ゆうちょ銀行の相続手続きは全国の窓口で可能。手続きの流れを紹介
ゆうちょ銀行は手順が異なるので注意手続開始から払い戻しまで約1カ月かかる
該当者
故人がゆうちょ銀行の口座をもっている人
期日
できるだけ早く
ゆうちょ銀行は、ほかの金融機関と手続の手順が少し異なります。支店という扱いがないため、ゆうちょ銀行なら全国どこでも、また、郵便局でも、故人の口座の相続手続を受け付けてもらうことができます(平成28年3月現在)。
手続にはまず「遺言書の有無」「相続人の相関図」「代表相続者(手続担当者)」などが記入された「相続確認表」の提出が必要です。その後1~2週間で「必要書類のご案内」が代表相続者に送られてきます。
必要書類の内訳は、相続の内容によります。故人と相続人の関係が確認できる戸籍謄本、相続人の印鑑証明書のほか、遺言書や遺産分割協議書の提出を求められることもあります。
これらの書類を、ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口に提出すると、1~2週間後に、払い戻しの場合は払戻証書が、名義書換の場合は名義書換済みの通帳が送られてきます。払い戻しは、その証書をもって、近くのゆうちょ銀行か郵便局で行います。
ゆうちょ銀行の相続手続の流れ
1.「相続確認表」を提出する
「相続確認表」に、遺言書の有無や相続人の相関図など必要事項を記入。ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口に提出する。「相続確認表」は窓口のほか、日本郵便のホームページでダウンロードできる
2.「必要書類のご案内」を受け取る
1の申し込みをしてから1~2週間程度で「必要書類のご案内」が届く。案内にそって相続手続に必要な書類を準備する。たとえば、すべての相続人が確認できる戸籍謄本や、相続人の印鑑証明書など。遺言書や遺産分割協議書がある場合はあわせて提出する
3.必要書類を提出する
準備した必要書類を、ゆうちょ銀行か郵便局の貯金窓口に提出する(相続確認表を提出したときと同じ窓口)
4.相続払戻金を受け取る
必要書類を提出すると、1~2週間程度で払い戻しのた めの証書が送られてくる
■参照元
わかりやすい図解版
身内が亡くなったあとの「手続」と「相続」
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2016年5月10日 第1刷発行
2018年2月20日 第6刷発行
監修者:岡信太郎(司法書士)、木村健一郎(税理士)、岡本圭史(社会保険労務士)
発行者:押鐘太陽
発行所:株式会社三笠書房
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