葬儀屋についてわかる!業態やサービス内容まで詳しく紹介
- 「葬儀屋ってどうやって選べばいいの?」
- 「費用をできる限り抑えて葬儀を行いたい!葬儀屋によって費用は違う?」
- 「葬儀屋とうまく付き合うコツは?なるべくスムーズに進めたい」
この記事では、葬儀を執り行う際に依頼する業葬儀会社「葬儀屋」について紹介します。
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終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。
- 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
- お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
- お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい
など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。
情報収集するために、まずは気になる霊園・墓地の資料請求をしてみましょう。
この記事の目次
葬儀屋とは
葬儀屋とは、葬儀の手配や進行を請け負う施行業者のことです。
もともと葬儀は遺族や地域共同体が自らの手で執り行い、棺や祭壇も共同体の人たちが作っていました。
それが、時代が変わると葬具屋が現れ、葬具の制作や貸し出しを生業としていました。
さらに時代が現代に近づくと、地縁が希薄になるとともに、葬儀サービスの提供も始めるようになり、現在にいたります。
葬儀屋の種類
葬儀屋と言っても、業態によっていくつかの種類に分けることができます。
ここではそれらをひとつひとつ細かくご紹介します。
葬儀専門業者
葬儀専門業者とは、葬儀の施行を生業とする業者のことです。
当たり前のことを言っているように聞こえますが、「葬儀専門」でない業者もたくさんあります。
このあとご紹介する「互助会」は、婚礼も取り扱う冠婚葬祭全般の施行業者です。
また、「JA・生協系」は、葬祭事業以外にもさまざまな事業を展観しています。
これらは「葬儀専門業者」とは区別して考えられます。
葬儀専門業者は、主に地域に根差した営業活動をしています。
地元住民だけでなく、町内会や商店街、寺院や病院や官公庁などと連携している業者もあるでしょう。
また、インターネットによる受注、家族葬に特化した業者なども登場しています。
JA・生協などの協同組合系
JAは農業協同組合。生協(コープ)は生活協同組合。
こうしたさまざまな協同組合が、組合員向けに葬儀事業を展開しています。
わかりやすい例として、JA(農業協同組合)の場合をもとに説明します。
JAとは葬儀専門業者ではなく、農家を中心にして組織された協同組合です。
JAの主な事業内容は「農協3事業」(農産物の販売事業、JAバンクの信用事業、JA共済の共済事業)です。
しかしこれ以外にもJAはさまざまな事業を展開しており(病院経営、観光業、不動産など)、その中に葬祭事業も含まれます。
組合員の出資金から成り立つJAは、そもそも資本力があるために、立派な会館であるのが特徴です。
また、自社施工の場合と、提携業者への委託の場合があり、これはJAによって形態が異なります。
気を付けなければならないのは、組合員と非組合員で価格が違う点です。
あくまで組合員向けの事業であるという前提があるので、組合員にとっては安価でも、非組合員にとっては高価になることもあるでしょう。
冠婚葬祭互助会系
冠婚葬祭互助会とは、毎月の掛け金を積み立てして婚礼や葬儀のサービスを受けることができるシステムです。俗に「互助会」と呼ばれている葬儀社がこれに含まれます。
この積立システムは、「割賦販売法」に基づいた経済産業省の認可事業です。
会員は、毎月2,000円から5,000円程度の掛け金を60回や90回などの回数ほど積立していきます。
いざ葬儀が必要になった時には会員価格でサービスを受けられ、積み立てた掛け金も葬儀費用に充てることができます。
互助会系の葬儀社はこの積立金をもとに設備投資を行うことができるので、葬儀専門業者よりは資金力に勝ることが多いようです。
全体的に立派な建物が目立つのは、そのためだと思われます。
葬儀紹介業者
葬儀紹介業者とは、インターネットなどで集客だけを行って、葬儀の施行を全国の葬儀社に委託する業者のことです。
「イオンのお葬式」「小さなお葬式」などがこれに該当します。
料金体系などは基本的には全国一律で設けているのですが、施行はその地域で提携している葬儀社が行います。
喪主からすればどのような葬儀社がやって来るか分からないために、サービスの優劣の差が激しいという面があります。
葬儀屋の一般的なサービス内容について
葬儀屋は、葬儀の施行請負、つまり手配から進行まで、あらゆることを 取り扱ってくれます。
- ご遺体の搬送
- 式場や火葬場などの手配
- 遺体の処置や管理(エンゼルケア、納棺)
- 葬儀の進行(式場設営、儀式の進行)
- 葬具の貸し出し(枕飾りや後飾りなど)
- 供花・供物の手配
- 返礼品の手配
- 料理の手配
葬儀屋の選び方と費用の関係
たくさんある中で、どのような葬儀屋を選ぶべきなのか、迷ってしまいますよね。
ここで、葬儀屋を選ぶ際のポイントを挙げてみます。
選ぶときに考えた方が良いポイント
- 説明は分かりやすいか
ほとんどの人は葬儀に不慣れです。そんな不慣れな人たちが「わかりやすい」と感じるということは、それだけそのスタッフが、どのレベルで話せば喪主に伝わるかを熟知しているからです。
何も知らない喪主に対して知っている葬儀屋。この情報格差を埋める努力を、向こうの方からしてくれる葬儀屋は総体的に信頼できるのです。 - 料金体系はわかりやすいか
最近ではほとんどの葬儀屋では料金プランをパッケージ化しています。
しかし細かく見てみますと、葬儀の費用項目は実に多岐に渡ります。
料金が変動するものもありますし、すべてを理解するのはとても大変なことです。
料金体系を示すカタログや見積書が分かりやすいというのは葬儀屋を選ぶ上でのひとつの基準になるでしょう。 - 葬儀についての知識は豊富か
