安いお墓を建てたい!知っておくと役に立つ3つのポイント
安いお墓とは?徹底解説
- お墓建設の平均費用は約200万円。コスト削減の知識が大切。
- 安価なお墓のポイントは、立地選び、石材グレードと使用量の見直し。
- 合同墓や納骨堂など、お墓以外の供養方法も多様で、費用は様々。
- お墓の経費には、使用料、管理費、墓石代、入檀料、開眼供養等が含まれる。
昭和の時代に比べて、「お墓を建てないで供養する」という選択肢も増えてきました。
ですが、今もなお「墓石をしっかりと建てたい」という人も少なくはありません。
ただ、お墓は高額になりがちのため、建てることをためらっている人もいるかもしれません。
無い袖は振れないだけに、お墓の悩みはつきないでしょう。
お墓を建てる場合は、大なり小なり費用がかかりますが、しっかりした知識を入れておくことで安いお墓を検討することも可能です。
そこで、今回は安いお墓を検討する際に知っておきたい知識やお墓を建てるときにかかる費用項目について解説します。
また、選択肢を増やすために安いお墓以外のリーズナブルな供養方法も紹介いたします。
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お墓を建てるときにお金のかかる項目
お墓を建てるには、さまざまなケースを想定したうえで費用項目を押さえておくことが重要です。
なぜなら「お墓は高い」という印象だけですと金額が安いか高いかだけで一喜一憂してしまうからです。
2018年に全優石認定の石材店で行ったアンケートによると、お墓の全国平均相場は墓石のみで162.7万円でした。
しかし、ざっくりした情報だけを把握していると「100万円のお墓だからお買い得だった」「160万円程度で平均だから安心」というポイントでしかお墓を見ることができません。
そのためこの記事では、一般的な墓石の場合にお金のかかる可能性のある項目について見ていきましょう。
永代使用料
お墓を建てるためには、永代使用料が必要です。
永代使用料とは霊園や寺院から墓地を借りるための費用になります。
『墓地、埋葬などに関する法律』第4条で、「納骨は墓地以外の区域に行ってはならない」と定められているため、お墓を作るために墓地を借りることは必須です。
霊園や寺院から墓地を借りてお墓を建てている間はずっと墓地を使用することができます。
例えば、賃貸物件を借りる際は、賃料を支払いますが、その賃料に当たるのが永代使用料といえるでしょう。
ただし、永代使用料と賃料の違いは契約時に一括で支払うケースが多いということです。
また、賃料なら退去時に敷金が戻ってきたり、払い過ぎていた分があれば返金されたりすることもあるでしょうが、一度支払った永代使用料は返金されませんので注意しておきましょう。
年間管理費
お墓を建てて維持していくためには、霊園や寺院へ年間管理費を支払う必要があります。
年間管理費とは、霊園や寺院の共用部分の清掃や管理費用にあてられるものです。
霊園によって金額は異なりますが、おおむね5,000円~1万5,000円の範囲であることが多いでしょう。
年間費用のため、そこまで大きな金額にはなりませんが、お墓は基本的に30年、50年長期間利用を継続していく性質のものです。
例えば年間管理費が1万円だった場合、30年で30万円、50年で50万円という費用がかかってきますので、しっかりと把握しておいたほうがよいでしょう。
墓石代金
お墓そのものの墓石代金は当然必要になります。
一般的にお墓はいくら…という話で注意したいのがこの金額です。上述したように墓石の全国平均相場は162.7万円というのは墓石のみ金額になります。
お墓に関する知識が深まっていない人からすると「お墓の代金=お墓にかかるすべての費用」という認識でいる人も少なくありません。
墓石の代金は、石材店へ発注して墓地へ施工するまでの費用です。
実際には墓石の代金だけでお墓は建てられませんので、しっかり把握しておきたいポイントになります。
入檀料や檀家料、お布施など(寺院墓地の場合)
寺院墓地で墓地を借りてお墓を建てる場合は、檀家料などがかかる可能性があります。
寺院によって大きく内容は異なりますが、入壇料の目安は10万~30万円、檀家料は年間5,000円~2万円程度が目安です。
