室内霊園はリーズナブルな供養方法!押さえたい7つのメリットデメリット
室内霊園とは?徹底解説
- 室内霊園は屋内で一般墓を設け、納骨堂としても利用可能。
- 天候に左右されず、掃除不要など室内霊園の利点。
- 老朽化への対応や狭い参拝スペースが室内霊園の欠点。
- 交通便利で身体負担少ない室内霊園は、自由な墓石デザイン望む人には不適。
- 申し込み時は送迎バス、管理範囲、スタッフ常駐をチェック必要。
墓地や霊園というと、屋外にあるとイメージしている人は多いのではないでしょうか。
たしかに、昔の墓地といえば、「住宅地から離れた場所に和式墓地が整然と立ち並んでいる」というイメージが強いかもしれません。
しかし、霊園は屋外だけでなく室内にもあるのです。
「室内の霊園がある」といわれても、正直ピンと来ない人の方が多いのではないでしょうか。
また、室内の霊園が気になってはいても、本当に選んでいいものか悩んでいる人もいるかもしれません。
そこで、今回は室内霊園のメリットやデメリット、どんな人に向いているかなどについて解説いたします。
既成概念で「お墓は屋外」と思っていた人も、室内霊園が気になっていた人も、本記事を読めば悩みが吹き飛びますよ!
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この記事の目次
一般墓が建てられる!室内の霊園
室内であっても屋外同様に「一般的なお墓を建てられる」という霊園があります。
お墓のイメージは、どうしても屋外にあると感じている人が非常に多い傾向です。
しかし、霊園のなかには室内に屋外と同じような墓石を建立することができる場所もあります。
室内霊園は、天候に左右されることがないため、雨や風を気にすることなくいつでもお墓参りできるタイプのお墓です。
【ここがポイント】室内霊園の4つのメリット
室内の霊園を利用する場合は、主に4つのメリットがあります。
室内ならではの特徴や、設備の充実など自分の希望に沿っているタイプなのかをチェックしておくと安心です。
室内霊園のメリット
- 天候の良し悪しに関係なくお参りができる
- お墓の掃除が不要
- 交通のアクセスが良好
- セキュリティーおよびバリアフリー面も安心
1.天候の良し悪しに関係なくお墓参りができる
1つ目のメリットは、天候に関係なくお墓参りができることです。
屋外の霊園の場合、どうしても雨や風が強い日はお墓参りが大変になります。
お墓参りをするのは、主に春と秋のお彼岸や、お盆時期など特定の日にされる方も多い傾向です。
しかし、室内霊園であれば天候の良し悪しを気にしないでお墓参りをすることができます。
また、墓石自体も雨風にさらされないことから、屋外の霊園よりも老朽化の心配も少なくなることがメリットです。
2.お墓の掃除が不要
2つ目のメリットは、お墓の掃除が不要なことです。
一般的な屋外の霊園では、墓石が建立する墓所内の清掃は自分で行わなくてはいけません。
狭いスペースであっても、草が生えたり、風でゴミが飛んできたりなど掃除が必要になりがちです。
しかし、室内霊園は室内に参拝スペースがあるのでそこでお墓参りができます。
また、このスペースは霊園が掃除をするので自分が掃除しなくても良い点は管理する手間が省けるため、大きなメリットといえるでしょう。
3.交通のアクセスが良好
3つ目のメリットは、交通アクセスが良好ということです。
室内の霊園は、一般墓と異なりスペースをとらないことが多いため、交通のアクセスがいいところにもあることが多い傾向です。
屋外の霊園の場合、住宅地から離れたアクセスが不便な場所にお墓があるケースも少なくありません。
交通の手段があれば問題ありませんが、自分が高齢になったり、足腰が悪くなったりすると不便な場所のお墓はどうしても行きにくくなってしまいます。
しかし、交通のアクセスが良い室内霊園ならば、そういったことも気にしないでお墓参りができるためメリットといえるでしょう。
4.セキュリティーおよびバリアフリーなど設備が充実して安心
4つ目のメリットは、セキュリティーやバリアフリーなどの設備が充実していることが多く安心ということです。
室内の霊園は、部外者が勝手に出入りすることができません。
そのため、墓石を荒らされたり、遺骨の盗難にあったりするなどセキュリティーの面でも安心です。
また、室内なので野鳥や虫などがいないため、鳥や虫が苦手な人にもメリットといえるでしょう。
さらに、室内霊園の設備はエレベーターやスロープなどバリアフリーを意識している場所も多いので、車いすの方でも安心してお墓参りができることもメリットです。
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【要チェック】室内霊園の3つのデメリット
室内の霊園は、4つのメリットがある半面、チェックしておきたい3つのデメリットもあります。
後悔しないためにも、メリット・デメリットの両面から自分の優先順位が合致しているかを確認しておきましょう。
室内霊園のデメリット
- 建物が老朽化した際の対応がわかりにくい
- 参拝スペースが狭い
