宇宙葬や海洋散骨を扱う『銀河ステージ』をご紹介
ライフエンディングジャーナル第8弾。今回は、宇宙葬等の散骨や海洋散骨などを取り扱う「株式会社銀河ステージ」を取材いたしました。
聞き馴染みのない宇宙葬がどのようなものなのか、どういった人が申込みをされているのかなどを東京本店のご担当者様に聞いてきました!また、「株式会社銀河ステージ」が扱っている他のサービスに関しても、魅力をたっぷり伝えていただいたので、紹介記事とインタビューを織り交ぜてご紹介します。
「株式会社銀河ステージ」とは?
2013年から米・セレスティス社の正規代理店として、宇宙葬「スペースメモリアル®(Space Memorial)」を販売し日本で最多成功実績を有している。また宇宙葬以外にも、海洋散骨や手のひら供養、ペット葬儀、墓じまいなど幅広く供養サービスを取り扱っている葬送サービスの会社。
<株式会社銀河ステージ 取り扱いサービス>
- 宇宙葬『スペースメモリアル®』
- 海洋葬『オーシャンメモリアル』
- 『手のひら供養』
- ウィーン中央霊園への埋葬プラン『レジェンドメモリアル』
- 『まごころの墓じまい』
- 自然葬・樹木葬『グリーンメモリアル』
- 外国人向けサービス『エンバーミング・海外搬送』
- その他供養『永代供養・粉骨・洗骨』
幅広い供養・葬祭のサービスを手掛けている銀河ステージに関して、少しでもこの記事を読んでくださる皆さまに魅力が伝わると嬉しいです。
取材・文/Life.編集部
この記事の目次
銀河ステージについて
まずはじめにインパクトのある社名「銀河ステージ」の由来と、そこに込められた想いなどをお聞かせください。
ご担当者:銀河ステージの親会社は、大阪で経営情報誌などを発行する出版社です。そこから派生して介護サービスや防犯カメラなどさまざまなサービスをしているのですが、葬送サービスも介護サービスの繋がりや最近のお墓事情を取り上げていくうちに、ビジネスとして考えるようになりました。
そのタイミングで、アメリカの民間宇宙輸送サービス会社「セレスティス社」と正規販売代理店として契約することになり、宇宙葬をメインでやっていこうという想いから「銀河ステージ」という社名でスタートしました。
宇宙葬を販売するというスタートからの由来だったんですね。また、介護サービスをされている関係から、お墓へと繋がってきたというのは自然の流れに感じます。
ご担当者:そうですね。でも最近では、人生のゴールから逆に流れている人が増えています。どのような人生の終わりを迎えたいか、という考えから宇宙葬を選ばれるのです。
それでは、銀河ステージが国内で最多の実績を誇る宇宙葬『スペースメモリアル®』について、次の章で詳しく紹介いたします。
スペースメモリアル®【宇宙葬】のご紹介
銀河ステージの目玉商品である宇宙葬「スペースメモリアル®」について、紹介いたします。スペースメモリアル®には、4つのプランと遺灰を搭載するカプセルが4種類あります。
プラン名 | 詳細 | 費用 |
---|---|---|
宇宙飛行プラン | ご遺灰を収めたカプセルをロケットに搭載し、宇宙空間へと打ち上げるプラン。アメリカ・ニューメキシコ州にある世界初の商業宇宙船発着基地「スペースボート・アメリカ」より打ち上げられます。 | 450,000円~ |
人工衛星プラン | ご遺灰を収めたカプセルを人工衛星に搭載し、NASA専用の施設から宇宙空間へと打ち上げるプラン。宇宙空間到達後、最長で240年間にわたって軌道上を周回します。 | 950,000円~ |
月旅行プラン | ご遺灰を収めたカプセルをロケットに搭載し、NASAの協力で月面まで運ぶプラン。 | 2,500,000円~ |
宇宙探検プラン | ご遺灰を収めたカプセルを宇宙船帆船に搭載し、宇宙空間へと打ち上げるプラン。宇宙帆船は、宇宙のはてを目指していつまでも飛び続けます。 | 2,500,000円~ |
収めることができるご遺灰の量によって、カプセルの種類が異なり、費用が変わってきます。
遺灰封入カプセル(4種類)
- 標準クラス・シングル…容量1g
- 標準クラス・ツイン…容量2g
- ファーストクラス・シングル…容量3g
- ファーストクラス・ツイン…容量7g
また、スペースメモリアルのすべてのプランで、アメリカでの打ち上げに立ち会うことができるツアーを実施しています。希望のお客様には、打ち上げ前日に行われる施設見学やセレモニーなどに参加いただくことができます。
このツアー・セレモニーに参加できるのは搭乗者のご家族と関係者のみで、大切な人を宇宙に見送る貴重な時間を過ごせます。打ち上げ完了後には、「デジタルフォトフレーム」や「打ち上げ証明書」などの記念品もいただくことができ、家族にとってかけがえのない思い出になること間違いないでしょう。
では具体的に、この『スペースメモリアル®』を申し込んでから打ち上げまでの流れはどのような流れなのでしょうか?
