葬儀の日程、ポイントは遺族側の事情と葬儀場や火葬場の空き状況
葬儀をするとなると、決めなければならないことはたくさんあります。そのもっとも基本となるのが、「日程」です。ここでは、葬儀の日程を決め方やそのポイントについてみていきましょう。
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終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。
- 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
- お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
- お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい
など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。
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この記事の目次
亡くなってから通夜・葬式(告別式)はいつ行うのか
まず知っておきたいのが、「通夜や葬式(告別式)はいつ行うのか」ということです。
行う「日」について
一般的に、通夜は亡くなった翌日もしくは数日以内に行われます。そして葬式(告別式)はその次の日です。
仮に12日に亡くなったとすると、13日に通夜、14日に葬式(告別式)、そして同日14日に火葬となります。これがもっとも一般的なかたちでしょう。
ただ、「いつ行うのか」というのは、ご家庭ごと、あるいは葬儀場の都合や火葬場の都合、六曜の都合などによっても異なってきます。また、「亡くなった時間」に左右されることもあります。
たとえば12日の午前1時(真夜中)などに亡くなった場合、12日の20時くらいから通夜を行うケースもあります。特に「親戚たちがみんな近場にいる」「そもそも家族葬を希望している」というようなケースでは、このように「当日の通夜」でもあまり問題がありません。
対して、葬儀場の確保が難しいこともある都心部などでは、亡くなった翌日に通夜をしようとしても葬儀式場が確保できない、ということもあり得ます。このため、亡くなってから2日以上おいてから通夜を行うケースもあります。
また、「火葬場のお休みの状況」によって日程が変わることもあります。これはもっとも調整しにくいものだといえます。火葬場のお休みがいつか、ということは施設ごとによって異なりますが、1月1日はどこも休みでしょう。
また、大みそか~正月三が日まではお休みだ、としている施設も多く見られます。なお、葬儀会社を介して依頼する際は、葬儀会社に聞けば問題ありません。近場の火葬場のお休みを、葬儀会社はすべて把握しています。
ちなみに余談ですが、12月25日以降に行ったり、また1月7日までに行ったりした場合でも、特別料金などは発生しないので安心してください。
なお、非常に規模の小さいお式であったり、また故人やご家族のご意向として「特に」ということがあったりした場合は、「1日葬」ということで、1日で葬儀を終わらせることもあります。
ただこの場合は、「火葬は死後24時間以内にしてはならない」という決まりがありますので、12日の午前10時に亡くなったとした場合、その日のうちに火葬場で焼くところまでいくことはできません。
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しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
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時間について
「何時に通夜をやり、何時に葬式(告別式)をやるのか」ということについて見ていきましょう。
かつて通夜は、文字通り、夜を徹して行われていました。ただこのようなかたちは現在にはあまり合いません。昔は「半通夜」と呼ばれていた17時~21時に行われるかたちが一般的になり、現在ではこの「半通夜」を指して「通夜」というようになりました。
ただ、「夜に行う」といった習慣は今も残っているため、18時~20時を開始時間とすることが多いといえます。もっとも、ご家庭や葬儀式場の空き状況によっては17時台もしくは21時台に通夜が行われることもあります。