- 一定期間を過ぎると合葬される可能性あり
1.建物が老朽化した際の対応がわかりにくい
1つ目のデメリットは、建物が老朽化した際の対応が分かりにくいことです。
将来的に、霊園側が室内霊園の建物を建て替えたり、移転したりするというケースも十分考えられます。
しかし、霊園のなかには「建て替えや移転にかかる費用を利用者に負担してもらっている」という場所もあるため、必ず申し込みをする前に確認をすることが必須です。
「建て替えや移転は当然霊園側が費用負担する」と思い込んでしまっている人も少なくありません。
親切な霊園であれば、事前に説明してくれる可能性が高いですが、自分でもしっかりと押さえておきたいポイントです。
2.参拝スペースが狭い
2つ目のデメリットは、参拝スペースが狭いことです。
室内ということもあり、限られたスペースでお墓を建てているため、屋外のような広いスペースは望めません。
そのため、お盆やお彼岸などお墓参りに来る人が多いタイミングでは、霊園内が込み合う可能性が大きくなる点はデメリットです。
故人をゆったりとした気持ちで供養したいと思っていたのに、参拝客で霊園内がひしめき合っていて落ち着かなかったということもあります。
3.一定期間を過ぎると合葬される可能性あり
3つ目のデメリットは、一定期間経過すると他の遺骨と合葬される可能性があることです。
これは、霊園によっても異なるでしょうが、個別の納骨場所から「33回忌を境に合葬になる」といった文言が契約書に謳われていることがあります。
お墓を購入したから子供や孫に先祖代々のお墓として継承してくれると思っていても、このような文言が入っている場合は注意が必要です。
誤解のないよう、必ず契約時に確認しておくことがおすすめです。
室内霊園のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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室内霊園の利用が向いている人
さまざまなメリット・デメリットがある室内霊園ですが、どのような人が利用に向いているのでしょうか。
室内霊園の利用に向いている人は主に4つです。
自分が該当するかを確認して、一つでも当てはまる場合は検討してみてください。
室内霊園の利用に向いている人
- お墓参りに公共交通機関を利用したい人
- 足腰に負担をかけたくない人
- 宗旨・宗派にこだわりがない人
- できるだけ費用を抑えたくて家族葬を希望する人
1.お墓参りに公共交通機関を利用したい人
お墓参りをする際に、公共交通機関を利用したい人は、室内霊園がおすすめです。
室内霊園は、駅などから近いところにあることが多いため、自分一人でも安心してお墓参りができます。
屋外の霊園は、「車がないと行けない」「近くにバスの停留所や最寄り駅がない」というケースも少なくありません。
室内霊園なら公共交通機関からのアクセスが良いことが多いため、これらを使って参拝したい人には向いているといえます。
2.足腰に負担をかけたくない人
足腰に負担をかけたくない人にも室内霊園は向いています。
室内霊園は、一般的な霊園と比較して小規模かつ、バリアフリーが多い傾向のため園内の移動が楽な傾向です。
車椅子や足が悪い状態で、エレベーターやスロープなどがない霊園はお墓参りどころではありません。
3.宗旨・宗派にこだわりがない人
室内霊園は、宗旨・宗派にこだわりがない人にも向いています。
一般的なお墓、特に寺院墓地の場合は、限られた宗旨・宗派でないと利用できないケースも少なくありません。
しかし、室内霊園は宗教・宗派の取り決めがない分とても自由です。
4.できるだけ費用を抑えたい家族葬を希望する人
家族葬など、身内だけで葬儀を行いたい人にも向いています。
家族葬を希望する人の理由はさまざまですが、そのなかでも大きい理由の一つが葬儀費用です。
室内霊園は、一般的なお墓に比べると墓石を建てない場合、費用がリーズナブルな傾向のため、できるだけ葬儀やお墓にお金をかけずに供養したい人にはおすすめといえます。
室内霊園の利用が向いていない人
逆に室内霊園の利用が向いていない人もいるでしょう。
ここでは、室内の霊園を利用するのが向いていない人を2つの観点から解説します。
室内霊園の利用が向いていない人
- 広大な土地で安らかに供養したい人
- 墓石のデザインを自分で自由に決めたい人
1.広大な土地で安らかに供養したい人
広大な土地で安らかに供養したいと考えている人の場合、室内霊園は向いていません。
いままでのお墓に対するイメージが払拭できず、屋外の広大な土地で埋葬供養することを希望する場合は、後悔しかねませんので慎重に検討してください。
2.墓石のデザインを自分で自由に決めたい人
室内霊園は、墓石などのデザインがすでに決まっていることも多いため、「自分で自由にデザインを決めたい」という人には向きません。
現代では、今まで多かった和式墓石以外にもデザイン墓石や、故人の趣味をあしらった墓石など個性豊かな墓石を注文することが可能です。
そのため、室内霊園を選ぶと自分で墓石をデザインできない可能性があります。