ご担当者:流れとしては、「お申込み→必要な書類への記入→お支払い→遺灰収納キットの返送→施工(打ち上げ)」というシンプルな流れです。故人様のご遺骨をパウダー状にしていただき、専用の遺灰収容容器に収める過程をご遺族の方に対応していただきます。
- お申込み
電話・FAX・メールで連絡 - 書類返送
必要書類への記載と、搭乗者の写真を送付 - お支払い
契約時に現金・銀行振込・クレジットカードでお支払い - 遺灰収納キット返送
入金確認後に届く「遺灰収納キット」に含まれる容器にご遺灰を収めて送付 - 施行
収納容器からカプセルに移されアメリカへ→ロケットに搭載され打ち上げ
収納キットに収めていただくパウダーのご遺骨は、打ち上げ失敗の時のことを考えて少し多めに収めていただいています。またアメリカに移されるご遺骨は、無菌室を通してからカプセルに収納しています。
遺灰収納キットの返送から、ロケットの打ち上げまではどのくらいの期間がかかるのでしょうか?
ご担当者:宇宙葬を行うロケットの打ち上げは、アメリカ合衆国とNASA両方の許可が下りなければ打ち上げはできません。
よって、遺灰収納キットを返送いただいてから打ち上げまでの正確な期間はお答えできません。直近2年間で2回打ち上げを行っておりますが、
だからお申込みをされるお客様には、「打ち上げまで長い期間待つ可能性がある」という事に対する心の整理が大切とお伝えしています。
すぐに打ち上げてほしい!と思っても、簡単には出来ないのですね。それはお申込みされる人には注意してほしい点です・・・。
その他、お申し込みをする人が考えた方がよいことはありますか?
ご担当者:宇宙葬は一部のご遺骨を供養しますが、残りのご遺骨を海洋散骨で供養されるお客様が多くいらっしゃいます。お墓に埋葬したり手元供養したりなどで残さなければ、ご遺骨が手元からなくなってしまうので、「遺骨ロス」については十分に考えていただきたいです。
ご遺骨が遠くて行ってしまうことへの心の整理が、何よりも大切という事ですね。それでは話は変わって、これまで宇宙葬を申し込まれた人にはどのような人が多いのでしょうか?宇宙というイメージから男性が多いのかなと思うのですが…。
ご担当者:実は意外と搭乗者の申し込みは、女性が多いです。これまで施行をした人の6~7割が女性なんですよ。旅行が好きな人や、星になって空から家族を見守りたいという人に選ばれているようです。
以前あった搭乗者の人の話なのですが、生前家族で海外旅行を予定していたそうなんです。でも予約をした後で急に体調を崩され、そのまま帰らぬ人となってしまった女性がいました。そのご家族が、「どうしても母を海外旅行に連れて行ってあげたい!」ということで、この『スペースメモリアル®』を選んでくださいました。
『スペースメモリアル®』では、まずご遺灰がアメリカに行き、その後に宇宙空間へと旅立つことができますからね。まさに旅行好きのその女性にはぴったりだ!、という理由からでした。
それはとても素敵なエピソードですね。女性には旅行好きな人が多いですから、アメリカ・宇宙へと旅立てる宇宙葬を好まれるんですね!
ご担当者:反対に男性には、宇宙をテーマにした映画のファンで…という人が多いです。小さいころからあこがれていた宇宙に、自分も行くことができる!ということで、特に生前予約をされる人のなかでは男性が多い傾向にあります。
宇宙葬をするまでの流れや、どのような人に人気があるのかが分かりました。宇宙葬には、ロマンがいっぱい詰まっていて、話を聞くだけでワクワクします。
それでは、銀河ステージが取り扱う他のサービスについていくつか紹介します。
オーシャンメモリアル®【海洋散骨】のご紹介
宇宙葬と同じ散骨として、銀河ステージでは海洋散骨を取り扱っています。『オーシャンメモリアル®』という海洋散骨サービスには、複数のプランを用意しています。
<オーシャンメモリアル®の主なプラン>
- プライベートプラン
- 合同プラン
- 代理委託プラン
- 《プレミアム》スカイプラン【ヘリ】
- 《プレミアム》スカイプラン【セスナ】
- 《プレミアム》名勝散骨プラン
- ペット散骨各種
銀河ステージの海洋散骨では、経験豊富なスタッフが散骨のお手伝いを行う万全のサポート体制をとっています。安全面にも最新の注意を払っており、参加されるご家族は安心して気持ちよく散骨できます。
レジェンドメモリアル【ウィーン中央霊園への埋葬】のご紹介
日本では珍しい、オーストリアのウィーン中央霊園への埋葬プランを取り扱っています。ウィーン中央霊園は、世界第2位・250万平方メートルにも及ぶ広大な敷地です。敷地内は、まるで庭園のように美しい自然と芸術性に優れ、歴代のオーストリア大統領や音楽家、政治家などの著名な人々が眠るお墓が多く建っています。
オーストリアの著名な人たちと同じ敷地内で自分も眠ることができる、魅力的な『レジェンドメモリアル』。ウィーン中央霊園にある納骨壇「霊廟アーケード」の使用権利を2110年まで保有することが可能で、期限を過ぎても同じ敷地内にある合祀墓に合葬されます。
世界にはいろいろな国がありますが、また何故オーストリアの霊園への埋葬プランを扱っているのですか?