それ以外にもお彼岸やお盆などに3,000円~1万円程度のお布施、お寺が古くなれば檀家負担金という名目で寄付を求められることもあるでしょう。
民営墓地や公営墓地に比べて細かい継続的な費用が発生しますので、寺院墓地を選ぶ際は希望するお寺のルールを理解しておくことが大切です。
開眼供養(かいげんくよう)
霊園や墓地にお墓を建てた場合は、僧侶による開眼供養を行うことが一般的です。
開眼供養とは位牌に宿っている故人の魂をお墓へ移すという仏教儀式になります。
かかる費用の目安は3万~5万円程度です。
ただし、地域や依頼する僧侶によっても大きく変わりますので希望する近隣の相場は改めて確認したほうが賢明といえます。
開眼供養については、「【3分でわかる】開眼供養・開眼法要とは?開眼供養のお布施などを徹底解説!」でより詳しく解説しているので参考にしてみてください。
安いお墓を建てるための3つのポイント
安いお墓を建てるには3つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 墓地・霊園の立地や環境レベルを再検討する
- 墓石に使用する石材の種類のグレードを再検討する
- 石材の使用量を減らす
いくら安いお墓が良いからといって、詐欺まがいの石材店ブローカーの提示する激安お墓を購入してしまっては本末転倒といえます。
そうならないためには、どのようにお墓の金額が決定されているかを把握しておくことが肝要です。
ここでは、「立地・環境」「石材の種類」「石材の使用量」という3つの観点から内容をチェックしていきましょう。
墓地・霊園の立地や環境レベルを再検討する
安いお墓を求めているなら墓地や霊園の立地や環境レベルを再検討してみましょう。
アクセスが良かったり、設備が最新できれいであったりするなどの墓地や霊園は金額としては高くなりがちです。
考えている優先順位にもよりますが、希望している霊園や墓地の料金と妥協できる範囲の霊園や墓地を比較して、どのぐらいの金額差が出るのかを確かめておくと良いでしょう。
墓石に使用する石材の種類のグレードを再検討しましょう。
墓石に使う石材の種類のグレードを再検討することで価格が安くなることがあります。
石材の値段を左右するポイント
石材の値段は、「吸収率」「模様のきれいさ」「色」「希少性」「硬さ」などに左右されます。
一般的にお墓にとって良い墓石といわれている条件は、水が石に染みこんだり、さびたりしにくく、耐久性が十分な硬度の石です。
ただ、それを極限まで求めようとするとどうしても単価の高い石材となってきます。
そのため、どれか一つでも妥協できるポイントを探してみると石材の単価を大きく下げることが可能です。
石材の使用量を減らすこと
石材自体の使用量を減らす設計をすることで大幅にお墓の金額を下げることができます。
どんなに単価が安い石材でも大量に石材を使用すればトータル金額は跳ね上がってしまうのです。
お墓の設計自体を見直したり、初めから狭い墓地に建てたりするなど石材の量を減らすことを検討してみましょう。
例えば、和型墓石に比べて洋型墓石のほうが石材の使用量は少ない傾向ですし、シンプルなタイプのお墓にすれば無駄な石材を減らすことも可能でしょう。
安いお墓以外の6つ供養方法
安いお墓を建てることにためらっている人は、他のリーズナブルな供養方法についても視野に入れてみましょう。
年間管理費がかからない永代供養とよばれる、33周忌程度まで供養を行ってくれるタイプなどさまざまです。
いくつかお墓の選択肢を増やしておくことで別な視点から故人の供養方法を検討することができます。
ここでは6つの供養方法について解説いたします。
- 合同墓
- 納骨堂
- 樹木葬
- 海洋散骨
- 手元供養
- 自宅に安置
1.合同墓
合同墓とは血縁関係がない他の方の遺骨と一緒に納骨されるタイプのお墓です。
合同墓のメリット
合同墓のメリットは、なんといっても費用が安いことです。合同墓はすでに建っているお墓へ納骨するため、墓石代や工事費用などがかかりません。
お墓に余計なお金を費やしたくない……だけど、最低限の供養はしてあげたいといった人におすすめといえます。
合同墓のデメリット
合同墓のデメリットは、改葬ができない場合があることです。
