伝統技術を使った手元供養品!トモエ陶業株式会社をご紹介
ご遺骨を収めたものを家に置いておく手元供養品が、散骨の人気と共に注目を浴びています。
毎日のように目に触れる手元供養品は、おしゃれで凝った作りの物だとインテリアに華を添えられます。また、故人のイメージに合わせて選べば、いつでもそばにいるような感覚を覚えられます。
そのようにおしゃれな手元供養品を販売しているのが、トモエ陶業株式会社です。
トモエ陶業株式会社は、九谷焼や信楽焼など日本の伝統的な工法で作られる骨壷から、かわいらしいものまで幅広い商品を製造・販売している企業です。
今回の記事では、トモエ陶業株式会社の紹介や商品開発に関する想いを担当者様へのインタビューを交えて掲載しています。手元供養を考えている人はぜひ参考にしてください。
トモエ陶業株式会社は供養品の通販サイトを運用
トモエ陶業株式会社は、瀬戸焼で知られる愛知県瀬戸市に本社を構える陶器製造会社です。
トモエ陶業株式会社という名前では1971年に創業していますが、前身である可児商店は戦前から存在し、食器や陶磁器全般を取り扱っていました。
現在は骨壷を主力商品とし、神仏具や葬祭用品を主に通販サイトで販売しています。
トモエ陶業株式会社が取り扱う商品カテゴリと製品特徴
トモエ陶業株式会社が展開している主な商品のカテゴリは、
- 手元供養品
- 骨壷
- 付属品
上記の3種類です。それぞれに以下のような特徴があります。
手元供養品
トモエ陶業株式会社が取り扱う手元供養品は非常に多く、全部で13種類が存在します。
そのうちご遺骨を収められる「光のしずく」「虹珠」「キセキの空間」「lien」「emu」「La Pomme」「奏」は一辺約5cmの大きさで、家のなかでも場所を取らず、毎日のように手を合わせられます。
新商品の「想いでの宝石箱」は黒を基調に椿や桜など鮮やかな和柄が描かれていて、高齢で亡くなられた方の手元供養にぴったりです。
手元供養品の特徴
トモエ陶業株式会社の手元供養品は九谷焼で作られていて、容器のなかにご遺骨を収め、自宅で保管できます。
コロンとした球状の容器から宝石箱のようなスクエアタイプ、またフォトスタンド型になっていて写真と一緒にご遺骨を収められるものまでバリエーションが豊かで、きっと気に入るものを見つけられるはず。
トップの部分に少量のご遺骨を収められるペンダントタイプの供養品もあり、身につけることでいつでも故人を身近に感じられます。
骨壷
トモエ陶業株式会社の骨壷には、「美濃古陶」「有田焼」「九谷焼」「信楽焼」などの伝統的な工法で作られたものがあります。
また、写真と一緒に収納できる「モヨア」や、美しい模様が入った「染付手描」「青磁」「鳳凰」「瑠璃・白磁」「四季彩」「雅調」「花柄」など、全部で18種類あります。
ボール型の骨壺やお子様用骨壺の「マイリトル」などは、多目的に使えて、かわいらしい印象です。
骨壷の特徴
トモエ陶業株式会社の骨壷は手元供養品同様に種類が豊富で、九谷焼や有田焼、美濃焼など、日本を代表する焼き物を使って作られた、味のある骨壷が主流になっています。
キリスト教信者向けの骨壷もあり、宗派に合わせて選べるところがポイントです。雅やかな和柄や繊細な花柄など、柄によって印象が変わるため、故人のイメージに合わせて選べます。
付属品
骨壷をすっぽりと包んでくれる骨箱や骨袋、分骨袋など、トモエ陶業株式会社では付属品もいくつか展開しています。
繊細な模様が入った骨袋はシンプルな骨壷をパッと明るくする効果があります。骨壷をひっくり返して、ご遺骨が散らばってしまうこともありません。
付属品の特徴
骨壷がむき出しになっている状態が気になる、という人のためにトモエ陶業株式会社では分骨袋や骨箱などの付属品も展開しています。 骨箱に骨壷を収納しておくことで、ご遺骨が骨壷からこぼれてしまうことがありません。
長い歴史の中で、さまざまな陶器を扱ってきたからこそ、手元供養品や骨壷のバリエーションを豊富に展開できるようですね。