どんな質問でも分かりやすく答えてくれるかは、とても大切な要素です。
慣れないことですから、喪主や遺族は、どんなことでも担当者に質問や相談をするべきです。
しかし、その頼りの担当者が知識をあまり持っていないと、不安なまま葬儀を迎えることになります。 - こちらの希望をくみ取って聞いてくれるか
葬儀屋からの一方的な話や説明に従うだけでは、葬儀そのものが不満の残るものになってしまいます。
こちらの希望をきちんと聞いてくれる葬儀屋を選びましょう。 - 信頼のおける人柄か
色々ポイントを挙げてきましたが、最後は人柄です。
「この担当者でよかった」と思える人との出会いが望ましいです。
事前相談、葬儀の施工など、それぞれ違う社員が対応することはよくあることでしょう。
しかし、いま目の前で対応してくれているスタッフこそが会社の看板を背負っています。
社員は会社の顔です。そのスタッフの対応を見れば、葬儀屋全体が見えるでしょう。
葬儀屋の規模と費用の関係
葬儀屋の規模と費用は、単純には比例しません。
最近では大手互助会の葬儀屋でも家族葬向けの小規模式場を新設しています。
また、大きな葬儀屋だから費用もかかる。小さい葬儀屋だから費用も安いとも限りません。
なぜなら、大きな葬儀屋はあらゆることを自社で賄うことができるからです。
一方、小さい葬儀屋だと、逆にあらゆる面でアウトソーシング(外注)しながらやっていくこともあり、これはこれでコストがかかってしまいます。
搬送も、納棺も、祭壇の設営も、司会進行も、すべてアウトソーシングでできてしまうのです。
費用を抑えて葬儀をするためのコツ
少しでも費用を安く。そうお考えの人に葬儀費用を安く抑えるコツをお教えします。
- 複数の葬儀屋から見積もりをとって、比較検討する
複数社を比較検討することで、費用だけでなく葬儀屋のサービスの質も見極めることができます。 - 家族葬であれば、一日葬にする
家族葬で、一般の参列がない場合は一日葬にすることで費用を抑えられます。 - 料理の手配を葬儀屋に依頼しない
葬儀屋が用意する料理はどうしても単価が高いため、自分たちで持ち込む、あるいは外食する方が安くつくでしょう。 - オプションサービスを利用しない
葬儀屋の勧めに乗らず、無駄なオプションサービスは利用しないようにしましょう。 - 香典や行政からの助成金などを充てる
香典や助成金など、いただけるお金は葬儀費用に充当させてもらいましょう。
費用をかけていい葬儀にすることも大切ですが、無駄は省き、必要なところにお金をかけ、自分たちにとってよりよい葬儀を目指しましょう。
また、その想いを葬儀社に伝え、親身に応えてくれる葬儀屋が望ましいでしょう。
独自の会員サービスがある葬儀屋がある
多くの葬儀屋では会員サービスを実施しています。
事前に会員になることで、特典割引や特別価格で葬儀をすることができます。
事前相談でその葬儀屋が気に入ったら、入会しておくのがよいでしょう。
主な会員特典には以下のようなものがあります。
- 葬儀や結婚式での特別価格
- 結婚式での指輪や貸衣装の特別価格
- 葬儀後の仏壇やお墓の特別価格
- 提携店(飲食店や衣服店などのさまざまなお店)での特別割引
葬儀屋とうまく付き合うためのポイント
葬儀の喪主を数回務め、葬儀屋として5年働いた経験から申し上げると、「人」としていかに葬儀屋との信頼関係を結ぶかに尽きるでしょう。
葬儀屋との付き合いはわずか3〜4日程度です。
けれど、そのわずかな時間、葬儀屋は濃密な家族関係の中に入り込んできます。
また、喪主も少しでもいい葬儀をしたいと願うはず。
お互いがお互いに対してオープンになれば、きっと葬儀も納得いくものになるはずです。
葬儀は人が人を偲び、人が人を慰める儀式です。
その「人」」には、故人や遺族や参列者だけでなく、寺院や、さらには葬儀屋も含まれるはずです。
分からないことはすぐに聞ける。気になることはすぐに指摘する。
そうしたことができるくらいにコミュニケーションを取れるのが理想です。
だからこそ、葬儀屋選びの際は、費用だけではなく、葬儀屋の人柄が気に入るかどうかを、重視したらいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか? ことが起きてから急いで葬儀屋を選ぶととても大変です。
時間がある人は複数の葬儀屋に事前に相談することをおススメします。
元気で冷静なうちに、ある程度の葬儀屋の見極め、葬儀の計画を立てて起きましょう。
監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
葬儀を出す立場になることは、一生のうち何度もあることではありません。
葬祭業者とのお付き合いも日常的にあるものではないので、イザというときにどこに依頼するか悩むところです。
20~30年ほど前までは、病院で紹介する葬祭業者に依頼するケースが多かったのですが、近年、特にインターネットで簡単に業者を調べることができるようになってから、事前にリサーチをする人が急速に増えました。
しかし、葬儀は物品に対する対価ではありませんから、インターネットで価格だけで選んでしまったために、内容に不満が生じることも少なくありません。
葬祭業者を選ぶときは、葬儀費用だけでなく、内容やサービスを比較検討することが大切です。地元の事情の精通していることも重要なポイントです。
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終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。
- 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
- お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
- お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい
など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
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