改葬とは遺骨を他のお墓に移すお墓のお引っ越しのようなものになります。
他人と一緒に遺骨が安置されますので、どこの誰か分からない人と安置されたくない人にとってはデメリットになるでしょう。
合同墓の費用の目安
合同墓の費用の目安は約10万~30万円です。
合同墓はお墓の継承が不要
合同墓は永代供養になりますのでお墓を子どもたちや親族へ継承する必要がありません。
合同墓については、「合葬墓の特徴とは?利用するときの長所と短所がわかる」でも詳しく解説しているので参考にいてみてください。
2.納骨堂
納骨堂とは、ロッカーのようなスペースに遺骨を安置して供養するという方法です。
納骨堂のメリット
納骨堂のメリットは、永代供養で費用が安いことです。
ロッカータイプや焼香ができるタイプなどさまざまな種類があります。
霊園や寺院に併設されていることが多い傾向です。
納骨堂のデメリット
納骨堂のデメリットは契約期間が存在することです。
短期納骨堂で5年程度、長期納骨堂なら約10~30年安置することができます。
そのため、契約が満了したあとに遺骨をどうするかを再度決めなくてはいけません。
納骨堂の費用の目安
納骨堂の費用の目安は、短期納骨堂で年間数千円、長期納骨堂は30年で25万円程度です(遺骨1体用)。
年数が長いほど費用はあがります。
家墓として納骨堂を使用する場合は遺骨の継承が必要
納骨堂も永代使用ですが、契約期間があるので契約満了時に再度遺骨をどこで安置するかを決めなくてはいけません。
納骨堂の申込者がなくなってしまった場合は、相続人で管理を検討する必要があるため注意しましょう。
「納骨堂の費用・種類などの基本を紹介!お墓との違いは遺骨の収蔵先」で一般墓と納骨堂の違いについても解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
3.樹木葬
樹木葬とは、シンボルとなる木を植えてその下に遺骨を埋葬するという供養方法です。
樹木葬は合同墓と同じような永代供養タイプや、一人1区画を契約して年間管理費を支払うというタイプなど霊園や寺院によっても異なります。
樹木葬のメリット
樹木葬のメリットは、自然の中に還してあげることができることです。
遺骨は骨壺から出して、布などに包んで土の中に埋葬することが一般的です。
土の中に遺骨を埋めてしまうため、のちのちは土と同化して骨はなくなってしまいます。
自分が好きな木々を選べるような霊園や寺院もあるので、自然が好きな人にはおすすめです。
また樹木葬であっても、骨壺を利用して個別に納骨するケースもあります。土に還ることを前提とせず、一定期間経過後に合葬する樹木葬墓地もあります。
樹木葬のデメリット
樹木葬のデメリットは、改葬ができないことです。
一度埋葬してしまうと上述したように取り出すことが難しくなります。
また、何十年も経ってしまった場合、土に還ってしまっているため物理的に改葬できないということもあるのです。
そのため、規約などで改葬できない旨が記載されている霊園や寺院もあります。
気になる場合は必ず事前にチェックしておくとよいでしょう。
ただ骨壺を利用して個別に納骨するような樹木装墓地だと改葬可とするケースもあります。
樹木葬の費用の目安
樹木葬の費用の目安は、約10万~80万円です。
合同の敷地に複数の遺骨を埋葬する永代供養タイプは、10万~30万円程度、一人1区画契約する場合は30万~80万円と霊園や寺院によっても幅があります。
樹木葬は永代供養タイプならお墓の継承が不要
樹木葬は、合同墓のような永代供養タイプや、一人一区画の場合は年間管理費を支払っていくタイプがあります。
前者は、お墓を子どもたちや親族へ継承する必要がありませんが、後者は管理費を支払う必要があるので継承が必要でしょう。
樹木葬については「樹木葬の特徴を徹底解説!費用やメリット・デメリットを紹介」でも詳しくまとめているので参考にしてみてください。
4.海洋散骨
海洋散骨とは、散骨専門業者に船をチャーターしてもらい、海へ遺骨をまいて供養する方法です。
遺骨は、専用の機械でパウダー状に粉骨します。業者へ委託して自分は散骨しないタイプと、自分も船に乗り込んで散骨するタイプが一般的です。散骨が終わると散骨証明書を発行してくれる業者もあります。