「葬式(告別式)」の場合は、翌日の午前中~午後にかけて行われます。9時台に行われたり14時以降に行われたりすることもありますが、基本的には、10時台~11時台を開始時刻に設定することが多いでしょう。
葬儀式場がその日1日空いている、ということであれば、特に「10時台~11時台に葬式(告別式)を行ったらいかがでしょうか」と葬儀会社から提案されることが多いと思われます。
葬儀の日程を決めるときのポイント
葬儀の日程の決め方は、遺族側に委ねられるものとそうではないものがあります。
大きく分けると、以下のようになります。
- 遺族側の事情(六曜、親族の所在地など)
- 葬儀式場や火葬場、寺院の空き状況によるもの
それぞれについて解説していきます。
遺族側の事情
まず、遺族側の都合によるもの。
これは大きく分けて、
- 親族や、特に来てほしい人が現在いる場所
- 六曜
の2つでしょう。
「祖母が亡くなったが、長男である父は現在ブラジルにいる。しかも父は一人っ子だ」という場合は、父親の到着を待っての通夜となるでしょう(もちろん、どうしても帰ることのできない場合などは除きます)。
アメリカとブラジルでは、すぐに出発したとしても最低でも25時間以上はかかります。乗り継ぎがうまくいかなかった場合は、30時間以上かかる場合も珍しくありません。このようなケースでは、葬儀式場が空いていても、通夜が2日以上後ろ倒しになるでしょう。
現在でこそ「六曜」を気にする人の数は少なくなりましたが、この「六曜」は今でも葬儀の場面ではしばしば話題に上ります。
六曜は中国で生まれた考えだと言われており、暦を6つに分けて分類するものです。
これは実際には仏教には関係がないとされていますが、「友引(ともびき)」にあたる日には葬儀を避けるべきだと考える人もいます。「友引」が、「友も一緒にあの世にひいていく・連れていく」ことを連想させるからでしょう。
もし気にする人が親族にいた場合、友引人形(生者が連れていかれるのを避けるための身代わり。副葬品の一種)を入れることで、「友引に葬式を行うこと」へのハードルが下がるので、これを利用するのもよいでしょう。
葬儀会社に頼むと手配してくれます。値段は人形ごとによって異なりますが、3000円程度が相場です。
ただ、それでも「やはり友引の日には……」という人がいるのならば、特段の事情がない限りは別日にする方がよいでしょう。
葬儀式場や火葬場、寺院の都合によるもの
葬儀式場は、1日に行える葬儀の数に限界があります。
地方などでは、「1階にも大ホール、2階にも大ホールがある」という葬儀式場もあります。このようなケースの場合は1階と2階の両方で葬儀を行い、午後からはやはり2組の通夜を行うこともできます。
しかし1つしかホールがないところの場合(あるいは2階はあるが、大規模な葬儀であり2階ホールも1階ホールも使うような場合)、無理なく行うことができるのは、葬式(告別式)が1組・通夜が1組の組み合わせまでだと考えられます。特に都心部は、「葬儀式場難民」になるケースもたびたびあります。
こういったケースの場合は、執り行われる日をずらす必要が出てくることもあります。また、「日にちの希望は聞けるが、時間の希望を聞くことは難しい」というケースもあります。このあたりは葬儀会社とよく相談して決めましょう。
お盆の時期などで菩提寺が忙しく、宗教者の都合がつかない場合もあります。この場合も、スケジュール調整をして、菩提寺と都合の合う日を選ぶのが普通です。
もっとも動かしがたく、調整が難しいのは、「火葬場が休み」というものです。
火葬場がお休みの場合は、原則として、火葬場が開くときを目安として葬儀日程が決められます。
「どうしても早く火葬を」ということであれば民営のも火葬場を使うことも視野に入れなければなりませんが、自治体の運営する火葬場を使うよりも高くなります(なお、「その自治体に住所がない人のご遺体を火葬する」という場合も、値段は跳ね上がります)。
現在はご遺体の保管技術も進歩しているため、2日程度ならばまず問題はありません。4日以上かかる場合はいわゆる「腐敗」が起きる可能性があるため、よく葬儀会社に相談した方がよいでしょう。特に夏場は注意したいものです。
臨終からの一般的な葬儀の流れ
亡くなってからの流れは、以下の通りです。以下のようなケースを想定しています。
想定ケース
- 病院で亡くなった
- 亡くなった日の翌日に通夜を行う。葬儀式場に宿泊施設が併設されている
