません。
ただ、原色や蛍光色はやめておきましょう。
毛皮のコートや、トラ柄、ヒョウ柄の服も、殺生を思い起こさせるため控えたほうが無難です。
肌を露出しすぎないこと
どんなに暑くても、ノースリーブやショートパンツといった、肌を露出しすぎる格好は控えましょう。
暑すぎる場合は、お墓の前でだけカーディガンを羽織るなど工夫します。
とくに夏は、肌を露出しすぎていると、虫刺されにもあいやすくなりますから、注意が必要です。
動きやすいこと
お墓参りは、動きやすい格好で行くのが基本です。
短いスカートやハイヒールは、お墓掃除をするうえでもふさわしくありません。
法事などで喪服を着ていない限り、お墓参りは汚れても構わない服装で行きましょう。
喪服を着ている場合でも、雨の日など足元が危ないなら、スニーカーを持参したほうが安心です。
このように、お墓参りに求められるのは、気軽に掃除ができるようなカジュアルで地味な格好です。
さらに詳しいマナーについて知りたい人は、「お墓参りのマナーを詳細解説!時期や頻度などの疑問を解消」を参考にしてください。
マナーを確認したら、次は実際にお墓参りに行った際の手順を見ていきましょう。
お墓参りの手順
お墓参りの手順は、以下の通りです。
- 挨拶する
お墓は先祖の家です。まずは「お墓参りに伺いました」と、気持ちを込めてお墓の前でお辞儀をしましょう。 - 掃除をする
掃き掃除や拭き掃除、草抜きなど、お墓掃除を済ませます。 - お供えをする
お墓掃除が済んだら、花立にお花を供え、供物台にお菓子や果物などを供えます。
湯呑に水や水茶をさし、線香立ての前などに置きます。 - お参りをする
線香に火をつけ、一人につき2、3本ずつ配ります。
血縁の近い人から順番に線香を立て、数珠を持ち、低頭して合掌します。
帽子をかぶっている人は、お参りのときだけでも脱帽しましょう。 - 後片付けをする
ろうそくや供物を片付けます。
供物をそのままにしておくのはマナー違反ですから、必ず持ち帰りましょう。
以上、お墓参りのマナーについてまとめました。
持ち物、服装、そしてお参りのマナーをしっかり確認すれば、安心してお墓参りができるでしょう。
まとめ
この記事では、お墓参りに必要なものを全てあげたうえで、「お墓参りセット」や「お墓掃除セット」に入っているものといないものをご紹介しました。
先祖を供養するための大事なお墓参りですから、忘れ物のないように準備したいものです。
お墓参りに一番必要なのは、先祖を敬い、冥福を祈り、また子孫である自分の状況を先祖に報告することです。
それを忘れずに、心を込めてお墓参りをしましょう。
さらにお墓参りについて詳しく知りたい人は、「お墓参りの基本やマナーを紹介!」の記事を参考にしてお墓参りに行ってみてください。
監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
皆さん、お墓参りには年に何回くらい行きますか?アンケート調査によると、年間に2~3回という人が多いようです。
こまめにお墓参りに行く人は良いのですが、年に2~3回という場合は、墓石が汚れていたり、落ち葉などで墓所周辺の清掃が必要だったりしますので、清掃用具の持参をお勧めします。
注意したい点として、隣の区画にある樹の落ち葉がひどい場合、こちらまで張っている枝先を切ってしまいたくなりますが、勝手に切ることはできないのでご注意を。
あくまで切除することを請求するだけにとどまります。ひどい場合は、根が張ってしまい、墓石を押し上げてしまうケースもあります。トラブルになる前に管理者に相談するなど対処しておきましょう。