ご担当者:オーストリアのウィーンは、日本の富裕層の人たちに人気な観光スポットとなっています。そういった観光客のなかには音楽など芸術への造詣が深い人が多く、自分のお墓が著名な芸術家と同じ霊園内にあるのは素敵!といった一定の需要があるからです。
お墓参りに行く家族にとっても、お墓参りを兼ねで海外旅行をすることで、家族の素敵な思い出作りとなるのではないでしょうか。
著名な芸術家と同じ霊園に眠る、ってどこかカッコいいですね。そして残されたご家族にとっても、お墓参りで思い出作りができるのは素敵ですね。
サービスと通して叶えたい想いと新商品
さまざまな供養のサービスを取り扱われていますが、サービスを通じて叶えていきたいことはどのようなことでしょうか?
ご担当者:たくさんのサービスを紹介したので、弊社がいろんなものを扱っていると知ってもらえたと思うのですが…。そうやって知っていただくことで、「何かあったら、銀河ステージに相談してみよう」と供養で悩む人のお役に立つことをサービスを通して叶えていきたいです。
価値観って人それぞれ違いますよね。でも、供養に関する人々のニーズに応えていくことで、少しでも多くの人たちの悩みを解決できるお手伝いをしていきたいです。
だから弊社では、スタートで始めた宇宙葬だけではなく、散骨や手元供養、ペットの葬儀など幅広いサービスを取り扱っています。
全ては、お客様のニーズに応えるところから始まったサービスばかりです。
多種多様なニーズに応えていったことで、幅広い取り扱いサービスになったのですね!では、直近で力を入れられているサービスはございますか?
ご担当者:手元供養品なのですが、「遺骨ルビー」という新しい商品です。先ほどご紹介したウィーン中央霊園との繋がりなのですが、オーストリアの製造元と直接提携し日本初の技術でご遺骨やご遺髪からルビーを作るようになりました。その会社と提携を行い、日本で受託をするサービスを始めました。
恐らく、この「遺骨ルビー」の正規販売代理店はアジアで弊社だけなので、とても珍しい商品です。
とても希少な技術を生かしたルビーということで、持っている人はまだまだ少ないため、大切な人の誕生石がルビーの場合はぜひとも作りたくなりますね。
将来、お墓や散骨などを検討することになる人達へのメッセージ
最後に、現在すでにお墓を考えている人や将来的に考える必要がある人へ供養方法の選び方に関するアドバイスをいただけますか?
ご担当者:お墓や散骨など、供養方法を決める時には自分の目でいろいろ見比べてください。世の中には、たくさんの業者がさまざまなサービスを扱っています。
そういったいろいろな情報を調べ、見比べて納得いくものを選んでください。少しでも不安に思うことがあれば、どうぞお気軽にご相談いただければ嬉しいです。
また、自分のお墓の場合は、自分自身がどうしたいのか、という具体的なことを家族に伝えるようにしてください。そうして、ご自身もご家族も双方に納得したうえで選ばれることが、後悔のないお別れとなります。
株式会社銀河ステージの概要
企業名 | 株式会社銀河ステージ |
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代表者 | 安楽 友宏 |
電話番号 | 0120-426-388 |
本社所在地 | 550-0012 大阪府大阪市西区立売堀1-7-18 |
株式会社銀河ステージ サイトTOP | https://ginga-net.com/ |
【PR】株式会社銀河ステージ
宇宙葬・海洋散骨・手元供養などの供養サービスだけにとどまらず、海外搬送・エンバーミング・葬祭備品の販売なども行う「葬祭関連の総合商社」とも言える会社。 銀河ステージの多彩なサービスはご遺族だけでなく、葬儀社様をはじめ葬祭業界の方々から非常に高い指示を頂いております。
編集後記
宇宙葬だけはなくウィーン中央霊園への埋葬や遺骨ルビーなど、他社と比べても珍しいサービスが多いなという印象を受けました。ただ、その幅広いサービス展開の根底には、さまざまなお客様のニーズに応えるというあたたかな想いがあることがしっかりとあります。私たちライフドットも、お客様の多様なニーズに応えていくことを大事にしようと思います。ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。