- 通夜・葬式(告別式)を行うのは、自宅や寺院ではなく、葬儀式場である
- 通夜の翌日に葬式(告別式)を行い、その後火葬をする
- 火葬の後、初七日法要~精進落としを行う
- 宗教は在来仏教
- 亡くなったのは自分の父親
想定からの一般的な流れはこちらになります。
一般的な葬儀の流れ
- お亡くなり
- 死亡診断書発効後、葬儀会社や親族に連絡
- 故人を家もしくは葬儀式場にお連れする
- 通夜・葬式(告別式)の打ち合わせ
- 翌日、故人を葬儀式場にお連れする
- 通夜
- 通夜振る舞い
- 遺族(親族)宿泊
- 翌日、葬式(告別式)
- 葬式(告別式)後火葬場へ
- 火葬後式場に戻り、初七日法要
- 式場もしくは他の飲食店で精進落とし
- 帰宅
葬儀の流れと所要時間について
ここでは、通夜・葬式(告別式)・火葬の大まかな流れについて見ていきます。
通夜の場合
- 受付開始
- 着席
- 宗教者入場
- 読経~法話
- 宗教者退場
- 喪主のあいさつ及び葬儀場スタッフによる案内
- 閉会
- 通夜振る舞い
葬儀式場によって多少違いがありますが、読経のときには「焼香をあわせて順次行っていく」というケースもあれば、着席したまま聞く、というケースもあります。参列者側の場合でも、葬儀式場のスタッフから案内があるので戸惑わずにすむでしょう。
閉会前のあいさつは、翌日の葬式(告別式)の案内が行われることもあります。
通夜振る舞いは、スタッフによって声かけが行われます。特に、ご遺族やご親族から「ぜひに」と言われた場合は極力参加しましょう。
通夜の儀式自体は、45分~3時間程度で終わります。参列者が多ければ長くなり、少なければ短くなる傾向にあります。基本的には1時間~2時間程度で終わると考えておけばよいでしょう。
通夜振る舞いはご遺族の意向により異なりますが、1~2時間程度見ておくとよいでしょう。
葬式・告別式の場合
- 受付開始
- 着席
- 宗教者入場
- 読経や焼香、弔電読み上げ
- 宗教者の法話
- 宗教者退場
- 喪主のあいさつ及び葬儀式場スタッフによる案内
- 閉会
- 最後のお別れ
- 出棺
- 遺族親族火葬場へ、参列者による見送り
葬儀会社によってもっとも進行が異なるのは、4の「読経や焼香、弔電読み上げ」の部分です。焼香や弔電の読み上げのタイミングは葬儀場によって異なるため、よく耳を傾けておきましょう。ただ、案内自体はしてもらえるので、それに従えば問題ありません。
「最後のお別れ」は、棺を囲んでお花を入れていくことを言います。なお、ご遺族の意向によりこの工程が飛ばされることもあります。たとえば、「事故でひどいけがを負ってしまっているので、参列者には見せたくない」などのようなケースです。このような場合は、もちろんご遺族の意向に従います。
参列者の「火葬場への同行」ですが、基本的には、遺族・親族から声を掛けられない限りは慎んだ方が良いでしょう。「どうしても参加したい」ということであれば、事前にお願いしておくべきです。
火葬の流れについて
火葬場での流れも見ていきます。
- 火葬場到着
- 納めの儀を行い、火葬
- 控え室で飲食しながら待つ
- 収骨
火葬場への移動は、現在は霊柩車とマイクロバスで行われることが多いでしょう。霊柩車には、遺影を持った人が乗ります(乗車可能人数によってはもっと乗ることができる場合もあります)。それ以外の親族はマイクロバスで移動します。
ただ、「人数が収まりきらない」「足が悪く、特別な配慮を必要とする」というような場合は、自家用車やタクシーを使うこともあります。
「納めの儀」は、肉体を持っている故人とのお別れをすることができる最後の場面です。棺を炉の前に置いた状態で行われ、お別れが済むとすぐに炉の中に棺を入れることになります。
本当の「最後のお別れ」ですから、悔いがないようにしましょう。
ちなみに、棺に故人をお入れするときに葬儀式場のスタッフからも言われますが、
- 飲み物
- 分厚い本
- 金属
- メガネ
- お金
は入れることができませんので注意が必要です。「スタッフの注意があったことを知らなかった親族が、後で棺の中に入れていた」というようなことがないようにしましょう。
この「入れてはいけないもの」のなかで、一つだけ性格が異なるものがあります。それが「写真」です。写真以外は、炉の故障に繋がったり溶け残ったりするという現実的な問題からNGとされています。
しかし写真の場合は「生きている人が写った写真は入れてはいけない」と考えられるから、という極めて心情的な問題に根差す「入れてはいけないもの」なのです。