自分が検討している室内霊園が、自由に墓石をデザインできるかは事前に聞いておきたいポイントですね。
室内霊園の利用が向いている人 | 室内霊園の利用が向いていない人 |
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納骨堂のタイプは4種類!種類別の特徴と平均費用
室内霊園でも納骨堂と呼ばれるタイプの場合は、主に4つの種類があります。
ここでは、種類別に各納骨堂の特徴と平均費用について確認していきましょう。
納骨堂の特徴
- 費用負担が一番少ない「ロッカー型」
- 個別でのお参りが可能な「仏壇型」
- 骨壷を最先端技術で安置する「自動搬送型」
- 室内でも十分な墓石スペースがある「室内墓所型」
1.費用負担が一番少ない「ロッカー型」
ロッカー型の納骨堂は、その名の通りコインロッカーのようにずらっと並んだスペース(納骨壇)に遺骨を安置できます。
大きさは霊園によっても異なりますが、一般的な7寸の骨壺であれば3~4個程度が目安です。
ロッカーには鍵がかかっていて、基本的に鍵は使用者が保管します。
参拝する際は、別に参拝する共同のスペースがあるため、そちらで線香を上げることが可能です。
費用項目 | 金額相場 |
---|---|
平均費用 | 約20万~100万円 |
年間管理料 | 3,000~1万円(かからないケースもあり) |
永代使用料 | 費用に含まれていることが多い |
2.個別でのお参りが可能な「仏壇型」
仏壇型は、納骨スペース以外に仏壇が備え付けられているタイプの納骨堂です。
ロッカー型に比べると単に納骨壇に遺骨を納めるだけでなく、遺骨に向かって拝めることが特徴といえます。
一人で利用するよりも、夫婦や家族単位で契約することが前提になっている場合もありますので、契約前に利用する霊園へ確認しましょう。
費用項目 | 金額相場 |
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平均費用 | 約50万~200万円 |
年間管理料 | 1万円前後(かからないケースもあり) |
永代使用料 | 費用に含まれていることが多い |
3.骨壷を最先端技術で安置する「自動搬送型」
自動搬送型の納骨堂は、立体駐車場のように納骨されたスペースが参拝する場所へ自動搬送されるタイプです。
自動搬送型の納骨堂は、都市部に多いこともあり「都市型」とも呼ばれます。
公共交通機関からアクセスが良い場所にあるケースが多く、設備やセキュリティーなど充実しているのが特徴です。
設備に費用をかけているため、費用は他の納骨堂に比べて高い傾向です。
費用項目 | 金額相場 |
---|---|
平均費用 | 100万円前後 |
年間管理料 | 約5,000~1万5,000円 |
永代使用料 | 費用に含まれていることが多い |
4.室内でも十分な墓石スペースがある「室内墓所型」
室内墓所型とは、室内に墓石を配置できるタイプのものです。
室内に墓石があるため、お墓参りの際は天候を気にすることなく利用できることが特徴。
また、墓石を建立すると一般的にはお墓を使用しなくなったときに更地にして霊園へ返還しなくてはいけません。
その際、墓石撤去費用などがかかるのですが、室内墓所によっては解体撤去費用がかからない場所もあるのです。
例えば、23回忌まで永代供養に対応しているタイプなどもあり、通常墓石の撤去にかかる費用なども霊園が負担してくれるというところもあります。
費用項目 | 金額相場 |
---|---|
平均費用 | 約80万~150万円 |
年間管理料 | 約1万2,000~3万円 |
永代使用料 | 50万円前後 |
納骨堂は4つタイプがあるため、それぞれのメリットやデメリットをしっかりと把握しておくことは重要です。
納骨堂のタイプの違いを理解したうえで、「自分の希望に合っている供養方法か」「家族や親族が納得できる供養方法か」などについて相談しながら検討するとよいでしょう。
また納骨堂についてより詳しく知りたい方は【総おさらい】納骨堂の基本情報~費用や種類をわかりやすく紹介~をご覧ください。
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【簡単3ステップ】室内霊園への申し込み方法の流れ
室内霊園へ申し込みする方法は、主に3つのステップがあります。
ここでは、一般墓石タイプと納骨堂タイプに申し込む場合について見ていきましょう。
- 室内霊園の見学
- 比較検討し、申し込み手続き
- 必要書類の提出および利用料金の決済
【ステップ1】室内霊園の見学
室内霊園に申し込みを決めたら、まず行うことは見学です。
電話やインターネットで近くの霊園や、通いやすい霊園など自分の理想に近いと感じるところに見学の申し込みをしましょう。
【ステップ2】比較検討し、申し込み手続き
現地の見学が完了したら、各室内霊園を比較検討して申し込み手続きに進みます。
細かいポイントや、確認しておきたいものなどは霊園の方と納得できるまで相談をすることが大切です。
【ステップ3】必要書類の提出および利用料金の決済
