墓石の値段は平均約130万円!お値段以上に価値のある墓石を紹介

お金と葬儀

墓石の値段といっても50万円の墓石から500万円以上の墓石まで、価格には大きな差があります。なぜなら石の値段は、大きさや種類、生産地によって大きく異なるからです。

お墓を建てるときに、墓石について詳しい方はほとんどいらっしゃらないでしょう。よって、価格相場が分からず、石材店から提示された見積りが妥当なのか判断出来ずに悩まれているのではないでしょうか。

墓石の値段に関するこのような疑問を解消!

  • 墓石の平均的な値段はいくらなの?
  • 墓石のデザインや石の種類によって値段はどれだけ変わってくるの?
  • 購入費用を安く抑える方法はないの?

この記事では、みんなが購入している墓石の平均金額、石の値段はどうやって決まるのかを詳しく説明しています。

また、お墓を建てる際に必要な墓石以外の費用についても解説しています。
ぜひ、最後までご覧いただき、購入する際の参考にしてください。

なお墓石だけでなく、墓地代も含めたお墓の値段について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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この記事の目次

  1. 墓石の値段、相場は160万円!和型・洋型・デザイン別にも紹介
  2. 墓石の値段は「石自体」と「加工」に内訳される
  3. 墓石の値段が決まる3つのポイント
  4. 生産国別にみる墓石の平均金額
  5. だまされたくない!石の値段が適正かを判断する方法
  6. 墓石の値段を安く抑えたい!付随するデメリットも紹介
  7. 筆者おすすめ!コストパフォーマンスが良い石材
  8. お墓を建てるために「石」以外で必要な経費
  9. まとめ
  10. 監修者コメント

墓石の値段、相場は160万円!和型・洋型・デザイン別にも紹介

2019年3/1~5/31行われた全優石の調査によると、墓石の値段相場は、160.7万円が全国平均となっております。

全優石は毎年アンケートを実施していますが、2018年の墓石相場は162.3万円、2017年は167.3万円、となっており、減少傾向にあります。

お墓の種類には大きく分けて3つに分類することができます。和型墓石、洋型墓石、デザイン型墓石です。 3タイプの値段相場は以下の通りです。

墓石のタイプ相場
和型墓石165万円
洋型墓石160万円
デザイン墓石166万円

(参照:2018年度全優石お墓購入者アンケート調査結果 )

以前は圧倒的に和型墓石を建てる人が多かったのですが、現在は、人々の死生観の大きな変化に伴って、お墓の形状も多様化して参りました。

それぞれのお墓の種類と、またそれを構成している部位から、どのようなしくみになっているのか、そしてその形状によっての価格の違いについて調べてみました。

お墓の価格の総額については、地域や宗派などによっても違います。こちらで紹介するのはあくまでも一般的な参考価格です。

和型墓石の価格相場は165万円

和型墓石

和型墓石とは、江戸時代から一般的になった伝統的な墓石です。皆さんが「お墓」と聞いて一番にイメージされるのがこの「和型墓石」なのではないでしょうか。

和型墓石の平均購入価格は165万円と言われています。近年和型墓石の人気は減少傾向にありますが、それでも3分の1ほどの人は、この伝統的な「和型墓石」を選択しています。

しかし、平均165万円といえど、墓石の種類によって費用はかなり上下します。安い墓石であれば30万円で用意できます、しかし国産の高い墓石となると、800万円するものも存在します。

洋型墓石の価格相場は160万円

心と墓標に刻まれているお墓

洋型墓石とは、横長でシンプルな形の墓石のことをさします。最近洋型墓石の人気は高まっており、新たに墓石を購入する方は、和型墓石よりも洋型墓石を購入する方が多いほどです。洋型墓石を選択する人は、墓石購入者の約45%を占めます。

洋型墓石の平均購入価格は160.5万円です。和型墓石よりも約5万円安くなっております。構造的にも使用する石材が少なくて済むため、比較的、費用を安く抑えることができるのです。