ただ現在は、遺族が希望すれば入れられるようになっています。「家族の思い出を一緒に連れて行ってね」という思いがあるのならば、入れてもよいでしょう。その際は、アルバムのままではなく、必ずばらして入れてください。
控え室では簡単な飲食物をとることになります。このとき、葬儀式場で飾ってあった御供物のお菓子をばらして振舞われることもあります。
焼き場の都合や故人の体格にもよりますが、火葬はだいたい1時間~1時間半程度で終わります。
収骨は、家族から行います。「どこの骨から収めるか?」はさまざまな考え方があり、一概にはいえません。頭蓋骨を最後にかぶせて終わるとしているところもあれば、のどぼとけの骨を最後に収めるところもあります。火葬場の職員が案内をしてくれるので、それに従いましょう。
収骨が終わったら、葬儀式場に行き法要が行われます。本来初七日法要は後日行われるものですが、現在では火葬の後に行うケースが一般的です。
それが終われば、精進落としです。葬儀式場が食事のためのスペースを有している(あるいはホールを片付けて机を出す)のであれば、そこで行われることが多いでしょう。ただ、レストランなどに移動するケースもあります。
なお、精進落としに肉や魚を使うか、あるいは精進料理とするかは、地方や家庭によって違います。食事が終われば、精進落としまで参加した人に引き出物をお渡しして終了です。
火葬場~食事が終わるまで、だいたい3~5時間といったところでしょう。規模によってはもう少し短くなったり、また長くなったりします。
葬儀の準備項目まとめ
「葬儀の事前準備」と聞くと、「縁起でもない」と感じる人も多いことでしょう。しかし「終活」という言葉が広く知れ渡るようになった今、葬儀の準備をすることは決して珍しいことではありません。
むしろ、葬儀の準備をしっかりしておくことで、その人らしい葬儀や悔いのない葬儀を執り行いやすくなります。葬儀の事前準備を行うことは、不道徳なことでも、縁起の悪いことでもありません。最後の旅立ちの準備を念入りに整えるということなのです。
1.依頼したい葬儀会社を決めておく
葬儀会社によってさまざまな特徴があります。内覧をしたり説明を聞いたり見積もりを出してもらったりして、「頼みたい葬儀会社」を決めておきましょう。
特に、「音楽葬にしたい」「花でアーチなどを作りたい」などのように特別な希望があるのであれば、事前に葬儀会社を決めておくことが非常に重要になります。
また、葬儀会社によっては、事前に会員になっておくことで、有事の際に費用面での優遇措置が受けられることもあります。
2.連絡すべき相手をリストアップしておく
意外と、「親の交友関係」を子どもは知らないものです。これは同居していてさえ同じです。そのため、「亡くなったけれどだれに連絡したらいいのか」とパニックになってしまいがちです。
可能ならば、事前に親本人にリストを作成してもらっておくとよいでしょう。現在よく行われるようになった終活のなかでも、この「連絡先のリスト作成」はもっとも重要な項目だといえます。
3.菩提寺の確認
「あなたの家の宗教・宗派は?」と問われて、即答できる人はそういないのではないでしょうか。「えーっと、仏教だとは思うんだけど……」という回答に留まる人が大半だと思われます。
浄土宗か、臨済宗か、はたまた日蓮宗か……仏教だけでも細分化されており、明確に答えられる人は多くはありません。これに加えて、「菩提寺の名前は?」と問われれば、正答を言える人の数はさらに少なくなるでしょう。
しかし、人が亡くなった場合は、菩提寺に連絡を入れるのが鉄則です。このため、このこともしっかり親に確認しておかなければなりません。
なお、「どうしても分からない」「都合がつかない」という場合は、葬儀会社に相談してください。
いつから葬儀の準備を行うのか
言うまでもないことですが、も予期せぬ状態で起こる死(交通事故など)と、年を重ねて緩やかに死に近づいていくことには大きな隔たりがあります。
もちろんどちらも遺された家族に強い悲しみを抱かせますが、後者の場合は、旅立つ人にもある程度の準備期間が用意されることになります。このときに行うが、いわゆる「終活」です。
連絡先リストを作成し、菩提寺をエンディングノートに記しておけば、「その時」が来た時の家族の負担を大きく軽減することができます。また、葬儀会社を決めておいたり希望とする葬儀のかたちを記しておいたりすることは、家族の負担を軽減するのみならず、「自分らしい最後」を迎えるためにも役立ちます。