申し込み手続きが完了後、本籍地が記載された住民票など必要な書類を霊園へ提出します。
永代使用料などの費用を支払期限までに決済しましょう。
申し込み手続きを完了しても決済が支払期日までに行われていないと使用する権利がなくなってしまう場合もありますので注意が必要です。
【納骨堂タイプに申し込む場合】納骨堂施設使用許可証をもらう
納骨堂タイプは、霊園から送られてきた「納骨堂施設使用許可証」をもらうことが必要になります。
納骨する際に必要になりますので、大切に保管しておきましょう。
契約前に確認しておきたい3つのポイント
室内霊園を契約する前に確認しておきたいポイントは、主に3つあります。
初めて室内の霊園を選ぶ方がほとんどでしょうから、不安な点はできるだけなくしてから契約に進みたいものです。
ここでは、納骨堂を選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。
- 霊園までの送迎バスがあるかの確認
- 霊園側が管理してくれる範囲の確認
- 室内霊園にスタッフが常駐しているかの確認
1.霊園までの送迎バスがあるかの確認
室内霊園に限りませんが、「霊園までの送迎バスなどがあるか」はしっかり確認しておきたいポイントです。
車で霊園まで足を運ぶ方もいるでしょうが、バスや電車などの公共交通機関を使いながら通うことも確認しておくと安心でしょう。
なぜなら、高齢になっても車でお墓参りにいけるかは分からないからです。
そのため、近くにバスや専用の送迎バスがあるのかを確認しておくことが重要になります。
2.霊園側が管理してくれる範囲の確認
「契約したスペースを霊園側がどこまで管理してくれるのか」といった範囲の確認も必要です。
お墓参りに定期的に行ける人ばかりではないため、どこまでの範囲を霊園側が管理してくれるのかを確認しておきましょう。
例えば、屋外の墓地の場合、共用部分は霊園側が管理をしてくれますが、墓所(契約したお墓の敷地内)内の草むしりや掃除などは自分で行います。
そのため、室内霊園もどこまでが自分の管理で、どこまでが霊園の管理なのかを明確にしておくことが重要です。
3.室内霊園にスタッフが常駐しているかの確認
室内霊園に常駐スタッフがいるかの確認も重要です。
例えば、公営の納骨堂によっては現地にスタッフが常駐していないということも珍しくありません。
しかし、利用者からすると何かあった際にすぐに相談できる体制のほうがより安心です。20年、30年と長い付き合いをしていく霊園となるので、できるかぎりスタッフが常駐している室内霊園が良いでしょう。
まとめ
お墓といえば、屋外のイメージが強い人が多いなか、現代では室内の霊園というものも選択することができます。
室内の霊園は、天候に左右されずにお墓参りができるため興味を持っている人も少なくありません。
- 室内霊園は、室内に墓石を建てられる霊園のこと
- 室内霊園というと、一般的には「納骨堂」のことを指す場合もある
メリット | デメリット |
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室内霊園の利用が向いている人 | 室内霊園の利用が向いていない人 |
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申し込みの流れ
- 室内霊園の見学
- 比較検討し、申し込み手続き
- 必要書類の提出および利用料金の決済
室内の霊園を申し込みする際には
- 「送迎バスの有無」
- 「管理の範囲」
- 「スタッフが常駐しているか」
など、契約前にしっかりと確認しておくことが大切になります。
いくら契約後に細かいポイントに気がついても、後の祭りです。
初めだからこそ不安で分からないことも多いものですが、この記事に記載されている内容をしっかり押さえて事前に確認するポイントを把握していれば安心して室内霊園を選ぶことができるでしょう。
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監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
室内霊園は、墓地埋葬等に関する法律では、納骨堂として扱われます。外の墓地に比べて比較的安価であること、また立地の良い場所が多いことから、近年非常に注目されています。
宗旨・宗派不問として販売されているところが多いのですが、ほとんどの納骨堂が寺院の宗教施設として扱われ、境内の中にあったり、本堂が併設されていますので、その宗旨・宗派の教義に反する場合はおすすめできません。
また、室内霊園の場合は、メンテナンスについても確認しておきましょう。特に機械式の納骨堂は、メンテナンス作業が必要になってきます。現在販売中の機械式納骨堂の多くは、将来のメンテナンスについて尋ねると、あやふやな回答しか得られないのが残念なところです。機械式駐車場の耐用年数は15~20年程度と言われています。耐用年数、リニューアル時の対応について、各販売業者からきちんとした回答を求めたいところです。