子どもがいない夫婦のお墓はどうする?考えるべきポイントと永代供養

子どもがいない夫婦のお墓はどうする?考えるべきポイントと永代供養

11月に定められている「夫婦の遺言週間」をご存知ですか? 

夫婦間の遺産や相続への関心を高めるためのもので、りそな銀行が日本記念日協会に申請し、制定されました。

期間は、11月15日(いい遺言の日)から11月22日(いい夫婦の日)までです。みなさんも、これを機会に夫婦で終活を始めてみてはいかがでしょうか。

子や孫がいて自分たちのことを見てくれる場合は問題ありませんが、最近では自分たちの最後は自分たちで考える人たちが増えています。終活は、遺産相続や遺品整理、葬儀や供養など、考えなければならないことがたくさんあります。

この記事では、お子様のいない家庭がどのようにお墓を用意しなければならないかを考えていきます。

この記事の目次

  1. ご先祖様のお墓を考える
  2. 承継できないお墓は墓じまいを検討
  3. 自分たちが入るお墓について考える
  4. お子様がいない家庭は永代供養付きのお墓がおすすめ
  5. まとめ

ご先祖様のお墓を考える

先祖代々のお墓

終活をする人たちがお墓について考える時、それは2つのお墓を意味します。ひとつは両親やご先祖様が眠っているお墓をどうするか。もうひとつは自分たちが入るお墓についてです。

ご先祖さまや両親が眠っているお墓を継ぐ必要がある場合、このお墓をどのようにするかを考えなければなりません。

自分たちよりほかに墓守をする人がいないのであれば、墓じまいを検討しなければなりません。また、親戚がいればその中で墓守を申し出る人がいるかもしれません。

もしかすると、遠方に離れている親戚がなんらかの形でお墓を承継したいと考えているかもしれません。

祭祀承継者(さいししょうけいしゃ:お墓などを継ぐ人のこと)は直系親族でなくても構いません。女性でも、傍系親族でも引き継ぐことができるのです。まずはお墓と関わりがある人たちがどのように考えているかを確認しましょう。

承継できないお墓は墓じまいを検討

墓石が建っていない区画

いまあるお墓を承継できないのであれば、墓じまいを検討しなければなりません。

お墓をそのまま放置しておくと、そのお墓は無縁墓になってしまいます。元気なうちに墓じまいをしておくことで、あなたも、さらにはお墓の中にいるご先祖さまも安心できるしょう。

墓じまいとは、墓石を撤去するだけではありません。遺骨を移す新しい場所(納骨堂や永代供養など。詳しくはのちほど触れていきます)を決め、役所から改装許可を得る、寺院による墓石の性根抜きをしてもらうなど、しなければならないことがたくさんあります。

急に墓じまいをしようとすると大変です。元気なうちから、少しずつ墓じまいについて取り組んでいくのが望ましいでしょう。

墓じまいのことで悩まれている方

今のお墓を撤去するのにかかる費用や手続きに関する疑問は、プロに相談するのがおすすめです。

ライフドットでは、墓じまいに関する一連の流れをサポート。
「なるべく負担をかけずに墓じまいしたい」という方は、ぜひライフドットにご相談ください。

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自分たちが入るお墓について考える

お墓について考える夫婦

ご先祖様のお墓とあわせて考えなければならないのが自分たちが入るお墓についてです。

跡取りのいない多くの世帯では、いまあるお墓を墓じまいして将来的に永代供養をしてもらえるお墓を選びます。

いきなり永代供養にするだけでなく、元気なうちは家族で個別にお参りできる形をとり、いよいよ年を重ねてきた時に永代供養をお寺や霊園にしてもらうケースが増えています。

お子様がいない家庭は永代供養付きのお墓がおすすめ

霊園タイプ合葬型の樹木葬

最近では、永代供養付きのお墓が人気です。元気なうちは自分たちでお参りができますが、お参りの人がいなくなったら永代供養に切り替えて、お寺や霊園があとを見てくれるというものです。これであれば自分たちに万が一のことがあっても入るべきお墓があるので安心です。

永代供養とは

永代供養とは、先祖や故人の遺骨をお寺や霊園に託して、永代にわたって供養してもらうことです。ひと昔前までは一つの家族がひとつの墓石を構えて、世代を超えて供養してきましたが、昨今の少子高齢化や核家族化を受けて、お墓の承継が困難になっています。永代供養は、新時代の供養の最終的な受け皿として増えています。

選択できる供養方法

永代供養では遺骨をお寺や霊園に預けます。遺骨は最終的には永代供養墓に埋葬されますが、一定期間は個別にお参りできるお墓を設ける人が多いようです。「元気なうちは自分でお参りしたい」「なるべく他の人のお骨と一緒になるのを避けたい」と考える人が多いからです。

永代供養墓

永代供養墓とは、遺骨を合祀するためのお墓です。「合祀墓」や「集合墓」などとも呼ばれます。

土の中に複数の人の遺骨を埋葬するために設けられたお墓です。仕様はさまざまですが、躯体の中に遺骨を並べて安置できる棚を設けているものが多く、いきなり埋葬せずに、一定期間骨壷のままの安置が可能です。

樹木葬

樹木葬

樹木葬とは、石ではなく樹木を墓標としたお墓です。

個別の区画に1家族1樹木を植えるものもあれば、1本のシンボルツリーのまわりに個別のカロート(納骨室)を配したものもあります。

納骨堂

ロッカー式の納骨堂

納骨堂とは、屋内に納骨壇を設置した建物のことです。ロッカー型や仏壇型や自動搬送型などがあります。

天候に左右されずにお参りできる、アクセスの良さ、お寺との距離感が近くなどの理由で選ばれています。

期限付き墓石

合葬墓・合祀墓

期限付き墓石とは、あとあとの墓じまいの費用がいらないお墓です。

契約時に墓じまいや永代供養の代金が含まれているので、いざという時にも安心です。やっぱり石のお墓の下で眠りたい、お参りしたい人におすすめです。

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散骨

海上散骨

散骨とは、粉末状にした遺骨を山や海に撒く葬法のことです。特に海洋散骨が主に行われ、日本全国に散骨業者があります。

お墓を持たずに遺骨を大自然に還すことができるため、近年注目を集めています。た

だし、家族にとっては手を合わせる場所がなく、法律的にもグレーな部分が多く、自治体によっては条例やガイドラインで規制をかけているところもあります。実施の際には充分に注意しましょう。

まとめ

いまはまだまだ元気でも、いつ何が起こるかわかりません。

子や孫などがいない人は、元気なうちから少しずつでも構いませんので終活をはじめてみてはいかがでしょうか? 

備えあれば憂いなし。憂いがないことで、毎日を有意義に過ごせていけることしょう。

墓じまいを検討されている方

  • 墓じまいはどこに相談するのかわからない
  • 複雑な事務手続きをやりたくない
  • 墓じまいにいくら必要なのか知りたい

親族や知人などに墓じまいを経験した人がおらず、不安に感じる人もいるかと思います。
また、今あるお墓を片付けることに抵抗感がある方もいるかもしれません。
しかし、大切なのはお墓をきちんと片付け、あとの供養に繋げていくことです。

ライフドットでは、墓じまいの複雑な事務手続きの代行、新しい墓地・霊園への引越しの提案までサポートします。
墓じまいで悩まれている方は、まず一度ライフドットにお問い合わせください。

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