しかし洋型墓石も和型墓石同様、安いもので30万円ほど、高いもので300万円ほどと値段には差があります。

洋型墓石は、縦長の和型墓石に比べると、重心も低く安定している印象があります。大震災の際、和型墓石よりも崩れにくかったということもあり、最近は特に注目されるようになりました。

デザイン墓石の価格相場は166万円

ピアノ型のデザイン墓石

デザイン墓石は、オリジナルのお墓ですので決まった形状はありません。自分がどんなお墓を建てたいのか、石材店にしっかりと伝えて誰もが納得のお墓を造っていきます。

デザイン墓石の価格相場は、約166.5万円と言われています。

お墓を構成する材料についても、石材だけにとどまらず、ガラスなどさまざまなものが使われます。また部位についても、通常のお墓のように、竿石の下には上台、中台と続いていくとは限りません。そして竿石の形についても決まりはありません。竿石に彫刻する文字も辞自由です。

また近年、デザイン墓は人気が高まっています。日本で代々伝統ある墓石ではなく、個性がある墓石を建てる人が増えているようです。ステンドグラスのお墓や、カラフルな色の墓石を用いたお墓も存在しています。

しかしその分、最終的に支払う金額の予測はつきにくくなります。特別な注文となるため、一般的なお墓よりも高くつく傾向にあります。またどこにどれくらいの費用がかかるのかがわかりにくい点も問題です。

はじめにしっかりと石材店と打ち合わせを行って、見積り額を出してもらい、制作過程でもたびたび確認を行うようにしましょう。

この章では、墓石にかかる値段について紹介しました。しかし墓石の値段といっても、ただ“石“自体にかかる費用だけ、という訳ではありません。

次の章では、墓石の値段と言われてどんなお金がかかっているか、内訳を紹介します。

墓石の値段は「石自体」と「加工」に内訳される

墓石の値段は、大まかに「墓石自体にかかる費用」と「その加工に必要な費用」に分けられます。

  • 墓石自体にかかる費用…石碑の石材・外柵に必要な費用
  • その加工に必要な費用…加工・彫刻・工事に必要な費用

それぞれ紹介していきます。

墓石自体にかかる費用~石碑の石材~

まず皆さんが一番想像しやすいところで、石自体のお金がかかります。石の産地や強度、ブランドなどによって費用はかわるでしょう。墓石を用いたお墓を購入するのであれば、こちらの費用は必ずかかります。

墓石自体にかかる費用~外柵~

外柵とは、お墓の周りを囲う枠のことをさします。ある程度の大きさのお墓を建てたいのであれば、外柵は必要です。しかしコンパクトなお墓を建てたい、洋型墓石でシンプルなものがいい、ということなら外柵は必要ありません。

墓石の加工に必要な費用~加工・彫刻~

墓石の加工・彫刻にも費用がかかります。想像したらわかると思いますが、墓石は非常にきれいな形に整えられていますよね。

墓石にかかるお金には加工費も含まれています。

また、加工するところが国内か海外かによって品質も異なってきます。そのため、墓石をどこで加工したかは事前に確認をするべきでしょう。

墓石の加工に必要な費用~工事~

工事にかかったお金が墓石の値段に含まれていることもあります。工事とは具体的には、墓石を設置する土地の基礎工事、外柵の設置工事、墓石設置工事などです。

費用の内訳がわかったところで、次は墓石の値段が何によって変動するのかについて、見ていきましょう。

墓石の値段が決まる3つのポイント

お墓の値段はどうやって決まるのか。6つのポイントがあります。

  1. 石の種類
  2. 石の量
  3. 石の加工場所
  4. 石のデザイン
  5. 付属品の有無
  6. 石材店の指定

詳しく紹介していきます。

ポイント1.石の種類ー国内産から海外産まで、吸収率や品質も異なる

墓石の値段を左右する大きな要因の1つが石の種類です。
どの石でお墓を建てるかによって、値段は大きく変わります。

前の章でも触れたように、国産最高級の庵治石が500万円くらいする一方、中国産の安価な石材だと50万円程度で済み、選ぶ石材によって10倍もの開きが出てしまうのです。