このような終活は、70代ごろから行うのが一般的です。その前などだと連絡相手などが更新されることも多いからです。また、80代に差し掛かってからだと、健康上の不安が出てくることもあります。
ただ、明確に「この年齢から始めなければならない」という決まりはありません。書きなおすことを前提として、40代くらいから取り組む人もいます。
なお、終活では葬儀に関すること以外もいろいろと書いたり整理したりしていきますが、ここでは特に「葬儀」にのみ焦点をあててお話ししていきました。
葬儀日程を連絡する方法
さまざまな準備を経て、そして葬儀会社との打ち合わせを行って、葬儀の日程が決まったら、どのように連絡をしたらよいのでしょうか。
特に近しい家族、また近場ですぐに駆けつけられる親族などの場合は、病院からの連絡の際に連絡を受けてすでに同席していることもあります。問題はそれ以外の親族や職場、故人の所属団体、友人、近所の人などです。
この場合、もっとも手っ取り早いのはやはり「電話」です。特に親族や職場にはすぐに電話を掛けましょう。近所の人にもその後で連絡をします。
親族には手分けをしてかけていくとよいでしょう。リストを共有することをおすすめします。
職場にかける際は、それを統括している部署(総務部などが多いかと思われます)があればまずそこに電話をします。忌引きが発生するため、職場への連絡は非常に重要です。
故人の所属団体(働いているのであれば職場、引退して高齢者施設などにいる場合は高齢者施設など)にもすぐに電話を掛けるようにします。
近所の人に連絡する場合は、町内会の代表などに電話をします。
友人への連絡については、優先度はそれほど高くはありません。
訃報の連絡は
- 自分の名前(喪主の場合はその旨も)と故人の関係
- 故人の名前
- 息を引き取った日時
- 葬儀の場所
- 葬儀の日程
- 自分が喪主以外の立場であるのならば、喪主の名前
- 連絡先(電話番号)
を伝えます。混乱した状態でかけると意外と1~2つほど落としてしまいがちですから、紙などに書いておくとよいでしょう。
なお、死亡広告や有線放送などで案内を行うこともあります。
また、電話はもっとも手っ取り早い方法ではありますが、友人などに知らせる際は、LINEなどのメッセージ(チャット)サービスやメールなどを利用しても構わないと考えられています。
まとめ
通夜は亡くなった翌日に、葬式・告別式は通夜の翌日に行うのが一般的です。
六曜や家族の現在の住所、葬儀式場や火葬場の都合を考慮して日程を決めていくことになります。亡くなったときに葬儀式場に病院から連絡すれば、すべて分かりやすく教えてくれるでしょう。
なお、葬儀の規模によって異なりますが、通夜も葬式・告別式も一般的には1時間~2時間程度で終わるでしょう。火葬~解散までは3時間~5時間程度かかるのが一般的です。
事前の準備をしっかり行っておくことで、葬儀にかけなければならない労力や時間を軽減できます。70代あたりから終活を始めましょう。
特に、
- 連絡先リスト
- 葬儀会社選びと葬儀のかたちの希望
- 菩提寺がどこか
はまとめておきたいものです。
葬儀日程が決まったら、電話で連絡をしましょう。ただ、現在はLINEやメールで連絡をする方法もあります。
ライフドット推奨
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そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。
- 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
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監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
よく「友引は葬儀できないのでは」と聞かれることがありますが、「六曜」「六輝」といわえる暦は、勝負事を吉日をきめる中国の占いによるもので、しかももともとは「友引」ではなく「共引」つまり引き分けを意味するものだったそう。
しかし冠婚葬祭や引越し日、宝くじを買う日など、六曜を日常的に気にする人も多いことから、「友引」は休業日としている火葬場が多いようです。ただし、通夜は可能。友引前日のことは「友前(ともまえ)」「引前(びきまえ)」と地域によって呼び方が違ようです。