ITでより良い最期を実現する『Hubbit株式会社』のご紹介
終活という言葉が一般に広く浸透するようになり、さまざまな業界が終活事業に携わるようになってきました。
IT業界もそのひとつで、ご覧いただいている『ライフドット』と同じように、終活や介護にまつわるデジタルコンテンツを提供している会社が増えてきています。
今回紹介するHubbit株式会社はさまざまなデジタルコンテンツを活かしてオンラインで終活情報の提供やサポートを行っている企業です。「より良い最期を、ITで実現する」をモットーに多様なサービスを展開する同社の魅力を、代表の臼井さんへのインタビューを交えて紹介します。
Hubbit株式会社について
Hubbit株式会社は2019年に設立したばかりのIT企業です。
終活カウンセラーの資格を持ち、カウンセラーとしても活躍していた代表やスタッフが、人生100年時代をより豊かにすることを目指して、医療介護施設向けのアプリケーション開発を行っています。
他にも自社の医療・介護・終活のコンテンツ力を生かし、終活関連のメディア運営や終末期サポート、国内外の終活事情やITの活用方法など企業向けのセミナーの開催など、幅広い事業を展開しています。
Hubbit株式会社のサービス一覧
Hubbit株式会社が提供している主なサービスは、下記の7つです。
- 有料老人ホーム入居者向け専用タブレットの提供
- “もしも”に備える無料相談会の実施
- オウンドメディアの展開
- ワンコイン遺言書チェック
- 100goalsやりたいことリスト
- MY LIST100(エンディングノート)
- 40歳以上の女性限定の終活オンラインコミュニティ【R40】
それぞれのサービスの詳細について紹介します。
有料老人ホーム入居者向け専用タブレットの提供
老人ホームに入居している高齢者を対象としたタブレットを開発し、提供しています。
デジタルデバイスに慣れていない高齢者でも簡単に扱えるアプリケーションが搭載されていて、サポート体制が充実している点が特徴。
介護施設スタッフの負担も減り、業務効率化につながります。
“もしも“に備える無料相談会の実施
“もしも“に備える無料相談会ではサイト上で、医師や弁護士、訪問介護士、終活カウンセラー、ファイナンシャルプランナーなど、さまざまな専門家に終活関連の悩みを相談できます。無料相談時間は30分です。
オウンドメディアの展開
Hubbit株式会社ではセカンドライフを豊かにするための情報発信「Golden Years」と動画メディアの「ピンコロ大学」を運営しています。また、Excel版エンディングノートの配布も行っています。
ワンコイン遺言書チェック
自分で作成した遺言書の文面に問題がないか、遺留分の侵害がないかの基礎チェックが500円でできるサービスを展開しています。
通常、士業に依頼すると10~20万円以上の費用がかかる遺言書チェックをわずか500円で依頼できるため大変お得です。
100goalsやりたいことリスト
一人ひとりの意志をベースに、人生100年時代を前向きに生きるためのセルフコーチングツールである「100goals」。
テンプレートのExcelを活用し、自分がやりたいことを100個書き出すというシンプルなツールですが、実際に書ききることで新たな気づきが得られます。
MY LIST 100(エンディングノート)
MY LIST 100とは、これからの人生をよりよく、自分らしく生きるために自分自身のやりたいことや情報の整理、これからの希望を記しておくためのエンディングノートです。
このノートで情報を整理し記録しておけば、これからの人生を考えるきっかけにもなります。
40歳以上の女性限定の終活オンラインコミュニティ【R40】
2020年5月にスタートした【R40】は40歳以上の女性限定・終活オンラインコミュニティです。人生の折り返し地点であり、親や自分の「終活」が気になりだす40代の女性がオンライン上で同性同士、気軽に語り合えます。
終活だけではなく更年期や閉経など、女性特有の身体の悩みについても相談できるところが特徴です。
設立わずか1年でありながら充実したサービスを展開しているHubbit株式会社。それらのコンテンツを展開している担当者から、サービスの取り組みについて伺いました。
Hubbit株式会社の代表・臼井さんにインタビュー
もうすぐ創業1周年を迎えられますね。貴社は「より良い最期を、ITで実現する」をミッションに掲げていますが、今後叶えていきたいことはありますか。
臼井さん:ITを活用して「ピンピンコロリ」で人生を楽しめる期間を長くできたら、と考えています。
「ピンピンコロリ」は死ぬ直前まで元気に過ごすという意味ですが、逆に寝たきりで最期を迎える状態を指す「ネンネンコロリ」というものもあるのです。
もちろん、亡くなる直前まで元気に過ごせるのが何よりですが、老化自体は止められるものではありません。
そのため、我々は老いと向き合う必要があると考えています。そして、身体が老化してきたときにこそ、ITでできることがあると信じています。