ポイント2.石の量ーこだわりのデザインによって値段は大きく変わる

石の種類と並んで、墓石の費用を決定するのは、石の量です。
墓石業界では使用する石の量は「才」で計られ、才数が多いと必然的に費用もかさみます。
8寸と9寸、二重台と三重台の違いだけで費用は十万円単位で変わるでしょう。

さらにはこだわりのデザイン墓などにすると、より多くの石を使用しなければならないかもしれません。

ポイント3.石の加工場所ー国内加工と海外加工

海外産出の石材の多くは中国の工場に集められて加工されます。

ところが、国産石材でも中国で加工をするという方法があります。
海外での加工の方が安く済むのですが、加工の仕上がりはやはり国内の方が優れているでしょう。

ポイント4.石のデザイン

墓石のデザインも、値段を左右する一つの要因です。当たり前ですが、多く量産されているような形の墓石と、特注デザインの墓石と値段を比較すると、特注墓石の方が高い値段になるでしょう。

ポイント5.付属品の有無

付属品の有無も費用を左右するポイントとなります。

付属品には以下のようなものがあります。

  • 墓誌
  • 卒塔婆立て
  • 灯篭
  • お地蔵様
  • 門柱
  • 物置代

これらは基本的にはオプションで、もともとついているわけではありません。付属品を注文するごとにプラスでお金がかかることになります。付属品の購入を検討している方は、これらの費用が一体いくらかかるか知っておくべきでしょう。

ポイント6.石材店の指定

申込をする霊園によっては、「指定石材店」というものが存在しています。指定石材店とは、霊園内における墓石の購入や建立を、決められた石材店でしか行えないというものです。

石材店の指定があると、注文できる墓石も限られているため、思い通りの墓石が注文できないことに繋がります。

指定石材店について詳しくは以下の記事をご覧ください。

生産国別にみる墓石の平均金額

ここでは、筆者の独断ではあるものの、国別の石材の一般的な相場について言及します。
予めお断りするのは、お墓の値段は、産地だけでは決められないということです。

墓石のデザインや、石を使う量(才数)が異なれば、費用は大きく増減します。
また、石材は天然のものです。同じ産地の石材でも目合いのよしあしで値段が変動することもあります。

日本の墓石の平均は150〜200万円

日本の墓石の場合、平均金額は150〜200万円くらいではないでしょうか。
一般的なサイズの墓石を建立した場合の1つの目安だと思ってください。

最高級の石材と呼ばれる庵治石(香川県)の細目石だと500万円はするでしょう。

浮金石(福島県)、本小松石(神奈川県)で300万円。
羽黒青糠目石(茨城県)、大島石(愛媛県)クラスで200万円。
その他、安価な石材では、茨城県の稲田石や真壁石は100万円前後でしょう。

これらを総合すると平均金額は150万円〜200万円くらいかと思われます。

中国の墓石の平均は50〜80万円

中国の石材を選ぶ方は、基本的には安価なものを選ぶ方が多いでしょう。

中国産のなかでは良質とされている黒竜石(k-12や1704)では80万円前後。
福建省の青御影石であるAG-98や濃いめのG654などは50万円前後。
福建省の白系のG603やG614などは40万円前後でしょう。

これらを総合すると平均金額は50万円〜80万円くらいが見込まれます。

インドの墓石の平均は100〜150万円

インドの石材は品質に定評があり、中国産のものより若干高めの傾向にあります。

高級黒御影石のクンナムや、赤御影石のインペリアルレッドは150万円前後でしょう。
また、最近和墓でも洋墓でも人気のアーバングレーは80万円前後でしょう。

これらを総合すると、100万円〜150万円くらいが見込まれます。

だまされたくない!石の値段が適正かを判断する方法

非常に残念なことですが、墓石を巡ってトラブルになることはあります。

墓石購入前は、「質が良く長年に渡って使用できる」と説明を受けた。それにも関わらず、数年で壊れてしまい、修理代に高額請求をされた。というケースも少なくありません。

ぼったくりを防ぐための方法

ぼったくりを防ぐための方法は以下の2つがあります。

  • 原産地証明書を発行してもらう
  • 加工の工程について説明してもらう
  • 同じ種類、同じデザインの墓石の見積もりを複数社からとる

正直、素人が石を見て、「これは高級な墓石だ」「これは安い墓石だ」と判断をすることは非常に難しいです。しかし、だからといって言いなりになる訳にもいきません。不安があれば、次の方法を実践してみましょう

