浄土真宗東 本願寺派 法輪山 寂圓寺

寂圓寺は、寛永12年の創建から360余年の長い歴史を持つ、浄土真宗東本願寺派に属する由緒正しい寺院です。この長きにわたり、火災、地震、空襲など数多くの試練を乗り越え、今日に至るまで檀信徒に支えられながら、親鸞聖人のひらかれた本願念仏の御教えを守り続けています。親鸞聖人の教えは、生きとし生ける全てのものを慈しむ仏の慈悲の光に包まれた静けさと安らぎの中で、私たちの心により深く、より広く、生きる喜びを呼び覚ますものです。寂圓寺は、このやすらぎと慈愛に満ちた場所であり続けることを願っています。

多様な施設での慈悲の実践

寂圓寺には、落ち着きのあるエントランス・ロビーと、法輪閣最大の気品のある空間である多目的ホールがあり、約150人が着席して集まることができます。これらの施設は、快適性を追求した和洋の設計で、利用者に細やかな配慮が行き届いています。このように、寂圓寺は仏教の深い精神性と近代的な快適さを融合させ、様々な用途に対応できる場を提供しています。

「倶会一処」を具現化する寂光廟

寂光廟とその内部に安置された阿弥陀如来像は、仏陀が示された煩悩のない清らかな世界、即ち「浄土」または「寂光土」と呼ばれる世界を象徴しています。この寂光の世界で、再び亡き人と会うことができるとされ、人生の濁流が大海に流れ込むように、煩悩が消え去った仏の世界へと導かれると仏陀は説かれています。「倶会一処」の精神を体現し、亡き父母、友人、遠い先祖たちとも仏の国で再会できるという教えを、寂光廟は具現化しています。この永代供養墓は、都心の静寂な境内地に位置し、滝の流れる緑に囲まれながら、本堂を背景に建立されています。参道を通って寂光廟に参拝することで、訪れる人々は心の平和と安らぎを見出し、亡き人との精神的な絆を深めることができます。納骨堂は本尊を中心に整然と設置され、室内に入るのは納骨の時だけでなく、平生の参詣も、廟上の「寂」の墓碑の前で行うことができます。この墓碑の「寂」の字は親鸞聖人のご直筆を転写した由緒あるもので、「倶会一処」の心を込めて建立されました。

寂圓寺のアクセスと環境

寂圓寺は、東京都文京区白山に位置し、東京のほぼ中心にある文京区は、歴史と新しい文化が息づく地域です。江戸時代からの緑の面影を残す落ち着いた街並みの中にあり、都営地下鉄三田線「千石駅」からは徒歩4分と、都心ながらにしてアクセスの良い静寂な環境を提供しています。近年、東京ドームをはじめとする魅力ある施設が次々と造られる中でも、寂圓寺は古き良き静けさを保ち続け、訪れる人々に精神的なやすらぎを提供しています。