今回はそんなトモエ陶業株式会社の担当者様に、誕生の背景と商品に込めた想いについて伺いました。
トモエ陶業株式会社の担当者様にインタビュー
トモエ陶業株式会社様は約50年と長い歴史を誇る企業ですが、そのなかでも葬祭用品を主軸として、手元供養品を展開している理由を教えていただけますでしょうか。
担当者様:近年では供養のかたちが多様化し、故人を尊重しつつ、ご遺族様が心のこもった供養を行えるようになりました。
弊社でも数年前から「ご遺骨を納められる商品が欲しい」というお問い合わせをいただくようになったのです。
そういった状況のなか、海外で行われた葬儀の展示会「Keep shakes」では手元供養品が展示されていたことを知り、弊社も手元供養商品に力を入れることを決めました。しかし、最初は業界からの反発もあり、決して需要が高いわけではありませんでした。
現在多くの商品を展開しているトモエ陶業株式会社様ですが、最初から順風満帆というわけではなかったのですね。そこから商品を増やしていくまで、どのような工夫をされていたのでしょうか。
担当者様:一番に考えていたのは、宗教色をなくすことです。どのような住宅に置いても違和感がなく、来客があったとしても自然に受け入れてもらえるような商品を考えていました。
確かにトモエ陶業株式会社様の手元供養商品は、インテリアにもしっくりなじむものばかりですよね。多くの商品のなかでも、とりわけ人気の高い商品を教えてください。
虹珠:桜 | 虹珠:藤 |
担当者様:手元供養商品の「虹珠」が一番人気です。弊社が初めて販売した手元供養商品ですが、今でも根強い人気があります。最近はご遺骨を入れて、身につけられる「グリーフペンダント」の需要が高まっていますね。ご遺骨からカルシウム成分を抽出して天然サファイアと融合させて作る「サファイアの絆」も注目されています。
サファイアの美しさが感じられる、とても素敵な商品ですね。今は供養の価値観が多様化している時代ですが、貴社ではどのようにお考えでしょうか。
担当者様:我々はこれからの供養のキーワードが「ウェルビーイング」になると考えています。
ウェルビーイングとは身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることです。これからは宗教という枠にとらわれず、ウェルビーイングを高める習慣や環境づくりに貢献できるように励んでいきたいと考えています。
ウェルビーイングという言葉は供養だけではなく、さまざまな意味で注目されていますよね。それでは最後にライフドットの読者に向けてメッセージをお願いいたします。
担当者様:伝統に縛られることなく、一人ひとりが自由に人生の最期を選択できる時代になってきています。今後弊社では個性豊かな供養商品のラインナップ拡充を続けつつ、次世代の供養のかたちを見据えた商品の開発にも力を入れていきたいと考えています。
これからの商品展開に期待しています。本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。
トモエ陶業の会社概要
企業名 | トモエ陶業株式会社 |
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代表者名 | 可児錠二 |
所在地 | 愛知県瀬戸市北浦町3-36 |
トモエ陶業サイトTOP | http://www.tomoetogyo.jp/ |
編集後記
手元供養商品は少しずつ増えてきていますが、どうしても「葬送品」としてのイメージが強くありました。しかし、トモエ陶業株式会社さんの商品はインテリアアイテムとしてもおしゃれなものばかり。空間の一部に違和感なく溶け込める手元供養品を置くことで、大切な人といつでも一緒にいるような気持ちになれそうです。ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。