世界初の技術!ご遺骨から作るダイヤモンドを手掛ける『株式会社ライフジェムジャパン』のご紹介
大切な人の形見となるご遺骨は、大切な人の体の軸となっていたもので、その人の存在を感じられるものです。大切な人であればあるほどいつまでもそばに置いておきたいと思うのですが、ご遺骨そのものを持ち歩くわけにはいきませんよね。
そこで、大切な人のご遺骨やご遺灰からダイヤモンドを作れることをご存知でしょうか。純度の高い炭素を精製する技術を駆使して作られたものはメモリアルダイヤモンドや遺骨ダイヤモンドと呼ばれていて、手元供養品として注目を集めています。
今回のライフエンディングジャーナルでは、そんなメモリアルダイヤモンドの製作を世界で初めて開始した、ライフジェム社をご紹介します。
商品紹介や特徴だけではなく、担当者へのインタビューも行っています。メモリアルダイヤモンドに興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください!
この記事の目次
世界で初めてメモリアルダイヤモンドを制作!ライフジェム社とは
遺骨からダイヤモンドを製作する技術は、2002年にアメリカのライフジェム社により開発されました。
その後ライフジェム社は日本にも進出し、2005年に株式会社ライフジェムジャパンが法人化されています。同社は同じ年にペット専門ブランドの「プレシャスワン」も発表しました。2013年に本社を大阪の中央区に移転し、ショールームを展開しています。
ライフジェム社が誕生した背景
ライフジェム社が誕生したのは2002年のことですが、メモリアルダイヤモンドは設立以前から長年研究と試行錯誤を重ねていました。
そしてご遺骨から純度の高い炭素を精製する技術を確立したことで会社を設立し、ダイヤモンドの販売を開始しました。2007年9月にライフジェム社はこの炭素の精製技術においてアメリカ国内で特許を取得しています。
ご遺骨・ご遺灰ダイヤモンドの製造工程
メモリアルダイヤモンドを製作するためには、ご遺骨やご遺灰をお預かりし、アメリカのライフジェム社に送られます。
到着後、ID番号が刻まれた専用容器に納めたご遺骨・ご遺灰は特殊な技法で熱処理され、炭素のみを無駄なく抽出。その後に高温高圧法により炭素が圧縮され、ダイヤモンド結晶になるのです。ダイヤモンド結晶はラフカットを経て、ダイヤモンドのカッティング加工とレーザー銘刻が行われます。できあがったダイヤモンドは、GIA認定鑑定士によって測定と鑑定が行われます。それぞれのダイヤモンドに鑑定書がつくため安心です。
ライフジェムジャパン社の商品紹介
ダイヤモンドの色はカラーレス(クリア)またはブルーの2色から選べます。ダイヤモンドルース(石)のままの状態でも持てますが、リングやネックレス、ピアスなどにジュエリー加工することも可能。ジュエリーデザインは豊富にそろっているので、故人や自分の好みに合わせて選べます。
メモリアルダイヤモンドを注文する流れ
メモリアルダイヤモンドは注文から完成、到着までに時間がかかります。ここではすべての流れをまとめてみました。
- 1. 電話やメール、FAXで問い合わせて資料請求。
- 2. ホームページ経由、または申込用紙に必要事項を記入し、FAXまたは郵送にて申し込み。
- 3. 担当者から連絡が入り、ご遺骨・ご遺灰の受け渡し日を決定。
- 4. ご遺骨・ご遺灰・毛髪の引き渡し。専用ケースを使って郵送も可能。
- 5. 申込金入金後、引き取ったご遺骨・ご遺灰を米国へ輸送、ダイヤモンドの製造開始。
- 6. ダイヤモンド完成後、日本国内にてジュエリー加工(約2~3週間)。
- 7. 完成連絡後、残金とジュエリー加工代金を支払い。
- 8. 入金確認後、ダイヤモンドと鑑定書を自宅に保険付きセキュリティ便にてお届け。
このような工程でメモリアルダイヤモンドはつくられ、お手元にお帰りになります。
次の章では、そんなメモリアルダイヤモンドの魅力や、製造の工夫をライフジェムジャパン社の担当者様からたっぷりと伺いました。
ライフジェム社の担当者様にインタビュー
メモリアルダイヤモンドを製造している企業は他にも存在しますが、他社にはないライフジェムジャパン社様のオリジナル要素や秀でているポイントを教えていただけますでしょうか?
ご担当者:弊社では特許を取得した確かな技術を駆使して、ご遺骨・ご遺灰また毛髪から抽出した炭素のみでダイヤモンドをおつくりしています。少量のご遺骨からでも、ダイヤモンドの作製に必要な炭素の抽出が可能です。
また、ご遺骨をお預かりする際に弊社のスタッフがお客様のご自宅まで直接お伺いしている点は、大変ご好評をいただいております。
ダイヤモンドをいつも身に着けていただくため、ジュエリーのデザインは、とても重要な要素だと考えています。そのため、弊社ではお客様のご要望をじっくりと伺い、ご希望に沿ったデザインを用意しております。
貴社にしかない魅力がたくさんあるのですね。これだけ質の高いダイヤモンドの開発には苦労されたかと思いますが、特に印象に残っていることを教えていただけますか?