海洋散骨のメリット
海洋散骨のメリットは、母なる海へ故人を還し供養してあげられることです。
また、費用も安い傾向のため資金がない人にとっては魅力的でしょう。
業者に委託することもできるので、時間もお金もないという人にとっては選択肢の一つになります。
海洋散骨のデメリット
海洋散骨のデメリットは、改葬ができないことです。
海に遺骨をまいてしまうわけですから、あとで他の場所へ遺骨を移動することはできません。
また、墓石のような墓標がありませんので、お墓参りに行けないという点もデメリットになるでしょう。
海洋散骨の費用の目安
合同墓の費用の目安は、約5万~30万円です。
散骨専門業者へ散骨自体を委託してしまう場合は、5万円前後で、遺骨を郵送して支払いを済ますことができます。
業者に船をチャーターしてもらい他の散骨者と合同で散骨する場合は、10万~15万円程度、単独で船をチャーターする場合は、20万~30万円程度と考えておくと良いでしょう。
海洋散骨はお墓の継承が不要
海洋散骨は、墓石のような墓標がない永代供養になりますので、お墓を子どもたちや親族へ継承は必要です。
海洋散骨について詳しく知りたい場合は、「海洋散骨をしてみたい!気にしておきたい3つの注意点」を参考にしてみてください。
5.手元供養
手元供養とは、遺骨の一部を機械で粉骨し、アクセサリーなどに入れて故人の遺骨を身に着けながら供養するという方法です。
手元供養のメリット
手元供養は、大切な故人を常に身近に感じることができることが大きなメリットです。
また、費用が安いことで選ぶ人もいます。
手元供養は、「お墓参りはあまり行きたくない」「いつでも身に着けて供養してあげたい」と感じる人におすすめです。
手元供養のデメリット
手元供養のデメリットは、一部の粉骨した遺骨以外は手元に残るということです。
遺骨全体をどうするかという観点でいえば、「手元供養と散骨」「手元供養と樹木葬」など他の供養方法とあわせて検討する必要があります。
手元供養の費用の目安
手元供養の費用の目安は、約3,000円~15万円です。
ペンダントやリングなどの場合は、ゴールドやシルバー、プラチナなど使用する内容で金額が大きく変動します。
手元供養は選択によっては継承の検討が必要
手元供養は、身に着けるものや置物などが多いため、相続人などに継承を検討する必要があります。
「残った遺骨をどのような供養方法にしたのか」に依存するので親族間でしっかり話し合いの場を設けておくことが大切です。
6.自宅に遺骨を安置
お墓や供養方法を選択せず焼骨したあと、自宅に遺骨を安置しておく供養方法です。
自宅に遺骨を安置するメリット
自宅に遺骨を安置するメリットは、費用がかからないことです。
先入観でお墓を作ったり、何かしら業者へ供養したりしなければいけないと思っている人も少なくありません。
法律的にも自宅で遺骨を安置することは可能です。
自宅に遺骨を安置するデメリット
自宅へ遺骨を安置する場合のデメリットは、遺骨が傷んでくる可能性があることです。
遺骨は湿気に弱い一面があるため、高温多湿の場所で保管しているとカビなどが生えてくる可能性があります。
自宅に遺骨を安置する場合の費用の目安
自宅に遺骨を安置する場合は費用がかかりません。
自宅に遺骨を安置する場合は遺骨の継承が必要
遺骨を自宅へ保管するということは、家の主が亡くなったあと、その遺骨を継承する必要があります。
なぜなら、遺骨は捨てたり勝手にどこかへ埋めたりすることができないからです。
例えば、独居の人が自宅で遺骨を安置していて、その人が亡くなったときは、家の中の整理だけでなく、遺骨をどうするかも相続人が検討しなくてはいけません。
| メリット | デメリット | 費用の目安 | 継承 |
---|---|---|---|---|
合同墓 | ・費用が安い | ・改葬ができないことがある | ・10万~30万円程度 | ・不要 |
納骨堂 | ・費用が安い | ・契約期間がある | ・短期納骨堂:年間数千円 ・長期納骨堂:30年で約25万円 | ・契約満了後は必要 |
樹木葬 | ・自然に還してあげられる | ・改葬ができない | ・10万~80万程度 | ・永代供養タイプは不要 ・年間管理費が必要なタイプは必要 |