例えば寝たきりになったとしても、タブレットなどのデバイスがあれば一人ひとりの身体レベルに合わせてベッドの上で最大限楽しめる世界が実現されますよね。これだけITが発展しているにも関わらず、病院や介護施設のベッドの隣にTVしかない現状にはすごく違和感を覚えていたので、そこを変えていきたいと思っていました。
おっしゃる通り、ITが終活をサポートできる領域はまだまだありそうですね。貴社には終活カウンセラーがたくさん在籍していて、これまで多くの相談を受けてきたと伺っていますが、相談内容に変化はありましたか。
臼井さん:相続、介護、保証人関係の相談が多い傾向はありますが、最近は家族構成が多様化していて遺言書に関するお問い合わせが増えている印象ですね。
相談者は将来に備えて終活を前向きに考えている「準備型」の方と、介護や保証人など、必要に迫られている「緊急型」の方に分かれます。
よく「誰に何を相談していいかわからない」とおっしゃる方も多いのですが、その際にはぜひ終活無料相談をご利用ください。2022年は団塊世代が後期高齢者(75歳以上)に入ってくるため、また新しい相談内容も増えてくるのではないかと考えています。
時代の流れで新しい悩み相談も増えていきそうですね。それに伴って新しいサービスの需要も出てくるかと思いますが、貴社はどんどん新しいサービスを生み出していますよね。ここまで多くのサービスを生む秘けつや貴社ならではの強みを教えていただけますか。
臼井さん:強みは普段「当たり前」と思っていることに“違和感”を察知できる能力と企画開発能力にあると考えています。
弊社名も、生活のなかで覚えるちょっとした違和感をベースにした個人の思いを”bit”と表現し、それを集めて事業に変えていきたいという思いでHubbitと名付けました。
“違和感”を口に出し、まずは作ってみるというスタンスとスピード、そして開発力は弊社ならではの強みと自負しています。
なるほど。そのなかでも無料相談や遺言書チェックサービスに専門家の協力は必須かと思いますが、そのような方とはどのようにつながっているのでしょうか。
臼井さん:元々終活関連事業に携わっていた人間や営業気質のある人間が多いことで、どんどんネットワークが広がっている印象を受けますね。
業界柄、思いが強い方も多く、ご縁がご縁をつないでくれるような関係性が作れています。
最近は女性向け終活オンラインコミュニティ「R40」も展開されていますね。このコミュニティを立ち上げたきっかけと狙いを教えていただけますか。
臼井さん:ヒアリングをしていて、終活に課題意識を持っているのは女性のほうが多いことに気づきました。
終活と言うとお墓やお葬式、相続のイメージが強くありますが、本当の終活は介護が必要になってきた段階から考えるのが重要です。
そして実際にそのときのことをきちんと考えて準備を計画しているのは女性に多かったことから、R40の立ち上げを決意しました。女性の本音を打ち明けられる場所は必要だと、サービスを開始してから改めて感じています。
女性のほうが寿命も長いですしね。R40以外にも今後の展望や計画がありましたら教えていただけますでしょうか。
臼井さん:今後は「終活は高齢者がするもの」という意識が変わり、セカンドライフを準備し始める年齢から始めていくのではないかと考えています。
現在弊社では、ITを活用して「ピンピンコロリ」で人生をどう楽しむかというプロダクトの実証実験を行っています。そして、今後はさらに力を入れて磨きをかけていく予定です。
最終的には現在の介護保険や医療保険の分野と連携しながら、世界にも展開できるようなプロダクトを創っていきたいと考えています。
これからがますます楽しみですね。最後にライフドットの読者へのメッセージをお願いします。
臼井さん:ここ数年、お墓やお葬式などの本来の価値が理解されず、安上がりに済ませようとする流れがありますが、私たちには供養の正当な価値を伝える義務があると考えています。
Hubbit株式会社ではシステム開発はもちろん、顧客獲得のためのマーケティングなど、IT全般のご支援が可能ですので、お気軽にご相談ください。
IT×終活の可能性がどんどん広がっていきそうだと感じました。本日は貴重なお話をありがとうございます!
Hubbit株式会社 概要
企業名 | Hubbit株式会社 |
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代表者名 | 臼井 貴紀 |
所在地 | 東京都品川区北品川5-5-15 |
公式HP | https://www.hubbit.io/ |
事業内容 |
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編集後記
ITを活用したサービスを、なかなか浸透が難しい終活や介護の業界へ積極的に取り入れている姿が印象的でした。セカンドライフを迎える方向けの終活事業は、今後ますます広がっていきそうですね。そのなかで、「供養の正当な価値を伝える義務がある」という言葉に共感しました。積極的な取り組みが、全国のみならず世界に認められていくことに期待したいです!
ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。