ご担当者:これまで存在しなかった「メモリアルダイヤモンド」をあらゆる方面で理解していただくのには一番苦労しました。
科学、化学や物理学の専門家だけではなく、長年伝統のある葬儀業界の方々に遺骨からできたダイヤモンドをひとつの供養のかたちとして認めていただくのは大変でしたね。
当初は大々的にPRをおこない、実際にメモリアルダイヤモンドを見ていただくことで、その価値や重要性を実感していただけたように感じています。
今はメモリアルダイヤモンドも広く知られるようになりましたよね。ピアスやリング、ネックレスなど、さまざまな商品がありますが、そのなかでも人気の高い商品を教えていただけますか?
ご担当者:リングとネックレスが注文全体数の9割を占めています。このふたつの内訳は半々くらいで、リングは弊社カタログ記載のMDR-101やMDR-106、MDR-112、ネックレスではシンプルなMDN-101や華やかなMDN-110、MDN-111のデザインが人気です。
お客様のご自宅にお伺いする際は、サンプルを持参しておりますので、実際に見て選んでいただけます。
また、カタログ以外にもジュエリーデザインを多数ご用意しており、オーダーメイドでの加工も行っています。お客様と一緒に形にしていけたらと思っておりますので、ご希望を何なりとお伝えいただければと思います。
それはとても嬉しいサービスですし、注文するときの安心感がありますね!
ただ、注文から完成までの期間が約10ヶ月と少々長いのですが、ダイヤモンドの製造過程はわかるのでしょうか?
ご担当者:はい。弊社では工程が進むごとに(約1か月半ごとに)手紙で進捗状況を報告しています。今後、作業過程をお写真で提供できるよう計画をしています。
それは安心できますね!貴社はペット商品も展開しているそうですが、ペットの遺骨でもダイヤモンドは製造できるのですか?
ご担当者:はい、近年では「ペットも家族の一員」という考え方が主流ですよね。その関係で、ペットの火葬や葬儀が当たり前となってきており、弊社のメモリアルダイヤモンドも多くの飼い主様に供養のひとつとして選ばれております。
実際にダイヤモンドをおつくりいただいたお客様からは大変好評で、リピートでお申し込みいただくことが非常に多いです。
反響がとてもあるのですね。今後このように手元供養の需要は増えていきそうですか?また、お墓に対する価値観はどのように変化していくと思われますか?
ご担当者:核家族化やグローバル化が進んでいることから、いつでも故人を身近に感じられる手元供養は今後ますます需要が高まると考えています。
しかしながら、伝統的なお墓を守ることや家族で先祖を敬う行事は、これからも後世に伝えていきたい大切な日本の文化です。
今後は新しい手元供養のかたちとともに、お墓自体も新しい変化を遂げ、受け継がれていくのではないでしょうか。今後は伝統を重んじつつも多様な価値観を認め合い、個々がそれぞれの形で故人を偲ぶことができるようになると考えております。
希望の持てるメッセージをありがとうございます。最後にこの記事を読んでいるライフドットの読者へのメッセージをお願いします。
ご担当者:ライフジェムが大切な方の体の一部から永遠の輝きをもつダイヤモンドを作り出したことで、故人の生きた証、美しい想い出をいつまでも身近に感じていただけるようになりました。
最愛の方を失った深い悲しみや心の痛みを全て消し去ることはできませんが、美しく輝くダイヤモンドがいつもそばで見守り続けてくれることで心が癒され、安らぎを取り戻し故人との永遠の絆を感じていただけると信じています。
美しいダイヤモンドが、残された人たちの心を明るく照らしてくれそうですね。今回は、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
ライフジェム社 概要
商号 | 株式会社ライフジェムジャパン |
所在地 | 〒541-0059 大阪府大阪市中央区博労町一丁目8番2号 三共堺筋本町ビル8階 |
お問合せ電話番号 | 06-6264-3090 |
公式サイト | https://www.lifegem.co.jp/ |
編集後記
世界で初めてご遺骨やご遺灰からダイヤモンドを作られたライフジェム社。メモリアルダイヤモンドは、大切な人を亡くしても、ずっとそばに感じることができる商品です。昨今、海洋散骨を選択される人が増えていますが、全部を散骨するのではなく、一部をこのようにジュエリーとして持つことを選ぶ方がいらっしゃいます。最先端の技術と、しっかりとした保証で、手元供養するのも素敵な選択肢だなと思います。ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。