海洋散骨 | ・自然へ還してあげられる | ・改葬できない ・墓標がないのでお墓参りができない | ・業者へ委託:5万円前後 ・合同散骨:10万~15万円程度 ・単独散骨:20万~30万円程度 | ・不要 |
手元供養 | ・故人の遺骨を身に着けて供養ができる | ・手元供養で粉骨した以外の遺骨は残る | ・3,000円~15万円程度 | ・残った遺骨の供養方法によっては必要 |
自宅に安置 | ・費用がかからない | ・遺骨が傷んでくる可能性がある | ・かからない | ・必要 |
お墓を建てる以外にもさまざまな供養方法が選べる時代になっているのですね。
いわれなければ知らなかったという供養方法もあったのではないでしょうか。
家庭によってお墓への考え方は異なります。
金額的にお墓について悩んでいる方は、予算も参考にしながら選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
安いお墓を建てたい場合の知っておきたいポイントについて解説してきました。
お墓を選ぶ際は、一言で安い高いということはあまり意味がないことが理解できたのではないでしょうか。
安いお墓を建てたい場合は、しっかりとお墓にかかる費用の内訳を知っておくことが重要です。
どんな費用がかかるか分からない状態で「高い、安い」と騒いでいてもお墓作りは進みません。
今一度、安いお墓と、それ以外の供養方法について確認してみましょう。
- お墓の金額は、「永代使用料」「年間管理費」「墓石代金」「檀家料」などで構成される
- 安いお墓にしたいなら「石材のグレード」「墓地環境」「石材の使用量」を再検討する
- お墓を建てる以外にもさまざまな供養方法がある
| メリット | デメリット | 費用の目安 | 継承 |
---|---|---|---|---|
合同墓 | ・費用が安い | ・改葬ができないことがある
| ・10万~30万円程度 | ・不要 |
納骨堂 | ・費用が安い | ・契約期間がある | ・短期納骨堂:年間数千円 ・長期納骨堂:30年で約25万円 | ・契約満了後は必要 |
樹木葬 | ・自然に還してあげられる | ・改葬ができない | ・10万~80万程度 | ・永代供養タイプは不要 ・年間管理費が必要なタイプは必要 |
海洋散骨 | ・自然へ還してあげられる | ・改葬できない ・墓標がないのでお墓参りができない | ・業者へ委託:5万円前後 ・合同散骨:10万~15万円程度 ・単独散骨:20万~30万円程度 | ・不要 |
手元供養 | ・故人の遺骨を身に着けて供養ができる | ・手元供養で粉骨した以外の遺骨は残る | ・3,000円~15万円程度 | ・残った遺骨の供養方法によっては必要 |
自宅に安置 | ・費用がかからない | ・遺骨が傷んでくる可能性がある | ・かからない | ・必要 |
お墓は一生のうち何度も建てるということはあまりないものです。
そのため、お墓の知識は人づてに聞いた程度であることが多いでしょう。
しかし、後悔しないようにお墓を建てたり、故人にあった供養方法を選んだりするためには、現代の供養方法などの知識を得ておくことも必要です。
この記事を参考に自分の希望する供養方法がどんなスタイルなのかをぜひ検討してみてください。
墓石全般の基礎知識ついて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
お墓の費用は、土地の使用料と石材を組み合わせたトータル費用となります。1㎡の土地でも、当然都市部と郊外では値段が変わってきます。そのため都市部での売れ筋墓所は、狭小区画が中心。しかし石材の使用量も少なくなりますので、小さい区画で石種を問わなければ、リーズナブルな価格で求められることもあります。
郊外へ行けばいくほど区画の大きい墓所があり選択肢も広がりますが、区画が大きいと石材の使用量が多くなり、トータル費用が想定外に高くなってしまうことも。メインの石塔と外柵では石種を分けたり、墓石の加工を最小限にするなど工夫をすることで費用を抑えることもできます。石種については、中国産が割安価格で出回っていますが、時期によって産出される石が異なります。