原産地証明書を発行してもらう

原産地証明書とは、取引の対象となっている物品が、特定国・特定地域において生産され、製造され、又は加工されていることを証明する書類のことです。

もし「原産地証明書」を依頼したときに、お茶を濁すような回答がかえってきた場合は、墓石の購入を検討した方がよいかもしれません。

加工の工程について説明してもらう

原産地証明ができたからといって、100%安心していいとは限りません。国産でも加工が海外の場合もあるからです。その際は、購入する墓石はどのような加工の工程を辿ってきたのかを、聞いてみるといいでしょう。

同じ種類、同じデザインの墓石の見積もりを複数社からとる

複数社から見積もりをとれば、安心です。最終的に墓石を決めるうえでの納得感も高めることができるでしょう。

しっかり値段を比較したうえで、絶対にぼったくられたくない。という方はできれば複数社から見積もりをとるようにしましょう。

なぜ石材店は墓石の値段を明記していないのか?

墓石の値段にまつわるトラブルが起きる一つの要因として、多くの石材店が石材の値段を明記していない、というものがあります。

しかし、石材の値段が明記されていないことはしょうがないことでもあるのです。

 それがなぜかというと、墓石は基本的には契約してから発注をかけるオーダーメイド型で、見積もり対応になっているからです。お墓は一生モノなので、サンプル通りにそのまま買う方が少なく、値段を明記してもその通りの価格にはほとんどなりません。

お客様の墓地サイズ、石種、加工、オプションパーツ、彫刻の仕様、どれか一つでも変われば販売価格が変わります。

そのため、値段を明記して、お客様を混乱させてしまうことを防ぐためでもあるのです。

またもう一つの理由に、他社石材店とどこまで利益を削るかの争いになりたくない、というものもあります。

公営霊園と民営霊園では事情が少しちがってきます。

特に公営では自由競争で値引き合戦になりがちです。激安店以外はより値段をオープンにしたがらない傾向にあるでしょう。

民営霊園の場合は、最安墓石は定価が決められています。そのため最安墓石だけはどこの石材店も同じ価格を明記します。また石材店の指定がある霊園は、墓地によって異なる見積もりになることがあるため、明記しないこともあります。

墓石の値段を安く抑えたい!付随するデメリットも紹介

少しでも墓石の値段を安くするにはどうすればよいか。4つの方法をお教えします。

複数社との相見積もり

まずは、複数社から見積もりをとり、比較検討することです。値段を戦わせることで適正価格に落ち着くでしょう。

ただし、同じ石材でもランク落ちのものを用意することで値段をあわせようとする業者もあるでしょうから、きちんと希望を伝えましょう。

単価の安い石材にする

単価の安い石材にすることで墓石の値段は大きく節約することができます。
国産石材によく似た外国産の石材も多数流通しています。

  • 庵治細目石に似たSPI(ポルトガル)。
  • 大島石に似たAG-98。
  • 本小松石に似た中国小松。
  • 天山石に似たK-12。

ただし気をつけなければならないのは、石の目合いが似ているだけで、品質などは同等のものを保障できません。詳しくは石材店に問い合わせてみましょう。

お墓のボリュームを小さくする

お墓の大きさやボリュームを小さくすることで使用する石の量を抑え、節約することができます。

石材店の特価品や在庫品を狙う

石材店が保有している在庫品は、よくチラシなどで特価品として紹介されています。

在庫の売れ残りを処分するための特価品なので、何年くらい前にどのような状況で保管あるいは展示されていたかは分かりませんが、とにかく安くてもいい、という人はこのような特価品にも注目しておきましょう。

筆者おすすめ!コストパフォーマンスが良い石材

「高価なものは品質がよい。」「あるいは品質が劣る分値段は安い。」
これらは当たり前のことです。

ここでは、筆者の独断ではありますが、コストパフォーマンスに優れた石材を紹介します。
いわゆる「値段の割にはいい仕事をしている」石材を選んでみました。

大島石

愛媛県産出の銘石・大島石です。
大島石は、西日本を中心に大変好まれている石材で、供給量も安定しています。
品質によって、特級、1級、2級、などにランク分けされています。

最近では、原石ごと中国に商社が買い占め、日本向けに加工された墓石が逆輸入するという現象が起きています。
そのため、国産墓石の中では値段の幅が広い墓石だと言えます。

つまり、高額なものもあれば、安価なものもある、ということです。
費用を抑えて国産墓石を建てたい方は、1度石材店に相談してみましょう。

値段強度実績
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

真壁石

真壁石は茨城県産出の石材です。
安価な青御影石として関東地方や首都圏で多くの人に利用されています。

真壁石の中でも、「真壁細目石」は石肌がとくにきれいです。
費用もそこまで高くないことから安定した人気を誇っています。

値段強度実績
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

犬島みかげ

江戸時代には岡山藩主池田家の墓石や、豊臣秀吉の時代に大阪城築城にも使用されるなど、大変歴史のある石材です。
現在は採石業者も1業者しかなく、扱う石材店も限られています。

しかし、北木石や万成石などと同様の赤御影石ですが、その落ち着いた桜色の石肌はとても上品です。

市場にあまり流通していない、供給も少なく、ゆえに需要もないために、現在は安価で扱われている、掘り出し物的な逸品です。

値段強度実績
☆☆☆☆☆☆☆☆☆

K-12(中国黒竜江省)

ここ20年の海外墓石の筆頭がK-12です。
中国黒竜江省が産んだこの石材は、大連までの長い長い鉄道による運搬コストをかけてまで、日本に輸入する価値があると認められたのです。

濃いめの青御影石はここ最近の消費者の好みにも合い、また吸水率の低さなどでも定評があります。
難を言えば、濃いめの石材である分、年月が経つと色あせを起こしてしまうかもしれない点です。

値段強度実績
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

アーバングレー(インド)

アーバングレーも、ここ20年の海外墓石の中でも安定した人気を誇っています。
少し緑の入った石肌は好き嫌いの別れる所ですが、石材の耐久性は抜群です。
特に吸水率の低さは世界最高クラスで、経年劣化もあまり見られない、優れた石材と言えるでしょう。

値段強度実績
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

お墓を建てるために「石」以外で必要な経費

お墓を建てるためには、これまで触れてきた石材の商品以外でももろもろの費用がかかります。それらをまとめました。

墓地の永代使用料

墓地の永代使用料は、墓地の使用権を取得の際に管理者に支払います。
取得するのはあくまでも永代の「使用権」であり、墓地そのものを取得するわけではありません。

墓地の管理費

墓地には年間管理費を支払います。この費用で共益部分の管理や清掃を行います。
また、墓地によっては、はじめに一括で管理費を支払う仕組みのところもあります。

お墓の工事費

墓地での工事費も必要となります。
現場の状況、墓地の面積、扱う石材の内容などによって費用を算出してもらいましょう。  

まとめ

お墓はご先祖様に入ってもらう大切な場所です。
値段はとても大切な要素ですが。そこだけには留まらずにお墓を決めていきましょう。
好みの色合い、デザイン、そして信頼の置ける石材店かを、きちんと見極めましょう。

墓石全般の基礎知識ついて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

現代のお墓によく使用される御影石は、もともと神戸市の御影という地域で算出された石の名称でしたが、現在は花崗岩や完晶質(岩石すべてが結晶でガラスを含まない)の深成岩などを総称して御影石と呼ばれています。

墓石の価格は、「使用する石材の量」「石材の種類」などによって変わることはイメージしやすいですが、実は「どこで加工したか」によってもかなり違いがでてきます。
近年のお墓は、中国ですべて加工までをすませて日本に運び、現地で組み立てるという合理的な方法がとられているところが多くなっています。

お墓は数種類の石材を組み合わせてつくることもできます。
メインの石塔にはこだわり、外柵や墓碑はリーズナブルにするなど、予算を考慮しながら石材店に相談してみましょう。

墓石・石材店の基礎知識を解説